ホバーでスタイル変更
React.js と styled-components でホバー時に別のスタイルドコンポーネントをターゲットする方法
日本語解説
React.js と styled-components を組み合わせて、ある要素にホバーしたときに別の要素のスタイルを変更する方法について説明します。
基本的なアプローチ
-
スタイルドコンポーネントの作成
-
ホバー状態の管理
- ホバー状態を管理するための状態変数を定義します。
-
ホバーイベントの処理
-
条件付きスタイルの適用
コード例
import React, { useState } from 'react';
import styled from 'styled-components';
const Container = styled.div`
display: flex;
justify-content: center;
align-items: ce nter;
height: 200px;
width: 200px;
background-color: #f0f0f0;
`;
const HoverTarget = styled.div`
width: 50px;
height: 50px;
background-color: #007bff;
cursor: pointer;
${props => props.isHovered && `
background-color: #0056b2;
`}
`;
const Target = styled.div`
width: 100px;
height: 100px;
background-color: #ffc107;
${props => props.isHovered && `
background-color: #ffd700;
`}
`;
function HoverExample() {
const [isHovered, setIsHovered] = useState(false);
const handleHover = () => {
setIsHovered(!isHovered);
};
return (
<Container>
<HoverTarget isHovered={isHovered} onMouseEnter={handleHover} onMouseLeave={handleHover}>
Hover me
</HoverTarget>
<Target isHovered={isHovered}>
This element will change color on hover of the other element
</Target>
</Container>
);
}
export default HoverExample;
解説
- スタイルドコンポーネントのスタイルは、
isHovered
の値に応じて条件的に適用されます。 handleHover
関数は、ホバーイベントが発生したときにisHovered
を更新します。isHovered
状態変数は、ホバー状態を管理します。Target
は、ホバー時にスタイルが変更される要素です。Container
は、2つの要素を配置するためのコンテナです。
コード例の解説:ホバーで別のスタイルドコンポーネントのスタイルを変更する
コードの全体像
このコードは、React.js と styled-components を用いて、ある要素(HoverTarget
)にマウスカーソルが重なった際に、別の要素(Target
)のスタイルを変更する仕組みを実装しています。
重要なポイントと各部分の役割
-
コンポーネントの構成
HoverTarget
: マウスが重なるとスタイルが変わり、Target
のスタイルにも影響を与える要素です。Target
:HoverTarget
にマウスが重なったときにスタイルが変わる要素です。
-
styled-components
のテンプレートリテラル機能を使って、isHovered
の値に応じてスタイルを変化させています。props.isHovered &&
の部分は、isHovered
がtrue
の場合にのみ、その後のスタイルが適用されることを意味します。
-
状態管理
isHovered
という状態変数を用いて、マウスがHoverTarget
に重なっているかどうかを管理しています。onMouseEnter
とonMouseLeave
イベントハンドラーで、この状態を更新します。
各行の解説
// ... (省略)
const HoverTarget = styled.div`
// ... (省略)
${props => props.isHovered && `
background-color: #0056b2;
`}
`;
// ... (省略)
const Target = styled.div`
// ... (省略)
${props => props.isHovered && `
background-color: #ffd700;
`}
`;
// ... (省略)
<HoverTarget isHovered={isHovered} onMouseEnter={handleHover} onMouseLeave={handleHover}>
Hover me
</HoverTarget>
<Target isHovered={isHovered}>
This element will change color on hover of the other element
</Target>
-
JSX の部分
isHovered
プロパティ:onMouseEnter
とonMouseLeave
イベントハンドラー:HoverTarget
にマウスが入り出たときに、handleHover
関数を呼び出してisHovered
の状態を更新します。
-
HoverTarget と Target のスタイル定義
動作の仕組み
- 初期状態では、
isHovered
