Reactルーティング比較: HashRouter vs BrowserRouter

2024-10-08

ReactにおけるHashRouterとBrowserRouterの違い

HashRouterBrowserRouterは、ReactでURLを管理するためのコンポーネントです。どちらもURLの変更に応じてコンポーネントをレンダリングする機能を提供しますが、その仕組みは異なります。

HashRouter

  • 欠点
    URLが少し見づらくなることがあります。
  • 利点
    サーバーサイドレンダリングが不要で、SEOに影響を与えません。
  • 仕組み
    ブラウザの履歴にハッシュ部分のみが記録され、ページの再読み込みが行われません。
  • URLの構造
    URLの末尾にハッシュ(#)とそれに続くパスが付加されます。例えば、/app#/users/1 のようになります。

BrowserRouter

  • 欠点
    サーバーサイドレンダリングが必要な場合があり、SEO対策が必要になることがあります。
  • 利点
    URLが自然な形式で表示されます。
  • URLの構造
    通常のURL形式を使用します。例えば、/app/users/1 のようになります。

使い分け

  • シンプルなURL管理でSEOが問題にならない場合
    HashRouterを使用することができます。
  • サーバーサイドレンダリングが必要な場合
    BrowserRouterを使用します。



import { HashRouter, Routes, Route } from 'react-router-dom';

function App() {
  return (
    <HashRouter>
      <Routes>
        <Route path="/" element={<Home />} />
        <Route    path="/about" element={<About />} />
        <Route path="/contact" element={<Contact />} />
      </R   outes>
    </HashRouter>
  );
}

このコードでは、HashRouterを使用してルーティングを管理しています。URLはハッシュ(#)を含む形式で表示されます。例えば、/app#/about のようになります。

import { BrowserRouter, Routes, Route } from 'react-router-dom';

function App() {
  return (
    <BrowserRouter>
      <Routes>
        <Route path="/" element={<Home    />} />
        <Route path="/about" element={<About />} />
        <Route path="/contact" element={<Contact />} />
      </Routes>
    </Br   owserRouter>
  );
}

両者の比較

  • SEO
    BrowserRouterはSEO対策が必要な場合がありますが、HashRouterはSEOに影響を与えません。
  • サーバーサイドレンダリング
    BrowserRouterはサーバーサイドレンダリングが必要な場合がありますが、HashRouterは不要です。
  • 履歴管理
    HashRouterはブラウザの履歴にハッシュのみを記録し、BrowserRouterはページ全体を記録します。
  • URL構造
    HashRouterはハッシュを含んだURLを使用し、BrowserRouterは通常のURLを使用します。



React Router v5以前の方式

  • Routerコンポーネント
    ルーティングの全体的な管理を行います。
  • Routeコンポーネント
    特定のURLパターンに一致するコンポーネントをレンダリングします。
  • Linkコンポーネント
    URLのリンクを作成します。
import { Link, Route, Router } from 'react-router-dom';

function App() {
  return (
    <Router>
      <nav>
        <Link to="/">Home</Link>
        <Link to="/about">About</Link>
      </nav>
      <Routes>
        <Route path="/" component={Home} />
        <Route path="/about" component={About} />
      </Routes>
    </   Router>
  );
}

Customルーティング

  • URLの解析とマッチング
    自前のロジックでURLを解析し、対応するコンポーネントをレンダリングします。
  • History API
    ブラウザの履歴を直接操作します。
import { createBrowserHistory } from 'history';

const history = createBrowserHistory();

function App() {
  const [location, setLocation] = useState(history.location);

  useEffect(() => {
    history.listen((newLocation) => {
      setLocation(newLocation);
    });
  }, []);

  return (
    <div>
      {/* URLに基づいてコンポーネントをレンダリングするロジック */}
    </div>
  );
}

サードパーティライブラリ

  • Gatsby
    静的サイトジェネレーターで、ルーティング機能を備えています。
  • Next.js
    Reactフレームワークであり、独自のルーティングシステムを提供します。
  • URL構造の好み
    HashRouterはURLにハッシュを含みますが、BrowserRouterやサードパーティライブラリは通常のURLを使用します。
  • SEO要件
    BrowserRouterやサードパーティライブラリはSEOに優れています。
  • プロジェクトの規模と複雑さ
    小規模なプロジェクトでは、HashRouterまたはBrowserRouterが適しています。大規模なプロジェクトでは、サードパーティライブラリやカスタムルーティングが選択肢となります。

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