React コンポーネントの違い和訳
React.Component と React.PureComponent は、React アプリケーションにおけるコンポーネントの基底クラスです。これらは、UI のレンダリングと更新の仕組みにおいて重要な役割を果たします。
React.Component
- パフォーマンス
- デフォルトの挙動
- 注意
- パフォーマンス
- 最適化された挙動
使用のガイドライン
- React.PureComponent の使用に注意が必要なケース
- props または state が複雑なオブジェクトや配列で、内部状態の変化を正確に検出したい場合。
- 頻繁な forceUpdate() の呼び出しが必要な場合。
- React.PureComponent の使用を検討するケース
- コンポーネントの props または state が頻繁に変化するが、実際の表示内容が大きく変わらない場合。
- コンポーネントの階層が深く、再レンダリングの連鎖がパフォーマンスに影響を与える場合。
class MyComponent extends React.Component {
constructor(props) {
super(props);
this.state = {
count: 0
};
}
handleClick = () => {
this.setState({ count: this.state.count + 1 });
};
render() {
ret urn (
<div>
<p>You clicked {this.state.count} times</p>
<button onClick={this.handleClick}>Click me</p>
</div>
);
}
}
- 説明
React.Component
を継承したシンプルなカウンターコンポーネントです。state
にcount
を持ち、ボタンクリックでcount
がインクリメントされます。- 毎回
state
が更新されると、render
メソッドが呼び出され、UI が再レンダリングされます。
class PureComponentExample extends React.PureComponent {
render() {
const { name, age } = this.props;
return (
<div>
<p>Name: {name}</p>
<p>Age: {age}</p>
</div>
);
}
}
- 説明
React.PureComponent
を継承したコンポーネントです。props
のname
とage
を表示します。React.PureComponent
は、props
またはstate
が浅く比較され、変更が検出された場合のみ再レンダリングされます。
特徴 | React.Component | React.PureComponent |
---|---|---|
再レンダリング | props または state が変更されると必ず再レンダリング | props または state が浅く比較され、変更が検出された場合のみ再レンダリング |
パフォーマンス | パフォーマンスが低下しやすい | パフォーマンスが良い傾向がある |
使用シーン | 複雑なロジックや頻繁に更新される状態を持つコンポーネント | シンプルなコンポーネントで、props や state の変更が頻繁にない場合 |
- どちらを使用するかは、コンポーネントの複雑さやパフォーマンス要件によって判断します。
React.PureComponent
は、パフォーマンスの最適化に役立ちますが、浅い比較の特性を理解する必要があります。React.Component
は、全ての状況で動作しますが、パフォーマンス面で課題になることがあります。
React コンポーネントの違い(和訳)
React コンポーネント は、UI の特定の部分をカプセル化し、再利用可能な部品として扱うための単位です。React では、大きく分けて 関数型コンポーネント と クラス型コンポーネント の2種類があります。
関数型コンポーネント
function Greeting(props) {
return <h1>Hello, {props.name}!</h1>;
}
- 特徴
- シンプルで読みやすい
- Hooks を使用して状態管理や副作用処理が可能
- JSX を直接返す
class Welcome extends React.Component {
render() {
return <h1>Hello, {this.props.name}!</h1>;
}
}
- 特徴
state
を持つことができる- ライフサイクルメソッドを使用できる
どちらを選ぶべきか
- 状態管理や複雑なロジックが必要なコンポーネント
クラス型コンポーネント(ただし、Hooks の普及により、関数型コンポーネントでも複雑なロジックを実装できるようになってきている) - シンプルで状態を持たないコンポーネント
関数型コンポーネント
React.PureComponent は、クラス型コンポーネントのサブクラスで、パフォーマンスの最適化を目的としています。
React コンポーネントは、UI の構造を整理し、コードの再利用性を高めるために重要な役割を果たします。プロジェクトの規模や複雑さ、チームの開発スタイルに合わせて、適切なコンポーネントの種類を選択することが重要です。
- ライフサイクルメソッド
コンポーネントの生成、更新、破棄などのライフサイクルの各段階で実行されるメソッド - Hooks
関数型コンポーネントで状態管理や副作用処理を行うための機能
さらに詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。
- ライフサイクルメソッド
- Hooks
- 関数型コンポーネント vs クラス型コンポーネント
useMemo と useCallback
- useCallback
関数をキャッシュし、再レンダリング時に毎回新しい関数を作成するのを防ぎます。 - useMemo
計算結果をキャッシュし、再利用することで、高コストな計算を避けることができます。
import { useState, useMemo, useCallback } from 'react';
function MyComponent({ data }) {
const [count, setCount] = useState(0);
// 高コストな計算をキャッシュ
const expensiveCalculation = useMemo(() => {
// 複雑な計算
return /* ... */;
}, [data]);
// 関数をキャッシュ
const handleClick = useCallback(() => {
// イベントハンドラー
}, []);
return (
<div>
{/* expensiveCalculation を使用する */}
{/* handleClick をイベントハンドラーとして渡す */}
</div>
);
}
React.memo
- 関数型コンポーネントをメモ化し、props が変わらなければ再レンダリングを避けます。
import React, { memo } from 'react';
const MyComponent = memo(({ name }) => {
// ...
});
shouldComponentUpdate
- クラス型コンポーネントで、カスタムの比較ロジックを実装して再レンダリングを制御します。
class MyComponent extends React.Component {
shouldComponentUpdate(nextProps, nextState) {
// カスタムの比較ロジック
return /* ... */;
}
// ...
}
関数型コンポーネントとクラス型コンポーネントの選択基準
- TypeScript
TypeScript との統合は、クラス型コンポーネントの方がより自然です。 - コンテキスト
クラス型コンポーネントは、コンテキスト API をより直感的に使用できます。 - ライフサイクルメソッド
クラス型コンポーネントは、componentDidMount
、componentDidUpdate
などのライフサイクルメソッドを提供します。 - 状態管理
状態が必要な場合は、クラス型コンポーネントまたは Hooks を使用した関数型コンポーネントを選択します。
Hooks のメリット
- テストの容易性
関数型コンポーネントは、テストが書きやすい傾向があります。 - ロジックの再利用
カスタムフックを作成することで、ロジックを再利用できます。 - 関数型コンポーネントの機能拡張
状態管理、副作用、ライフサイクルなどの機能を関数型コンポーネントに追加できます。
React の開発は日々進化しており、パフォーマンス最適化の方法も多様化しています。React.PureComponent は、従来の最適化手法の一つでしたが、Hooks の登場により、より柔軟かつ効率的なアプローチが可能になりました。
どの方法を選ぶべきかは、プロジェクトの規模、複雑さ、チームの開発スタイルによって異なります。
- パフォーマンスクリティカルな部分
Profiler ツールを使用してボトルネックを特定し、最適な手法を選択 - 複雑な状態管理
useReducer や custom hooks を使用 - シンプルなコンポーネント
React.memo や useCallback を使用
重要なのは、パフォーマンスを計測し、最適な手法を選択することです。
- React Server Components
サーバーサイドレンダリングのパフォーマンスを向上させます。 - React Suspense
データのフェッチング中にローディング状態を表示できます。 - React Context API
グローバルな状態管理に利用できます。
これらの技術を組み合わせることで、より大規模かつ複雑な React アプリケーションを開発することができます。
- より詳細な情報は、React の公式ドキュメントを参照してください。
- 上記は、React のバージョン18.2時点での情報であり、今後のバージョンアップで変更される可能性があります。
reactjs state