Reactでaxiosのデフォルトヘッダを設定する
React.js で axios のデフォルトリクエストヘッダを設定する方法
axios は、Node.js とブラウザで動作する Promise ベースの HTTP クライアントです。React.js アプリケーションでは、API と通信するための一般的なライブラリです。axios のデフォルトリクエストヘッダを設定することで、すべての HTTP 呼び出しに共通のヘッダを追加できます。
axios のインストール:
npm install axios
Axios インスタンスの作成:
import axios from 'axios';
const instance = axios.create({
baseURL: 'https://api.example.com', // 任意のベースURLを設定
headers: {
'Content-Type': 'application/json',
'Authorization': 'Bearer your-token' // 認証トークンを設定
}
});
headers
: デフォルトのリクエストヘッダを設定します。baseURL
: すべてのリクエストのベースURLを設定します。
instance.get('/users')
.then(response => {
console.log(response.data);
})
.catch(error => {
console.error(error);
});
instance.get('/users')
:baseURL
とheaders
を使用して、/users
エンドポイントに GET リクエストを送信します。
ポイント
axios.create
を使用して複数の Axios インスタンスを作成し、異なるデフォルト設定を使用することができます。- 異なるヘッダが必要な場合は、個々のリクエストで設定することができます。
- デフォルトのリクエストヘッダは、すべての HTTP 呼び出しに適用されます。
例
const authInstance = axios.create({
baseURL: 'https://api.example.com',
headers: {
'Authorization': 'Bearer your-token'
}
});
const publicInstance = axios.create({
baseURL: 'https://public-api.example.com'
});
コードの解説
import axios from 'axios';
// Axiosインスタンスの作成
const instance = axios.create({
baseURL: 'https://api.example.com',
headers: {
'Content-Type': 'application/json',
'Authorization': 'Bearer you r-token'
}
});
// インスタンスの使用例
instance.get('/users')
.then(response => {
console.log(response.data);
})
.catch(error => {
console.error(error);
});
各部分の役割
- .catch(error => { ... })
- リクエストが失敗した場合に実行されるコールバック関数です。
error
オブジェクトにエラーに関する情報が含まれています。
- .then(response => { ... })
response.data
には、サーバーから返されたデータが入っています。
- instance.get('/users')
- 作成した Axios インスタンスの
get
メソッドで、/users
というエンドポイントに対して GET リクエストを送信します。 - このとき、
baseURL
とheaders
が自動的に設定されます。
- 作成した Axios インスタンスの
- const instance = axios.create({ ... });
axios.create()
メソッドで新しい Axios インスタンスを作成します。headers
: すべてのリクエストにデフォルトで付与されるヘッダをオブジェクト形式で指定します。Content-Type
: リクエストのデータ形式を指定します。ここでは JSON 形式を指定しています。Authorization
: 認証情報を Bearer トークン形式で指定します。
- import axios from 'axios';
- axios ライブラリをインポートします。
コードのポイント
- インターセプター
- Axios はインターセプターという機能を提供しており、リクエストやレスポンスを途中で処理できます。
- 認証トークンの自動更新や、エラーハンドリングの共通化などに利用できます。
- ヘッダの設定
headers
オブジェクトに任意のヘッダを追加できます。- 例えば、
Accept
ヘッダで受け付けられるレスポンスの形式を指定したり、カスタムヘッダを追加したりできます。
- Axios インスタンス
- 複数の Axios インスタンスを作成することで、異なる設定を持つリクエストを処理できます。
- 例えば、認証が必要なリクエストと、公開 API へのリクエストを別のインスタンスで管理することができます。
このコード例では、axios を使用して React アプリケーションから API にリクエストを送信する方法、そしてデフォルトのヘッダを設定する方法を解説しました。この仕組みを理解することで、より柔軟に API と連携したアプリケーションを開発することができます。
