Reactでワンランク上のコードを目指す!create-react-appのindex.cssとApp.cssを使いこなすヒント集
create-react-app における index.css と App.css の違い
index.css は、アプリケーション全体のグローバルなスタイルを定義するために使用されます。つまり、このファイルで定義されたスタイルは、アプリケーション内のすべてのコンポーネントに適用されます。例えば、フォント、色、余白などの基本的なスタイルを定義するのに適しています。
App.css は、App
コンポーネントにのみ適用されるスタイルを定義するために使用されます。App
コンポーネントは、アプリケーションのルートコンポーネントであり、通常、他のすべてのコンポーネントをラップします。App.css
で定義されたスタイルは、App
コンポーネントとその子コンポーネントにのみ適用されます。
App.css
:App
コンポーネントとその子コンポーネントにのみ適用されるスタイルindex.css
: アプリケーション全体のグローバルなスタイル
例
index.css
で、アプリケーション全体のフォントを Arial に設定する例:
body {
font-family: Arial, sans-serif;
}
App.css
で、App
コンポーネントの背景色を青色に設定する例:
.App {
background-color: blue;
}
推奨事項
一般的に、以下のガイドラインに従って index.css
と App.css
を使い分けることを推奨します。
App.css
は、App
コンポーネントとその子コンポーネントにのみ適用されるスタイルを定義するために使用するのが一般的です。- 各コンポーネントに固有のスタイルは、そのコンポーネント専用の CSS ファイルで定義する。
- アプリケーション全体のグローバルなスタイルは
index.css
で定義する。
body {
font-family: Arial, sans-serif;
}
h1 {
color: #333;
}
App.css
.App {
background-color: blue;
padding: 20px;
}
import React from 'react';
const App = () => {
return (
<div className="App">
<h1>Hello, React!</h1>
</div>
);
};
export default App;
このコードで何が起こっているか
App.js
は、App
コンポーネントをレンダリングします。このコンポーネントは、h1
見出し "Hello, React!" を含むdiv
要素をレンダリングします。App.css
は、App
コンポーネントの背景色を青色に設定し、パディングを 20 ピクセルに設定します。index.css
は、アプリケーション全体のフォントを Arial に設定し、h1
見出しの色を #333 に設定します。
結果
このコードを実行すると、青い背景を持つアプリケーションが表示されます。h1
見出しは Arial フォントで表示され、色は #333 になります。
- このコードはほんの一例です。実際のアプリケーションでは、より多くの CSS コードが必要になる可能性があります。
CSS モジュールは、コンポーネントごとに CSS をカプセル化する方法です。これにより、スタイルの競合を回避し、コードをより整理しやすくなります。
CSS モジュールを使用するには、各コンポーネント用の CSS ファイルを作成し、そのファイル名に .module.css
という拡張子を付けます。次に、コンポーネント内で import
ステートメントを使用して CSS ファイルをインポートし、コンポーネントの要素にクラス名として CSS クラスを使用します。
Button.module.css
という名前の CSS ファイルを作成し、ボタンのスタイルを定義します。
.button {
background-color: blue;
color: white;
padding: 10px 20px;
border: none;
cursor: pointer;
}
次に、Button
コンポーネントを作成し、Button.module.css
から CSS をインポートします。
import React from 'react';
import styles from './Button.module.css';
const Button = () => {
return (
<button className={styles.button}>Click me</button>
);
};
export default Button;
CSS in JS ライブラリ
CSS in JS ライブラリは、JavaScript コード内で CSS を記述する方法を提供します。これにより、スタイルをコンポーネントのロジックとより密接に統合することができます。
人気のある CSS in JS ライブラリには、Styled Components、Emotion、JSS などがあります。
Styled Components を使用して、ボタンのスタイルを定義します。
import styled from 'styled-components';
const Button = styled.button`
background-color: blue;
color: white;
padding: 10px 20px;
border: none;
cursor: pointer;
`;
const App = () => {
return (
<div>
<Button>Click me</Button>
</div>
);
};
export default App;
グローバル CSS フレームワーク
Bootstrap や Tailwind CSS などのグローバル CSS フレームワークを使用することもできます。これらのフレームワークは、あらかじめ定義されたスタイルのセットを提供しており、開発時間を節約するのに役立ちます。
create-react-app には、CSS を扱う様々な方法があります。自分に合った方法を選択することが重要です。
ヒント
- グローバル CSS フレームワークは、開発時間を節約するのに役立ちますが、プロジェクトの柔軟性を制限する可能性があることに注意してください。
- 中規模から大規模なプロジェクトの場合は、CSS モジュールまたは CSS in JS ライブラリを使用することを検討してください。
- 小規模なプロジェクトの場合は、
index.css
とApp.css
で十分な場合があります。
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