Reactで安心安全な開発を実現!react/no-unescaped-entitiesルールを理解してコードをクリーンアップ

2024-06-17

React/no-unescaped-entities ルール違反の修正方法

react/no-unescaped-entities ルールは、JSX コード内で誤ったエンティティ解釈を防ぐために、特定の文字列をエスケープすることを要求します。このルール違反は、意図せずエスケープ文字がテキストノードとして挿入される可能性を防ぎ、セキュリティ上の脆弱性を回避するために役立ちます。

問題点

以下の例のように、JSX コード内に >, ", ', } などの文字列が含まれている場合、react/no-unescaped-entities ルール違反が発生する可能性があります。

<div>
  {children}
</div>

上記の例では、children プロップに > 文字が含まれている場合、意図せず x="y"> Body Text のように解釈されてしまいます。これは、本来意図していた動作ではないため、問題となります。

解決策

react/no-unescaped-entities ルール違反を修正するには、以下のいずれかの方法で問題となる文字列をエスケープする必要があります。

  1. HTML エスケープコードを使用する
<div>
  {children &amp;gt;}
</div>

上記の例では、> 文字を &amp;gt; エスケープコードに置き換えることで、問題を解決できます。

  1. 変数を使用する
const escapedChildren = children.replace('>', '&gt;');

<div>
  {escapedChildren}
</div>

上記の例では、children プロップ内の > 文字を置換する関数を作成し、エスケープされた文字列を escapedChildren 変数に格納することで、問題を解決できます。

  1. ルールを無効化する

稀に、どうしてもエスケープできない場合や、意図的にエスケープ文字を使用する必要がある場合などがあります。そのような場合は、react/no-unescaped-entities ルールを無効化することができます。

{
  "rules": {
    "react/no-unescaped-entities": "off"
  }
}

eslint-config-airbnb 設定

eslint-config-airbnb は、React 開発者向けに推奨される ESLint 設定セットです。react/no-unescaped-entities ルールは eslint-config-airbnb にデフォルトで有効化されています。

react/no-unescaped-entities ルールは、JSX コード内のセキュリティと整合性を保つために重要です。上記の解決策を参考に、ルール違反を修正し、安全で信頼性の高い React アプリケーションを開発してください。

補足

  • eslint-plugin-react プラグインが必要です。



    問題のあるコード

    <div>
      {children}
    </div>
    
    <div>
      {children &amp;gt;}
    </div>
    

    解決策 2:変数を使用する

    const escapedChildren = children.replace('>', '&gt;');
    
    <div>
      {escapedChildren}
    </div>
    

    解決策 3:ルールを無効化する

    {
      "rules": {
        "react/no-unescaped-entities": "off"
      }
    }
    

    説明

    • 上記の例では、children プロップに > 文字が含まれていると仮定します。
    • 解決策 1 では、&amp;gt; エスケープコードを使用して > 文字をエスケープします。
    • 解決策 3 では、react/no-unescaped-entities ルールを無効化します。
    • 上記の例はあくまで一例であり、状況に応じて適切な解決策を選択する必要があります。
    • ルールを無効化することは、最後の手段としてのみ行うことをお勧めします。



      React/no-unescaped-entities ルール違反の修正方法:その他の方法

      本記事では、react/no-unescaped-entities ルール違反を修正するための 2 つの主要な解決策1 つの補足的な解決策 を紹介しました。

      しかし、状況によっては、以下の 補足的な方法 も役立つ場合があります。

      テンプレートリテラルを使用する

      <div>
        {`This is a string with a > character`}
      </div>
      

      テンプレートリテラルを使用すると、バッククォート (```) で囲まれた文字列内に変数や式を埋め込むことができます。上記の例では、> 文字はエスケープ処理されることなく、そのまま出力されます。

      利点

      • コードが簡潔で読みやすくなる
      • エスケープ処理を明示的に記述する必要がない

      注意点

      • テンプレートリテラルは、ES6 以降の JavaScript エンジンでのみ使用できます。

      dangerouslySetInnerHTML プロパティを使用する

      <div dangerouslySetInnerHTML={{ __html: children }} />
      

      dangerouslySetInnerHTML プロパティを使用すると、HTML 文字列を直接レンダリングできます。この方法は、動的に生成された HTML コンテンツをレンダリングする必要がある場合に役立ちます。

      • dangerouslySetInnerHTML プロパティを使用すると、クロスサイトスクリプティング (XSS) 攻撃などのセキュリティリスクが発生する可能性があります。
      • このプロパティは、信頼できるソースからの HTML コンテンツのみをレンダリングする場合にのみ使用してください。

      カスタムエスケープ関数を作成する

      function escapeHTML(str) {
        return str.replace(/&/g, '&amp;').replace(/</g, '&lt;').replace(/>/g, '&gt;').replace(/"/g, '&quot;').replace(/'/g, '&apos;');
      }
      
      <div>
        {escapeHTML(children)}
      </div>
      

      カスタムエスケープ関数を作成すると、特定の文字列をエスケープする方法を制御できます。上記の例では、&, <, >, ", ' などの特殊文字をエスケープする関数を定義しています。

      • 特定のニーズに合わせたエスケープ処理を定義できる
      • 既存のライブラリに依存する必要がない
      • 関数を作成して保守する必要がある
      • エスケープ処理のロジックが複雑になる可能性がある
      • 本記事で紹介した方法は、あくまで一例であり、網羅的なものではありません。

        reactjs eslint eslint-config-airbnb


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