さらに詳しく知りたい方へ
- React の状態管理
Redux や Context API などの状態管理ライブラリと組み合わせることで、より大規模なアプリケーションを開発できます。 - Axios の公式ドキュメント
Axios の詳細な使い方や設定については、公式ドキュメントを参照してください。
- JSON
JavaScript Object Notation の略で、データ交換に広く利用される軽量なデータ交換フォーマットです。 - Bearer トークン
認証方式の一種で、リクエストヘッダにトークンを含めることで認証を行います。
- 注意点
- セキュリティ上の観点から、機密情報(API キーなど)は環境変数などで管理し、ソースコードに直接記述しないようにしましょう。
- Axios の設定は、プロジェクトの規模や複雑さによって調整する必要があります。
- 具体的なユースケース
- 認証が必要な API へのリクエスト
- カスタムヘッダを追加して特定の機能を有効にする
- すべてのリクエストに共通するログを出力する
- 「複数の API と連携する必要があるのですが、Axios の設定をどのように管理すれば良いですか?」
- 「エラーが発生した場合に、ユーザーにわかりやすいメッセージを表示したいのですが、どうすれば良いですか?」
- 「認証トークンを毎回リクエストごとに設定したいのですが、どうすれば良いですか?」
axios.interceptors.request を利用した方法
import axios from 'axios';
axios.interceptors.request.use(config => {
config.headers.Authorization = 'Bearer your-token';
return config;
});
- デメリット
- メリット
axios.create
を使用せずに、既存の axios インスタンスに直接インターセプターを設定できる。- 複数のリクエストに対して共通の処理を行いたい場合に便利。
カスタムフックを作成する方法
import { useState, useEffect } from 'react';
import axios from 'axios';
const useAxios = () => {
const [axiosInstance, setAxiosInstance] = useState(() => {
const instance = axios.create({
baseURL: 'https://api.example.com',
headers: {
'Authorization': 'Bearer your-token'
}
});
return instance;
});
return axiosInstance;
};
- デメリット
- メリット
- カスタムフックとして再利用性が高く、コンポーネント間で共通の Axios インスタンスを共有できる。
- 状態管理 (useState) を利用することで、動的な設定変更に対応できる。
Context API を利用する方法
import React, { createContext, useContext } from 'react';
import axios from 'axios';
const AxiosContext = createContext(null);
const AxiosProvider = ({ children }) => {
const axiosInstance = axios.create({ /* ... */ });
return (
<AxiosContext.Provider value={axiosInstance}>
{children}
</AxiosContext.Provider>
);
};
const useAxios = () => {
const axiosInstance = useContext(AxiosContext);
return axiosInstance;
};
- デメリット
- Context API を理解する必要がある。
- プロジェクトの規模が大きくなると、Context のネストが深くなり管理が複雑になる可能性がある。
- メリット
- アプリケーション全体で Axios インスタンスを共有できる。
- 複雑な状態管理が必要な場合に適している。
どの方法を選ぶべきか?
- 動的な設定変更が必要な場合
カスタムフックまたは Context API を利用する方法が柔軟です。 - 複数のコンポーネントで共通の Axios インスタンスを共有したい場合
カスタムフックまたは Context API を利用する方法が適しています。 - シンプルな設定で済む場合
axios.interceptors.request を利用する方法が簡単です。
選択のポイント
- 再利用性
カスタムフックは、再利用性が高く、コンポーネント間で共通のロジックを共有したい場合に便利です。 - 状態管理の複雑さ
状態管理が複雑な場合は、Context API を利用する方法が効果的です。 - プロジェクトの規模
小規模なプロジェクトであれば、シンプルな方法で十分な場合が多いです。
axios のデフォルトヘッダを設定する方法には、いくつかの選択肢があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、プロジェクトの要件に合わせて最適な方法を選択することが重要です。
- 考慮事項
- パフォーマンス
- 可読性
- メンテナンス性
reactjs axios