React.js .env ファイル読み込み問題

2024-10-01

React.js での .env ファイルの読み込みについて

問題
create-react-app で作成したプロジェクトで、.env ファイルが読み込まれないことがあります。

原因

  • 読み込み方法
    create-react-app はデフォルトで .env ファイルを読み込み、環境変数として使用します。しかし、特定の環境変数を読み込むには、特別な方法が必要となります。
  • ファイル名
    .env ファイルは、プロジェクトのルートディレクトリに存在し、ファイル名が正確に .env でなければなりません。

解決方法

  1. 環境変数の読み込み
    • process.env オブジェクトの使用
      create-react-app は環境変数を process.env オブジェクトに格納します。JavaScriptコードで process.env.YOUR_VARIABLE_NAME のようにアクセスできます。
    • dotenv パッケージの使用
      より柔軟な環境変数の読み込みと管理が必要な場合は、dotenv パッケージを使用することができます。このパッケージは、.env ファイルを読み込み、環境変数を設定します。


// .env ファイル
REACT_APP_API_KEY=your_api_key

// App.js
import React from 'react';

function App() {
  return (
    <div>
      <h1>API Key: {process.env.REACT_APP_API_KEY}</h1>
    </div>
  );
}

export default App;

注意

  • .env ファイルにパスワードや機密情報を保存することはセキュリティリスクとなります。必要な場合は、環境変数の管理ツールやサービスを使用してください。
  • .env ファイルは、ビルド時に環境変数を設定します。開発環境と本番環境で異なる環境変数を設定する場合は、適切な .env ファイルを使用してください。
  • dotenv パッケージを使用する場合は、パッケージのインストールと設定が必要です。詳細については、dotenv のドキュメンテーションを参照してください。
  • create-react-app のバージョンによっては、デフォルトの環境変数読み込み方法が異なる場合があります。ドキュメンテーションを参照してください。



.env ファイルの例

REACT_APP_API_KEY=your_api_key
REACT_APP_BASE_URL=https://your-api.com

App.js での環境変数の使用

import React from 'react';

function App() {
  return (
    <div>
      <h1>API Key: {process.env.REACT_APP_API_KEY}</h1>
      <h2>Base URL: {process.env.REACT_APP_BASE_URL}</h2>
    </div>
  );
}

export default App;

dotenv パッケージを使用した環境変数の読み込み

import React from 'react';
import dotenv from 'dotenv';

dotenv.config();

function App() {
  return (
    <div>
      <h1>API Key: {process.env.REACT_APP_API_KEY}</h1>
      <h2>Base URL: {process.env.REACT_APP_BASE_URL}</h2>
    </div>
  );
}

export default App;

解説

  • dotenv パッケージを使用する場合、dotenv.config() を呼び出して .env ファイルを読み込み、環境変数を設定します。
  • App.js では、process.env.YOUR_VARIABLE_NAME の形式で環境変数にアクセスします。
  • .env ファイルは、プロジェクトのルートディレクトリに配置し、環境変数をキーと値のペアで定義します。
  • 環境変数の名前は REACT_APP_ で始まる必要があります。



環境変数直接設定:


  • # package.json
    "scripts": {
      "start": "react-scripts start",
      "build": "react-scripts build && REACT_APP_API_KEY=your_api_key react-scripts start"
    }
    
  • ビルド時に設定
    create-react-app のビルドスクリプトで環境変数を直接設定します。

環境変数管理ツール:

  • 利点
    セキュリティ、管理のしやすさ、チームコラボレーションの向上。
  • 外部サービス
    Heroku、AWS、GCP などのクラウドプラットフォームや、環境変数管理サービスを利用します。

JavaScriptライブラリ:

  • react-dotenv
    Reactコンポーネントで環境変数を簡単に使用できます。
  • dotenv-webpack
    Webpackプラグインで .env ファイルを読み込みます。

サーバーサイドレンダリング (SSR):

  • 利点
    クライアントサイドでの環境変数の露出を防ぎます。
  • サーバー側で環境変数を設定
    SSR環境では、サーバー側で環境変数を設定し、クライアントに渡します。

選択基準

  • チームコラボレーション
    チームで開発する場合は、環境変数管理ツールが便利です。
  • セキュリティ要件
    機密情報を扱う場合は、環境変数管理ツールや SSRが適しています。
  • プロジェクト規模
    小規模なプロジェクトでは、直接設定や dotenv-webpack がシンプルです。

reactjs create-react-app



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