React コンポーネントの入力管理

2024-10-16

Reactにおける制御されたコンポーネントと非制御されたコンポーネント

Reactでは、コンポーネントの入力値を管理する方法として、大きく分けて2つのアプローチがあります。それが制御されたコンポーネント非制御されたコンポーネントです。

制御されたコンポーネント (Controlled Components)


  • import React, { useState } from 'react';
    
    function ControlledInput() {
      const [value, setValue] = useState('');
    
      const handleChange = (event) => {
        setValue(event.target.value);
      };
    
      return (
        <input    type="text" value={value} onChange={handl   eChange} />
      );
    }
    
  • 特徴

    • コンポーネントの内部状態を使って入力値を管理します。
    • コンポーネントのレンダリング時に、入力値を直接指定します。
    • 入力値が変更されるたびに、コンポーネントの内部状態が更新され、再レンダリングされます。
  • import React from 'react';
    
    function UncontrolledInput() {
      const handleSubmit = (event) => {
        event.preventDefault();
        const value = event.target.elements.inputElement.value;
        console.log(value);
      };
    
      return (
        <form onSubmit={handleSubmit}>
          <input type="text" name="inputElement" />
          <button type="submit">Submit</button>
        </form>
      );
    }
    
    • コンポーネントの内部状態ではなく、DOM要素の value 属性を使って入力値を管理します。
    • 入力値が変更されたときに、コンポーネントの内部状態は更新されません。

どちらを使うべきか

  • 非制御されたコンポーネント

    • シンプルな入力フォームで、状態管理が不要な場合。
    • フォームの送信時に、DOM要素の値を取得するだけで十分な場合。
    • 入力のバリデーションやフォーマッティングが必要な場合。
    • フォームの送信前にデータの整合性を確認したい場合。
    • 入力の状態を他のコンポーネントと共有したい場合。



制御されたコンポーネントと非制御されたコンポーネントのコード解説

制御されたコンポーネントのコード解説

import React, { useState } from 'react';

function ControlledInput() {
  const [value, setValue] = useState('');

  const handleChange = (event) => {
    setValue(event.target.value);
  };

  return (
    <input    type="text" value={value} onChange={handleChange} />
  );
}
  • input要素
    • value プロパティに value 状態をバインドします。
    • onChange プロパティに handleChange 関数を設定します。
  • handleChange関数
    入力値が変更されたときに呼び出されます。
    • event.target.value を取得して、setValue関数を使って value の状態を更新します。
  • u   seStateフック
    コンポーネントの内部状態 value を初期化します。
import React from 'react';

function UncontrolledInput() {
  const handleSubmit = (event) => {
    event.preventDefault();
    const value = event.target.elements.inputElement.value;
    console.log(value);
  };

  return (
    <form onSubmit={handleSubmit}>
      <input type="text" name="inputElement" />
      <button type="submit">Submit</button>
    </form>
  );
}
  • input要素
  • form要素
  • handleSubmit関数
    フォームが送信されたときに呼び出されます。
    • event.preventDefault() でデフォルトのフォーム送信動作を防止します。
    • event.target.elements.inputElement.value で入力値を取得します。

コードの違いとポイント

    • DOM要素の value 属性を使って入力値を管理します。
    • コンポーネントの内部状態は更新されません。
    • フォームの送信時に、入力値を取得するだけです。
    • フォームの送信前に、入力値のバリデーションやフォーマッティングが可能です。



カスタムフックの使用


  • import { useState } from 'react';
    
    function useControlledInput(initialValue) {
      const [value, setValue] = useState(initialValue);
    
      const handleChange = (event) => {
        setValue(event.target.value);
      };
    
      return [value, handleChang   e];
    }
    
    function MyComponent() {
      const [value, handleChange] = useControlledInput('');
    
      return (
        <input type="text" value={value} onChange={handleChange} />
      );
    }
    
  • 利点
    • コードの再利用性が高まる。
    • 複雑な入力管理ロジックをカプセル化できる。

ReduxまたはContext APIの使用


  • import React, { useContext } from 'react';
    import { useSelector, useDispatch } from 'react-redux';
    
    // Redux store
    const store = createStore(/* ... */);
    
    // Redux action
    const changeInputValue = (value) => ({ type: 'CHANGE_INPUT_VALUE', value });
    
    // Redux reducer
    const reducer = (state = '', action) => {
      switch (action.type) {
        case 'CHANGE_INPUT_VALUE':
          return action.value;
        default:
          return state;
      }
    };
    
    // Context API
    const InputContext = createContext();
    
    function InputProvider({ children }) {
      const dispatch = useDispatch();
      const value = useSelector((state) => state.inputValue);
    
      const handleChange = (event) => {
        dispatch(changeInputValue(event.target.value));
      };
    
      return (
        <InputContext.Provider value={{ value, handleChange }}>
          {children}
        </InputContext.Provider>
      );
    }
    
    function MyComponent() {
      const { value, handleChange } = useContext(InputContext);
    
      return (
        <input type="text" value={value} onChange={handleChange} />
      );
    }
    
  • 利点
    • アプリケーション全体で状態を管理できる。
    • コンポーネント間の状態共有が容易になる。

Formライブラリの使用


  • import React, { useState } from 'react';
    import { useForm } from 'react-hook-form';
    
    function MyComponent() {
      const { register, handleSubmit, errors } = useForm();
    
      const onSubmit = (data) => {
        console.log(data);
      };
    
      return (
        <form onSubmit={handleSubmit(onSubmit)}>
          <inp   ut type="text" name="input" ref={register({ required: true })} />
          {errors.input && <p>Input is required</p>}
          <button type="submit">Submit</button>
        </form>
      );
    }
    
  • 利点
    • フォームの入力管理やバリデーションを簡素化できる。
    • 多くの機能が提供されている。

reactjs react-component



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