React に Google Analytics を簡単に導入: react-ga と gtag.js を徹底解説

2024-07-27

React に Google Analytics を追加する方法

react-ga を使う

react-ga は、React で Google Analytics を簡単に導入するためのライブラリです。主な利点は以下の通りです。

  • HOC (Higher-Order Component)
    withTracker HOC を使って、コンポーネントに自動的にトラッキング機能を追加できます。
  • 便利なコンポーネント
    <OutboundLink> コンポーネントなど、様々な便利なコンポーネントが用意されています。
  • シンプルなコード
    react-ga を使うと、コードを数行追加するだけで Google Analytics を実装できます。

react-ga を使った実装手順

  1. react-ga をインストールします。
npm install react-ga
  1. トラッキング ID を設定します。
import ReactGA from 'react-ga';
ReactGA.initialize('YOUR_TRACKING_ID');
  1. ページビューのトラッキングを行います。
ReactGA.pageview();
ReactGA.event({ category: 'Button', action: 'Click' });

gtag.js を使う

gtag.js は、Google Analytics の公式 JavaScript ライブラリです。react-ga よりも柔軟性がありますが、コード量も多くなります。

gtag.js を使った実装手順

  1. Google Analytics アカウントを作成し、トラッキング ID を取得します。
  2. index.html の <head> タグ内に以下のコードを追加します。
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=YOUR_TRACKING_ID"></script>
<script>
  window.dataLayer = window.dataLayer || [];
  function gtag() {
    dataLayer.push(arguments);
  }
  gtag('js', new Date());

  gtag('config', 'YOUR_TRACKING_ID');
</script>
import { useEffect } from 'react';

useEffect(() => {
  gtag('event', { category: 'Page View', action: 'View Page' });
}, []);
import { useEffect } from 'react';

useEffect(() => {
  gtag('event', { category: 'Button', action: 'Click' });
}, []);

SPA (Single Page Application) の場合

SPA の場合、ページ遷移しても URL が変わらないため、通常の方法ではページビューが正しくカウントされません。そのため、以下の対策が必要です。

  • pushState を使う
    window.history.pushState API を使って、URL を変更せずにページビューイベントを送信します。
  • useHistory を使う
    react-router-domuseHistory Hook を使って、URL の変化を検知し、ページビューイベントを送信します。



import React, { useEffect } from 'react';
import ReactGA from 'react-ga';

const App = () => {
  useEffect(() => {
    ReactGA.initialize('YOUR_TRACKING_ID');
    ReactGA.pageview();
  }, []);

  return (
    <div>
      <h1>React GA Demo</h1>
      <button onClick={() => ReactGA.event({ category: 'Button', action: 'Click' })}>Click Me</button>
    </div>
  );
};

export default App;
  1. useEffect Hook を使って、コンポーネントがマウントされたときにトラッキング ID を設定し、ページビューイベントを送信します。
  2. <h1> タグとボタンを表示します。
  3. ボタンがクリックされたときに、ReactGA.event を使ってイベントを送信します。
import React, { useEffect } from 'react';

const App = () => {
  useEffect(() => {
    window.dataLayer = window.dataLayer || [];
    function gtag() {
      dataLayer.push(arguments);
    }
    gtag('js', new Date());

    gtag('config', 'YOUR_TRACKING_ID');
    gtag('event', { category: 'Page View', action: 'View Page' });
  }, []);

  return (
    <div>
      <h1>gtag.js Demo</h1>
      <button onClick={() => gtag('event', { category: 'Button', action: 'Click' })}>Click Me</button>
    </div>
  );
};

export default App;

このコードは、以下のことを行っています。

注意事項

  • SPA の場合は、ページビューのトラッキング漏れを防ぐために、useHistory または pushState を使って対策する必要があります。
  • 上記のコードはあくまでサンプルです。本番環境で使用するには、YOUR_TRACKING_ID を自分のトラッキング ID に置き換えてください。



Google Tag Manager は、Google Analytics を含む様々なタグを簡単に管理できるツールです。React で Google Tag Manager を使うには、以下の手順が必要です。

  1. Google Tag Manager アカウントを作成します。
  2. コンテナを作成し、Google Analytics タグを追加します。
  3. React アプリケーションに Google Tag Manager スクリプトを追加します。

Google Tag Manager を使った実装手順

  1. React アプリケーションに Google Tag Manager スクリプトを追加します。
    • <head> タグ内に以下のコードを追加します。
<script src="https://www.googletagmanager.com/gtm.js?id=YOUR_CONTAINER_ID" async></script>
<script>
  window.dataLayer = window.dataLayer || [];
  function gtag() {
    dataLayer.push(arguments);
  }
  gtag('js', new Date());

  gtag('config', 'YOUR_CONTAINER_ID');
</script>
  1. プレビューモードで動作確認を行い、問題なければ公開します。

メリット

  • コードを直接書き換える必要がないため、メンテナンスが容易です。
  • react-ga や gtag.js よりも設定が簡単です。
  • Google Tag Manager の使用方法を覚える必要があります。
  • react-ga や gtag.js よりも動作が遅くなる可能性があります。

独自ライブラリを使う

React には、Google Analytics を統合するための独自ライブラリがいくつかあります。代表的なライブラリは以下の通りです。

これらのライブラリは、それぞれ異なる機能を提供しています。プロジェクトの要件に合わせて、適切なライブラリを選択してください。

独自ライブラリを使うメリット

  • ライブラリによって、独自の機能が提供されている場合があります。
  • ライブラリのメンテナンスが終了している可能性があります。
  • react-ga や gtag.js よりも知名度が低いため、情報が少ない場合があります。

Server-Side Rendering (SSR) を使う

Next.js や Gatsby などの SSR フレームワークを使用している場合は、サーバー側で Google Analytics タグをレンダリングすることができます。この方法のメリットは、クライアント側で JavaScript を実行する必要がないため、パフォーマンスが向上する可能性があることです。

SSR を使った実装手順

  1. 使用している SSR フレームワークのドキュメントに従って、Google Analytics タグをサーバー側でレンダリングします。
  • ヘッドレンダリングが必要な場合に有効です。
  • クライアント側で JavaScript を実行する必要がないため、パフォーマンスが向上する可能性があります。
  • SSR フレームワークの知識が必要となります。
  • 設定が複雑になる可能性があります。

reactjs google-analytics react-ga



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