はfalse
です。 HoverTarget
にマウスが重なると、onMouseEnter
が呼び出され、isHovered
がtrue
になります。isHovered
がtrue
になったため、HoverTarget
とTarget
のスタイルが更新され、Target
の背景色が変わります。
このコードは、styled-components
の props を利用して、異なる要素間のスタイルの連動を実現しています。状態管理と条件付きスタイルの組み合わせによって、インタラクティブなユーザーインターフェースを構築することができます。
より詳しく知りたい場合は、以下の点について調べてみてください。
- イベントハンドラー
onMouseEnter, onMouseLeave の働き - React の状態管理
useState フックの使い方 - styled-components のテンプレートリテラル
スタイルを動的に生成する方法
- styled-components のドキュメントを参照すると、より詳細な情報を得ることができます。
- より複雑なスタイルの制御が必要な場合は、CSS Modules や CSS-in-JS の他のライブラリも検討できます。
ホバーで別のスタイルドコンポーネントのスタイルを変更する:代替方法
先ほどの解説では、styled-components
の props を利用して、ある要素にホバーしたときに別の要素のスタイルを変更する方法を説明しました。しかし、この他にも様々な方法で同様の動作を実現できます。
CSS の隣接兄弟セレクタ
CSS の +
セレクタ(隣接兄弟セレクタ)を使うと、同じ親要素を持つ兄弟要素に対してスタイルを適用できます。
.hover-target {
/* HoverTarget のスタイル */
}
.hover-target:hover + .target {
/* HoverTarget にホバーしたときの Target のスタイル */
}
メリット
- シンプルで直感的な書き方。
- CSS の標準機能なので、
styled-components
以外の CSS-in-JS ソリューションでも利用可能。
- styled-components のような柔軟なスタイルのカスタマイズが難しい場合がある。
- 厳密に隣接している要素に対してしか適用できない。
CSS Modules
CSS Modules を利用すると、CSS クラス名をスコープ化し、グローバルなスタイルの衝突を防ぐことができます。
// styles.module.css
.hoverTarget {
/* HoverTarget のスタイル */
}
.hoverTarget:hover + .target {
/* HoverTarget にホバーしたときの Target のスタイル */
}
import styles from './styles.module.css';
const HoverTarget = styled.div`
/* ... */
`;
const Target = styled.div`
${styles.target}
/* ... */
`;
- styled-components と組み合わせて使用できる。
- CSS モジュールは、CSS の名前空間を管理する一般的な方法であり、大規模なプロジェクトでも使いやすい。
- CSS のクラス名を動的に生成するのが難しい場合がある。
- CSS Modules の設定が必要。
JavaScript で直接 DOM を操作する
JavaScript を使って、要素の classList
を直接操作することで、スタイルを変更できます。
const hoverTargetRef = useRef(null);
const targetRef = useRef(null);
useEffect(() => {
const handleHover = () => {
targetRef.current.classList.add('hovered');
};
const handleLeave = () => {
targetRef.current.classList.remove('hovered');
};
hoverTargetRef.current.addEventListener('mouseenter', handleHover);
hoverTargetRef.current.addEventListener('mouseleave', handleLeave);
return () => {
hoverTargetRef.current.removeEventListener('mouseenter', handleHover);
hoverTargetRef.current.removeEventListener('mouseleave', handleLeave);
};
}, []);
- 動的なスタイルの変更に適している。
- 極めて柔軟なスタイルの制御が可能。
- React の仮想 DOM との整合性を保つ必要がある。
- DOM を直接操作するため、パフォーマンスへの影響が考えられる。
どの方法を選ぶべきか?
- styled-components との連携
styled-components の props や CSS Modules が使いやすい - 大規模プロジェクト
CSS Modules が適している - シンプルさ
CSS の隣接兄弟セレクタが最もシンプル
ホバーで別の要素のスタイルを変更する方法には、様々な選択肢があります。プロジェクトの規模、複雑さ、およびチームの慣習に合わせて最適な方法を選択してください。
- React の Hooks を利用することで、より効率的な状態管理を実現できます。
styled-components
の最新バージョンでは、より高度なスタイルのカスタマイズ機能が提供されています。
reactjs styled-components