React 16のCSSクラス:class vs classNameの選び方と知っておくべきベストプラクティス
React 16 における class
と className
の違い
class
は JavaScript の予約語であるため、React では className
を使用する必要があります。これは、JSX が JavaScript の拡張であるためです。
詳細な説明は以下の通りです。
class と className の違い
- className
HTML 要素に CSS クラスを適用するために使用されるプロパティです。 - class
JavaScript の予約語であり、クラスを定義するために使用されます。
React で className を使用する理由
- React は
className
を使用することで、コードの読みやすさとメンテナンス性を向上させることができます。 class
は JavaScript の予約語であるため、React ではclassName
を使用する必要があります。
React で class を使用しても良いのか?
class
を使用すると、以下の問題が発生する可能性があります。- コードが読みづらくなる
- メンテナンス性が低下する
- React の将来のバージョンで動作しなくなる可能性がある
- 技術的には、React 16 では
class
を使用しても問題ありません。しかし、className
を使用することを強く推奨します。
className の使用方法
<div className="my-class">
{/* コンテンツ */}
</div>
上記のコードでは、div
要素に my-class
という CSS クラスが適用されています。
import React from 'react';
const MyComponent = () => {
return (
<div className="my-class">
<h1>Hello, World!</h1>
<p>This is a paragraph.</p>
</div>
);
};
export default MyComponent;
import React from 'react';
const MyComponent = () => {
return (
<div class="my-class">
<h1>Hello, World!</h1>
<p>This is a paragraph.</p>
</div>
);
};
export default MyComponent;
このコードは、上記の className
を使用した例と同じ動作ですが、class
プロパティを使用しています。
上記のコード例のように、className
を使用することを推奨します。class
を使用しても動作しますが、コードが読みづらくなり、メンテナンス性が低下する可能性があります。
- 上記のコード例では、CSS クラス名は単一の文字列として指定していますが、複数のクラス名をスペース区切りで指定することもできます。
<div className="my-class another-class">
{/* コンテンツ */}
</div>
- CSS クラス名は、既存の CSS ファイルで定義する必要があります。
.my-class {
color: red;
}
.another-class {
font-weight: bold;
}
CSS モジュール
CSS モジュールは、コンポーネント固有の CSS をカプセル化する方法です。各コンポーネントは独自の名前空間を持つため、CSS クラス名の衝突を回避することができます。
利点
- CSS クラス名の衝突を回避できる
- コードのモジュール性と保守性が向上する
欠点
- ファイル数が多くなる場合がある
- 複雑な設定が必要になる場合がある
例
import React from 'react';
import styles from './MyComponent.module.css';
const MyComponent = () => {
return (
<div className={styles.myClass}>
<h1>Hello, World!</h1>
<p>This is a paragraph.</p>
</div>
);
};
export default MyComponent;
Styled Components
Styled Components は、ライブラリを使用してコンポーネントに直接スタイルを定義する方法です。コンポーネント定義内に CSS コードを記述することで、コードをより直感的に記述することができます。
- 再利用可能なスタイルコンポーネントを作成できる
- コードが読みやすく、直感的になる
- パフォーマンスへの影響が懸念される場合がある
- 学習曲線がやや高い
import React from 'react';
import styled from 'styled-components';
const MyComponent = styled.div`
.myClass {
color: red;
}
`;
const MyComponent = () => {
return (
<MyComponent>
<h1>Hello, World!</h1>
<p>This is a paragraph.</p>
</MyComponent>
);
};
export default MyComponent;
CSS-in-JS ライブラリ
CSS-in-JS ライブラリは、JavaScript コードを使用して CSS を記述する方法を提供します。コンポーネント定義内に CSS コードを記述することで、コードをより直感的に記述することができます。
- styled-jsx
- jss
- emotion
import React from 'react';
import { css } from 'emotion';
const myClass = css`
color: red;
`;
const MyComponent = () => {
return (
<div className={myClass}>
<h1>Hello, World!</h1>
<p>This is a paragraph.</p>
</div>
);
};
export default MyComponent;
コンポーネントの合成
コンポーネントの合成は、複数のコンポーネントを組み合わせて新しいコンポーネントを作成する方法です。スタイルをコンポーネントにカプセル化することで、コードをよりモジュール化することができます。
- 複雑なコンポーネントを作成する場合、ネストが深くなり、コードが読みづらくなる場合がある
import React from 'react';
const MyButton = (props) => {
return (
<button className={props.className}>
{props.children}
</button>
);
};
const MyComponent = () => {
return (
<div>
<MyButton className="my-button">Hello, World!</MyButton>
<p>This is a paragraph.</p>
</div>
);
};
export default MyComponent;
どの方法を選択するべきか
どの方法を選択するかは、プロジェクトの要件や開発者の好みによって異なります。
- コードの読みやすさと直感性を重視する場合は、Styled Components または CSS-in-JS ライブラリがおすすめです。
- コードのモジュール性と保守性を重視する場合は、CSS モジュールまたはコンポーネントの合成がおすすめです。
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