Reactで安心安全な開発を実現!react/no-unescaped-entitiesルールを理解してコードをクリーンアップ
React/no-unescaped-entities ルール違反の修正方法
react/no-unescaped-entities ルールは、JSX コード内で誤ったエンティティ解釈を防ぐために、特定の文字列をエスケープすることを要求します。このルール違反は、意図せずエスケープ文字がテキストノードとして挿入される可能性を防ぎ、セキュリティ上の脆弱性を回避するために役立ちます。
問題点
以下の例のように、JSX コード内に >
, "
, '
, }
などの文字列が含まれている場合、react/no-unescaped-entities ルール違反が発生する可能性があります。
<div>
{children}
</div>
上記の例では、children
プロップに >
文字が含まれている場合、意図せず x="y"> Body Text
のように解釈されてしまいます。これは、本来意図していた動作ではないため、問題となります。
解決策
react/no-unescaped-entities ルール違反を修正するには、以下のいずれかの方法で問題となる文字列をエスケープする必要があります。
- HTML エスケープコードを使用する
<div>
{children &gt;}
</div>
上記の例では、>
文字を &gt;
エスケープコードに置き換えることで、問題を解決できます。
- 変数を使用する
const escapedChildren = children.replace('>', '>');
<div>
{escapedChildren}
</div>
上記の例では、children
プロップ内の >
文字を置換する関数を作成し、エスケープされた文字列を escapedChildren
変数に格納することで、問題を解決できます。
- ルールを無効化する
稀に、どうしてもエスケープできない場合や、意図的にエスケープ文字を使用する必要がある場合などがあります。そのような場合は、react/no-unescaped-entities ルールを無効化することができます。
{
"rules": {
"react/no-unescaped-entities": "off"
}
}
eslint-config-airbnb 設定
eslint-config-airbnb は、React 開発者向けに推奨される ESLint 設定セットです。react/no-unescaped-entities ルールは eslint-config-airbnb にデフォルトで有効化されています。
react/no-unescaped-entities ルールは、JSX コード内のセキュリティと整合性を保つために重要です。上記の解決策を参考に、ルール違反を修正し、安全で信頼性の高い React アプリケーションを開発してください。
補足
- eslint-plugin-react プラグインが必要です。
問題のあるコード
<div>
{children}
</div>
<div>
{children &gt;}
</div>
解決策 2:変数を使用する
const escapedChildren = children.replace('>', '>');
<div>
{escapedChildren}
</div>
解決策 3:ルールを無効化する
{
"rules": {
"react/no-unescaped-entities": "off"
}
}
説明
- 上記の例では、
children
プロップに>
文字が含まれていると仮定します。 - 解決策 1 では、
&gt;
エスケープコードを使用して>
文字をエスケープします。 - 解決策 3 では、react/no-unescaped-entities ルールを無効化します。
- 上記の例はあくまで一例であり、状況に応じて適切な解決策を選択する必要があります。
- ルールを無効化することは、最後の手段としてのみ行うことをお勧めします。
React/no-unescaped-entities ルール違反の修正方法:その他の方法
本記事では、react/no-unescaped-entities ルール違反を修正するための 2 つの主要な解決策 と 1 つの補足的な解決策 を紹介しました。
しかし、状況によっては、以下の 補足的な方法 も役立つ場合があります。
テンプレートリテラルを使用する
<div>
{`This is a string with a > character`}
</div>
テンプレートリテラルを使用すると、バッククォート (```) で囲まれた文字列内に変数や式を埋め込むことができます。上記の例では、>
文字はエスケープ処理されることなく、そのまま出力されます。
利点
- コードが簡潔で読みやすくなる
- エスケープ処理を明示的に記述する必要がない
注意点
- テンプレートリテラルは、ES6 以降の JavaScript エンジンでのみ使用できます。
dangerouslySetInnerHTML プロパティを使用する
<div dangerouslySetInnerHTML={{ __html: children }} />
dangerouslySetInnerHTML
プロパティを使用すると、HTML 文字列を直接レンダリングできます。この方法は、動的に生成された HTML コンテンツをレンダリングする必要がある場合に役立ちます。
dangerouslySetInnerHTML
プロパティを使用すると、クロスサイトスクリプティング (XSS) 攻撃などのセキュリティリスクが発生する可能性があります。- このプロパティは、信頼できるソースからの HTML コンテンツのみをレンダリングする場合にのみ使用してください。
カスタムエスケープ関数を作成する
function escapeHTML(str) {
return str.replace(/&/g, '&').replace(/</g, '<').replace(/>/g, '>').replace(/"/g, '"').replace(/'/g, ''');
}
<div>
{escapeHTML(children)}
</div>
カスタムエスケープ関数を作成すると、特定の文字列をエスケープする方法を制御できます。上記の例では、&
, <
, >
, "
, '
などの特殊文字をエスケープする関数を定義しています。
- 特定のニーズに合わせたエスケープ処理を定義できる
- 既存のライブラリに依存する必要がない
- 関数を作成して保守する必要がある
- エスケープ処理のロジックが複雑になる可能性がある
- 本記事で紹介した方法は、あくまで一例であり、網羅的なものではありません。
reactjs eslint eslint-config-airbnb