React初心者でも安心! bild後のindex.html パス設定ガイド
React.js でビルド後に index.html
内の相対パスを設定する方法
この問題は、index.html
ファイル内で相対パスを使用して静的ファイルを参照している場合によく発生します。例えば、以下のようになっています。
<link href="css/style.css" rel="stylesheet">
<script src="js/app.js"></script>
ビルド後、これらのファイルは build
ディレクトリに配置されますが、index.html
ファイルはルートディレクトリに残ります。そのため、上記の相対パスは正しく動作せず、ファイルが見つからなくなります。
この問題を解決するには、以下の 2 つの方法があります。
homepage フィールドを使用する
package.json
ファイルに homepage
フィールドを追加することで、ビルド後の静的ファイルのルートパスを指定できます。例えば、以下のようになっています。
{
"name": "my-react-app",
"version": "0.1.0",
"homepage": "./",
"scripts": {
"build": "webpack"
}
}
この設定により、index.html
ファイル内の相対パスは、build
ディレクトリを基準としたものになります。つまり、以下のようになります。
<link href="build/css/style.css" rel="stylesheet">
<script src="build/js/app.js"></script>
publicPath オプションを使用する
Webpack の publicPath
オプションを使用して、ビルド後の静的ファイルのパスを指定することもできます。このオプションは、webpack.config.js
ファイルで設定します。例えば、以下のようになっています。
module.exports = {
output: {
filename: 'bundle.js',
path: path.resolve(__dirname, 'build'),
publicPath: '/'
}
};
<link href="/css/style.css" rel="stylesheet">
<script src="/js/app.js"></script>
上記のいずれの方法を使用しても、index.html
ファイル内の相対パスを正しく設定することができます。
- ビルドツールによっては、上記とは異なる方法で静的ファイルのパスを設定できる場合があります。詳細は、それぞれのツールのドキュメントを参照してください。
- 上記の方法は、Create React App などのビルドツールを使用している場合に適用されます。
{
"name": "my-react-app",
"version": "0.1.0",
"homepage": "./",
"scripts": {
"build": "webpack"
}
}
次に、以下のコマンドを実行してアプリケーションをビルドします。
npm run build
ビルドが完了すると、build
ディレクトリに静的ファイルが生成されます。
index.html
ファイルはルートディレクトリに残りますが、homepage
フィールドの設定により、以下の相対パスは正しく動作します。
<link href="build/css/style.css" rel="stylesheet">
<script src="build/js/app.js"></script>
この例では、Webpack の publicPath
オプションを使用して、ビルド後の静的ファイルのパスを指定します。
// webpack.config.js
module.exports = {
output: {
filename: 'bundle.js',
path: path.resolve(__dirname, 'build'),
publicPath: '/'
}
};
npm run build
<link href="/css/style.css" rel="stylesheet">
<script src="/js/app.js"></script>
index.html
ファイルの <head>
セクションに <BASE>
タグを追加することで、すべての相対パスの基準となるベース URL を指定できます。例えば、以下のようになっています。
<head>
<base href="/build">
...
</head>
この設定により、以下の相対パスは正しく動作します。
<link href="css/style.css" rel="stylesheet">
<script src="js/app.js"></script>
URL オブジェクトを使用する
JavaScript で URL
オブジェクトを使用して、相対パスの絶対パスに変換することができます。例えば、以下のようになっています。
const url = new URL('css/style.css', window.location.href);
const href = url.href;
<link href={href} rel="stylesheet">
この方法を使用すると、ビルド環境やデプロイ環境に応じて、パスを動的に変更することができます。
ライブラリを使用する
path-to-regexp
や use-base
などのライブラリを使用して、相対パスの処理をより簡単に済ませることもできます。これらのライブラリは、複雑な階層構造を持つアプリケーションで特に役立ちます。
上記の方法のいずれを選択するかは、個々のアプリケーションのニーズと要件によって異なります。
各方法の比較
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
homepage フィールド | 設定が簡単 | ビルドツールの種類によってサポートされていない場合がある |
publicPath オプション | 柔軟性が高い | 設定が複雑になる場合がある |
BASE タグ | シンプル | 古いブラウザではサポートされていない場合がある |
URL オブジェクト | 動的にパスを変更できる | コードが煩雑になる場合がある |
ライブラリ | 使いやすい | 導入にオーバーヘッドがかかる場合がある |
reactjs build path