ReactJS の render 関数で空を返す vs. display: none vs. visibility: hidden
ReactJS の render 関数で空を返すことは可能?
空を返す必要がある場合
以下のような場合、render 関数で空を返すことがあります。
- コンポーネントを表示したくない場合
- コンポーネントの状態に基づいて、何も表示しないか何かを表示するかを決定したい場合
- コンポーネントはまだ初期化されていない場合
空を返す方法
render 関数で空を返すには、以下のいずれかの方法を使用できます。
null
を返す- 空の JSX を返す
undefined
を返す
それぞれの方法の比較
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
null を返す | シンプルで分かりやすい | React 16.2 以前では、子要素が null になる可能性がある |
空の JSX を返す | React 16.2 以降では、子要素が null になることはない | 少し冗長 |
undefined を返す | 最も簡潔 | React 16.2 以前では、警告が表示される |
例
const MyComponent = () => {
const [show, setShow] = useState(false);
return (
<div>
{show && (
<h1>Hello, world!</h1>
)}
</div>
);
};
この例では、show
状態が false
の場合、render 関数は空の JSX を返します。
注意事項
- render 関数で空を返すと、コンポーネントの子要素もレンダリングされません。
null
やundefined
を返すと、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。
const MyComponent = () => {
// `null` を返す
return null;
// 空の JSX を返す
return <></>;
// `undefined` を返す
return undefined;
};
const App = () => {
return (
<div>
<MyComponent />
</div>
);
};
ReactDOM.render(<App />, document.getElementById('root'));
このコードを実行すると、何も表示されません。
他の方法
render
関数で空を返す他にも、コンポーネントを表示しないようにする方法はいくつかあります。
display: none
を使用してコンポーネントを隠すvisibility: hidden
を使用してコンポーネントを非表示にする- コンポーネントを条件付きでレンダリングする
これらの方法の詳細については、React 公式ドキュメントの Conditional Rendering: https://reactjs.org/docs/conditional-rendering.html を参照してください。
ReactJS でコンポーネントを表示しない他の方法
display: none
を使用してコンポーネントを隠す方法は、最もシンプルで簡単な方法です。以下のコードのように、コンポーネントのスタイルに display: none
を設定します。
const MyComponent = () => {
return (
<div style={{ display: 'none' }}>
<h1>Hello, world!</h1>
</div>
);
};
このコードを実行すると、<h1>Hello, world!</h1>
は表示されません。
visibility: hidden
を使用してコンポーネントを非表示にする方法は、display: none
に似ていますが、いくつかの違いがあります。
display: none
はコンポーネントを完全に非表示にし、スペースも占有しません。visibility: hidden
はコンポーネントを非表示にしますが、スペースは占有します。
以下のコードのように、コンポーネントのスタイルに visibility: hidden
を設定します。
const MyComponent = () => {
return (
<div style={{ visibility: 'hidden' }}>
<h1>Hello, world!</h1>
</div>
);
};
コンポーネントを条件付きでレンダリングする方法は、最も柔軟な方法です。if
ステートメントや ternary 演算子を使用して、コンポーネントを表示するか非表示にするかを判断できます。
以下のコードのように、show
状態に基づいてコンポーネントを条件付きでレンダリングします。
const MyComponent = () => {
const [show, setShow] = useState(false);
return (
<div>
{show && (
<h1>Hello, world!</h1>
)}
</div>
);
};
このコードを実行すると、最初は <h1>Hello, world!</h1>
は表示されません。その後、setShow
を true
に設定すると、<h1>Hello, world!</h1>
が表示されます。
- シンプルで簡単な方法が必要な場合は、
display: none
を使用するのがおすすめです。 - コンポーネントのスペースを占有させたくない場合は、
visibility: hidden
を使用するのがおすすめです。 - 柔軟な方法が必要な場合は、コンポーネントを条件付きでレンダリングするのがおすすめです。
ReactJS でコンポーネントを表示しない方法はいくつかあります。それぞれの方法のメリットとデメリットを理解して、状況に合わせて適切な方法を選択してください。
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