React Router の使い分け
React Router と React Router DOM は、React アプリケーションでルーティングを実装するためのライブラリです。しかし、それらの役割と使い方は異なります。
React Router
- 主な機能
- URL パラメータの解析と設定
- レンダリングの制御
- ナビゲーションの管理
- プラットフォーム非依存
Web アプリケーションやモバイルアプリなど、さまざまなプラットフォームで使用できます。 - コアライブラリ
React Router は、ルーティングの基本的な機能を提供するコアライブラリです。
- 主な機能
<Link>
コンポーネントによるリンクの生成<BrowserRouter>
コンポーネントによるルーティングのセットアップ<Route>
コンポーネントによるルートの定義<Switch>
コンポーネントによるルートのマッチング
- ブラウザ固有の機能
ブラウザの履歴 API やリンクタグなどを利用して、ブラウザの URL と React コンポーネントのレンダリングを同期させます。 - DOM 特化ライブラリ
React Router DOM は、Web ブラウザ環境でのルーティングに特化したライブラリです。
使い分け
- モバイルアプリや他のプラットフォーム
React Router を使用します。プラットフォームに依存しないコア機能を利用できます。 - Web アプリケーション
React Router DOM を使用します。ブラウザ環境でのルーティングに必要な機能がすべて揃っています。
import { BrowserRouter as Router, Routes, Route } from 'react-router-dom';
function App() {
return (
<Router>
<Routes>
<Route path="/" element={<Home />} />
<Rou te path="/about" element={<About />} />
<Route path="/contact" element={<Contact />} />
</Route s>
</Router>
);
}
import { BrowserRouter as Router, Routes, Route, Link } from 'react-router-dom';
function App() {
return (
<Router>
<nav>
<ul>
<li>
<Link to="/">Home</Link>
</li>
<li>
<Link to="/about">About</Link>
</li>
<li>
<Link to="/contact">Contact</Link>
</li>
</ul>
</nav>
<Ro utes>
<Route path="/" element={<Home />} />
<Route path="/about" element={<About />} />
<Route path="/contact" element={<Contact />} />
</ Routes>
</Router>
);
}
- 欠点
- 手間がかかる
- バグが発生しやすい
- 複雑なルーティングシナリオに対応しにくい
- 利点
- 完全な制御が可能
- シンプルな実装
- 原理
JavaScript のwindow.history.pushState()
とwindow.addEventListener('popstate')
を直接使用して、ブラウザの履歴を操作し、コンポーネントをレンダリングします。
第三者ライブラリ
- 欠点
- 学習コストが高い
- 依存関係が増える
- コミュニティのサポートやメンテナンスが不十分な場合がある
- 利点
- 特定のプラットフォームやフレームワークに最適化されている
- 豊富な機能を提供
- 例
react-navigation
,react-native-router-flux
reactjs react-router