React.js .env ファイル読み込み問題
React.js での .env
ファイルの読み込みについて
問題create-react-app
で作成したプロジェクトで、.env
ファイルが読み込まれないことがあります。
原因
- 読み込み方法
create-react-app
はデフォルトで.env
ファイルを読み込み、環境変数として使用します。しかし、特定の環境変数を読み込むには、特別な方法が必要となります。 - ファイル名
.env
ファイルは、プロジェクトのルートディレクトリに存在し、ファイル名が正確に.env
でなければなりません。
解決方法
- 環境変数の読み込み
- process.env オブジェクトの使用
create-react-app
は環境変数をprocess.env
オブジェクトに格納します。JavaScriptコードでprocess.env.YOUR_VARIABLE_NAME
のようにアクセスできます。 - dotenv パッケージの使用
より柔軟な環境変数の読み込みと管理が必要な場合は、dotenv
パッケージを使用することができます。このパッケージは、.env
ファイルを読み込み、環境変数を設定します。
- process.env オブジェクトの使用
例
// .env ファイル
REACT_APP_API_KEY=your_api_key
// App.js
import React from 'react';
function App() {
return (
<div>
<h1>API Key: {process.env.REACT_APP_API_KEY}</h1>
</div>
);
}
export default App;
注意
.env
ファイルにパスワードや機密情報を保存することはセキュリティリスクとなります。必要な場合は、環境変数の管理ツールやサービスを使用してください。.env
ファイルは、ビルド時に環境変数を設定します。開発環境と本番環境で異なる環境変数を設定する場合は、適切な.env
ファイルを使用してください。
dotenv
パッケージを使用する場合は、パッケージのインストールと設定が必要です。詳細については、dotenv
のドキュメンテーションを参照してください。create-react-app
のバージョンによっては、デフォルトの環境変数読み込み方法が異なる場合があります。ドキュメンテーションを参照してください。
.env ファイルの例
REACT_APP_API_KEY=your_api_key
REACT_APP_BASE_URL=https://your-api.com
App.js での環境変数の使用
import React from 'react';
function App() {
return (
<div>
<h1>API Key: {process.env.REACT_APP_API_KEY}</h1>
<h2>Base URL: {process.env.REACT_APP_BASE_URL}</h2>
</div>
);
}
export default App;
dotenv パッケージを使用した環境変数の読み込み
import React from 'react';
import dotenv from 'dotenv';
dotenv.config();
function App() {
return (
<div>
<h1>API Key: {process.env.REACT_APP_API_KEY}</h1>
<h2>Base URL: {process.env.REACT_APP_BASE_URL}</h2>
</div>
);
}
export default App;
解説
dotenv
パッケージを使用する場合、dotenv.config()
を呼び出して.env
ファイルを読み込み、環境変数を設定します。App.js
では、process.env.YOUR_VARIABLE_NAME
の形式で環境変数にアクセスします。.env
ファイルは、プロジェクトのルートディレクトリに配置し、環境変数をキーと値のペアで定義します。
- 環境変数の名前は
REACT_APP_
で始まる必要があります。
環境変数直接設定:
- 例
# package.json "scripts": { "start": "react-scripts start", "build": "react-scripts build && REACT_APP_API_KEY=your_api_key react-scripts start" }
- ビルド時に設定
create-react-app
のビルドスクリプトで環境変数を直接設定します。
環境変数管理ツール:
- 利点
セキュリティ、管理のしやすさ、チームコラボレーションの向上。 - 外部サービス
Heroku、AWS、GCP などのクラウドプラットフォームや、環境変数管理サービスを利用します。
JavaScriptライブラリ:
- react-dotenv
Reactコンポーネントで環境変数を簡単に使用できます。 - dotenv-webpack
Webpackプラグインで.env
ファイルを読み込みます。
サーバーサイドレンダリング (SSR):
- 利点
クライアントサイドでの環境変数の露出を防ぎます。 - サーバー側で環境変数を設定
SSR環境では、サーバー側で環境変数を設定し、クライアントに渡します。
選択基準
- チームコラボレーション
チームで開発する場合は、環境変数管理ツールが便利です。 - セキュリティ要件
機密情報を扱う場合は、環境変数管理ツールや SSRが適しています。 - プロジェクト規模
小規模なプロジェクトでは、直接設定やdotenv-webpack
がシンプルです。
reactjs create-react-app