【初心者向け】Angular 6 でインターセプターが HTTP リクエストをインターセプトしない問題の解決策

2024-05-24

Angular 6 でインターセプターを実装しても、HTTPリクエストがインターセプトされない場合があります。これは、いくつかの原因が考えられます。

原因:

  • インターセプターの順序: インターセプターは登録された順に実行されます。先に登録されたインターセプターがリクエストを処理してしまうと、後続のインターセプターは実行されません。
  • リクエストの種類: インターセプターは、すべてのHTTPリクエストを対象とするわけではありません。例えば、特定のURLパスにのみ適用されるように設定できます。
  • インターセプターの実装: インターセプターが正しく実装されていない場合、リクエストをインターセプトできません。

解決策:

以下に、考えられる解決策をいくつか紹介します。

インターセプターの順序を確認する:

providers 配列でインターセプターを登録する際、順序が重要です。先に実行したいインターセプターを先に登録する必要があります。

インターセプターの intercept メソッドには、HttpRequest オブジェクトが渡されます。このオブジェクトを使用して、リクエストの詳細情報を確認できます。例えば、url プロパティでリクエストされたURLを確認できます。

インターセプターの intercept メソッドは、Observable<HttpResponse<T>> 型の値を返す必要があります。この値は、インターセプターによって変更されたHTTPレスポンスを表します。

デバッグツールを使用する:

Chrome DevToolsなどのデバッグツールを使用して、HTTPリクエストとレスポンスを検査できます。これにより、インターセプターが正しく動作しているかどうかを確認できます。

    補足:

    上記以外にも、いくつかの原因が考えられます。問題解決には、具体的な状況を把握する必要があります。もし、上記の情報で解決しない場合は、具体的なコードやエラーメッセージなどを提示していただければ、さらに詳しく調査することができます。

    • 本回答は、Angular 6 に焦点を当てています。他のバージョンの Angular では、動作が異なる場合があります。
    • インターセプターは、HTTPリクエストを処理するための強力なツールですが、複雑な場合もあります。必要に応じて、よりシンプルな方法で問題を解決できる場合があります。



    Angular 6 でインターセプターが HTTP リクエストをインターセプトしない問題:サンプルコード

    以下のサンプルコードで、LoggingInterceptor が HTTP リクエストをインターセプトしない問題を説明します。

    import { Injectable } from '@angular/core';
    import { HttpRequest, HttpResponse, HttpHandler, HttpEvent } from '@angular/common/http';
    
    @Injectable()
    export class LoggingInterceptor {
      intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
        console.log('Request:', req);
        return next.handle(req);
      }
    }
    
    @NgModule({
      providers: [LoggingInterceptor],
    })
    export class AppModule {}
    

    このコードでは、LoggingInterceptorAppRoutingModuleproviders 配列に登録されています。しかし、AppRoutingModule はルートモジュールであり、アプリ全体に適用されるモジュールです。そのため、LoggingInterceptor はアプリ全体のリクエストをインターセプトすることになります。

    しかし、今回の問題では、特定のリクエストのみをインターセプトしたいとします。例えば、/api/data に対するリクエストのみをインターセプトしたいとします。

    LoggingInterceptor を特定のモジュールに登録することで、インターセプターの適用対象を制限できます。

    import { Injectable } from '@angular/core';
    import { HttpRequest, HttpResponse, HttpHandler, HttpEvent } from '@angular/common/http';
    
    @Injectable()
    export class LoggingInterceptor {
      intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
        console.log('Request:', req);
        return next.handle(req);
      }
    }
    
    @NgModule({
      imports: [],
      declarations: [],
      providers: [],
    })
    export class AppModule {}
    
    @NgModule({
      imports: [],
      declarations: [],
      providers: [LoggingInterceptor],
    })
    export class DataModule {}
    

    上記のコードでは、LoggingInterceptorDataModule に登録されています。そのため、DataModule に属するコンポーネントによって作成されたリクエストのみがインターセプトされます。

    • インターセプターの適用対象を制限するには、forRoot() または forChild() メソッドを使用することもできます。



    上記で紹介した方法以外にも、いくつかの解決策があります。

    パスベースのマッチング:

    intercept メソッドの中で、req.url プロパティを使用してリクエストされたURLを確認できます。URLが特定のパターンに一致する場合は、リクエストをインターセプトできます。

    intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
      if (req.url.startsWith('/api/data')) {
        console.log('Request:', req);
        return next.handle(req);
      } else {
        return next.handle(req);
      }
    }
    

    req.headers プロパティを使用して、HTTPリクエストのヘッダーを確認できます。ヘッダーに特定の値が含まれている場合は、リクエストをインターセプトできます。

    intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
      if (req.headers.get('Authorization') === 'Bearer my-token') {
        console.log('Request:', req);
        return next.handle(req);
      } else {
        return next.handle(req);
      }
    }
    

    カスタムマッチングロジック:

    独自のマッチングロジックを実装することもできます。例えば、リクエストされたデータに基づいてリクエストをインターセプトできます。

    intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
      if (req.method === 'POST' && req.body.type === 'user') {
        console.log('Request:', req);
        return next.handle(req);
      } else {
        return next.handle(req);
      }
    }
    

    グローバルエラーハンドラー:

    HTTPリクエストが失敗した場合、グローバルエラーハンドラーを使用してエラーを処理できます。

    import { Injectable } from '@angular/core';
    import { HttpInterceptor, HttpErrorResponse, HTTP_INTERCEPTORS } from '@angular/common/http';
    import { catchError } from 'rxjs/operators';
    import { of } from 'rxjs';
    
    @Injectable()
    export class ErrorInterceptor implements HttpInterceptor {
      intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
        return next.handle(req).pipe(
          catchError((error: HttpErrorResponse) => {
            console.error('Error:', error);
            return of(error);
          })
        );
      }
    }
    
    @NgModule({
      providers: [{ provide: HTTP_INTERCEPTORS, useClass: ErrorInterceptor, multi: true }],
    })
    export class AppModule {}
    
    • 上記の解決策は、あくまで一例です。具体的な状況に合わせて、適切な方法を選択する必要があります。

    angular


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