React 15.3.0以降で発生する「React - 'value' prop on 'input' should not be null」エラーの原因と解決方法を徹底解説!
React で発生する "React - 'value' prop on 'input' should not be null" エラーと解決方法
制御された入力コンポーネントで value プロップが null に設定されている
- しかし、
value
プロップにnull
値を設定すると、React が警告メッセージを表示します。 value
プロップは、入力コンポーネントに表示される初期値を設定するために使用されます。- 制御された入力コンポーネントは、React の状態管理によって値を管理します。
解決策
- 入力コンポーネントがまだ初期化されていない場合は、
value
プロップをundefined
に設定します。 value
プロップに空文字 (""
) を設定します。
- 非制御入力コンポーネントは、DOM の
value
属性によって値を管理します。
- DOM の
value
属性を設定します。 value
プロップを削除します。
入力コンポーネントの値が null に変更される
- 制御された入力コンポーネントで、
onChange
イベントハンドラーを使用して値を変更する場合、値をnull
に変更すると、React が警告メッセージを表示します。
- 値を
null
に変更する代わりに、空文字 (""
) に変更します。
第三者ライブラリが null 値を value プロップに設定している
- これらのライブラリを更新するか、ライブラリが
value
プロップにnull
値を設定しないようにする必要があります。 - 一部の第三者ライブラリは、
input
コンポーネントのvalue
プロップにnull
値を設定することがあります。
エラーの確認方法
このエラーは、ブラウザの開発者ツールのコンソールに表示されます。以下のメッセージが表示されます。
Warning: `value` prop on `input` should not be null. Consider using an empty string to clear the component or `undefined` for uncontrolled components.
- しかし、エラーメッセージを修正することで、コードの可読性と保守性を向上させることができます。
- このエラーは警告メッセージであり、アプリケーションの動作には影響しません。
- このエラーは、React 15.3.0 以降でのみ発生します。
// 制御された入力コンポーネントで `value` プロップが `null` に設定されている場合
const ControlledInput = () => {
const [value, setValue] = useState("");
return (
<div>
<input type="text" value={value} onChange={(e) => setValue(e.target.value)} />
<button onClick={() => setValue(null)}>値を `null` に設定</button>
</div>
);
};
// 非制御入力コンポーネントで `value` プロップが `null` に設定されている場合
const UncontrolledInput = () => {
return (
<div>
<input type="text" value={null} />
</div>
);
};
// 入力コンポーネントの値が `null` に変更される場合
const ChangingValueInput = () => {
const [value, setValue] = useState("");
return (
<div>
<input type="text" value={value} onChange={(e) => setValue(e.target.value)} />
<button onClick={() => setValue(null)}>値を `null` に変更</button>
</div>
);
};
上記のコードスニペットのエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行します。
制御された入力コンポーネント
// 解決策
const ControlledInput = () => {
const [value, setValue] = useState("");
return (
<div>
<input type="text" value={value || ""} onChange={(e) => setValue(e.target.value)} />
<button onClick={() => setValue(null)}>値を `null` に設定</button>
</div>
);
};
// 解決策
const UncontrolledInput = () => {
return (
<div>
<input type="text" />
</div>
);
};
入力コンポーネントの値が変更される場合
// 解決策
const ChangingValueInput = () => {
const [value, setValue] = useState("");
return (
<div>
<input type="text" value={value} onChange={(e) => setValue(e.target.value)} />
<button onClick={() => setValue("")}>値を空文字に設定</button>
</div>
);
};
TypeScript を使用すると、value
プロップの型を指定できます。これにより、コンパイラが null
値が渡されないようにチェックし、エラーを早期に検出することができます。
interface InputProps {
value: string | undefined;
}
const MyInput: React.FC<InputProps> = ({ value, ...props }) => {
return <input type="text" value={value} {...props} />;
};
null チェックを行う
value
プロップにアクセスする前に、それが null
でないことを確認できます。
const MyInput = ({ value, ...props }) => {
if (value === null) {
value = "";
}
return <input type="text" value={value} {...props} />;
};
デフォルト値を設定する
value
プロップにデフォルト値を設定できます。
const MyInput = ({ value = "", ...props }) => {
return <input type="text" value={value} {...props} />;
};
カスタムフックを使用する
useState
フックを使用して、value
プロップを管理するカスタムフックを作成できます。
const useInput = (initialValue = "") => {
const [value, setValue] = useState(initialValue);
return {
value,
onChange: (event) => setValue(event.target.value),
};
};
const MyInput = () => {
const { value, onChange } = useInput();
return <input type="text" value={value} onChange={onChange} />;
};
サードパーティライブラリを使用する
react-input-autosize
や react-use-form
などのサードパーティライブラリを使用して、value
プロップの管理を簡素化できます。
reactjs