Fragment vs. コンテナdiv:Reactで複数要素をレンダリングする最適な方法は?

2024-04-02

React 16におけるFragmentはなぜコンテナdivよりも優れているのか?

コードの簡潔化

コンテナdivを使用する場合、複数の要素をレンダリングするには、以下のようにdiv要素でラップする必要があります。

<div>
  <h1>タイトル</h1>
  <p>本文</p>
</div>

一方、Fragmentを使用すれば、div要素を省略し、より簡潔に記述できます。

<>
  <h1>タイトル</h1>
  <p>本文</p>
</>

コード量が減ることで、コードの読みやすさやメンテナンス性が向上します。

不要なDOM要素の削減

コンテナdivは実際のDOM要素として生成されますが、Fragmentは仮想DOMのみで処理されます。そのため、実際のDOMに不要な要素を生成することなく、複数の要素をレンダリングできます。

これは、パフォーマンスの向上や、SEO対策にも有効です。

キーの衝突の回避

リストレンダリングなどにおいて、key属性を指定する必要がある場合、コンテナdivを使用すると、子要素のkeyと衝突してしまう可能性があります。

Fragmentを使用すれば、子要素のkeyと衝突することなく、key属性を指定できます。

条件付きレンダリング

コンテナdivは常にレンダリングされますが、Fragmentは条件付きレンダリングが可能です。

{condition && <>
  <h1>タイトル</h1>
  <p>本文</p>
</>}

条件によって要素の表示・非表示を切り替えたい場合に便利です。

React 16におけるFragmentは、コードの簡潔化、不要なDOM要素の削減、キーの衝突の回避、条件付きレンダリングなど、従来のコンテナdivよりも多くの利点があります。

複数の要素をレンダリングする場合は、Fragmentの使用を検討することをおすすめします。




コンテナdivを使用したサンプルコード

<div>
  <h1>タイトル</h1>
  <p>本文</p>
</div>

Fragmentを使用したサンプルコード

<>
  <h1>タイトル</h1>
  <p>本文</p>
</>

条件付きレンダリングのサンプルコード

{condition && <>
  <h1>タイトル</h1>
  <p>本文</p>
</>}



Fragment 以外の複数要素レンダリング方法

配列のmap関数

配列の要素をループ処理して、個別にレンダリングする方法です。

const items = ['item1', 'item2', 'item3'];

const renderedItems = items.map((item) => (
  <li key={item}>{item}</li>
));

<ul>{renderedItems}</ul>

React.Children.toArrayを使用して、子要素の配列を取得し、レンダリングする方法です。

const children = React.Children.toArray(this.props.children);

<ul>{children}</ul>

ポータル

異なるDOMツリーに要素をレンダリングしたい場合に使用する機能です。

詳細は以下のドキュメントを参照してください。

高階コンポーネント

コードの再利用性を高めるために、複数要素をレンダリングするロジックをコンポーネントとして抽象化する方法です。

  • シンプルなケースでは、Fragment が最も簡潔で効率的な方法です。
  • 配列をレンダリングする場合は、map関数が便利です。
  • 条件付きレンダリングや複雑なロジックが必要な場合は、高階コンポーネントが役立ちます。

それぞれの方法の特徴を理解し、適切な方法を選択するようにしましょう。


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