Visual Studio CodeでLernaサブパッケージを自動インポートする
Visual Studio CodeでTypeScriptのLernaサブパッケージを絶対パスで自動インポートする
問題
原因
この問題の原因は、Visual Studio Codeの自動インポート機能が、tsconfig.json
ファイルのbaseUrl
設定を考慮せずに、サブパッケージの絶対パスを生成してしまうことです。
解決方法
この問題を解決するには、以下の方法があります。
paths設定を使用する
tsconfig.json
ファイルにpaths
設定を追加することで、サブパッケージのエイリアスを定義することができます。これにより、自動インポート機能はエイリアスを使用してサブパッケージをインポートするため、絶対パスではなく相対パスが生成されます。
{
"compilerOptions": {
"baseUrl": "./src",
"paths": {
"@my-project/*": ["./packages/*"]
}
}
}
この設定により、@my-project/sub-package
という名前のサブパッケージは、./packages/sub-package
という絶対パスではなく、@my-project/sub-package
という相対パスでインポートされます。
importModuleSpecifier設定を使用する
settings.json
ファイルにtypescript.preferences.importModuleSpecifier
設定を追加することで、自動インポート機能が生成するインポートパスの形式を指定することができます。
{
"typescript.preferences": {
"importModuleSpecifier": "relative"
}
}
この設定により、自動インポート機能は常に相対パスを使用してインポートパスを生成します。
Visual Studio CodeでLernaサブパッケージを使用しているTypeScriptプロジェクトの場合、自動インポート機能がサブパッケージを絶対パスでインポートしようとすることがあります。この問題を解決するには、paths
設定またはimportModuleSpecifier
設定を使用することができます。
// src/index.ts
import { MyService } from "@my-project/sub-package";
const service = new MyService();
console.log(service.getMessage());
// packages/sub-package/index.ts
export class MyService {
getMessage(): string {
return "Hello, world!";
}
}
このコードでは、src/index.ts
ファイルが@my-project/sub-package
サブパッケージにあるMyService
クラスをインポートしています。tsconfig.json
ファイルにpaths
設定を追加することで、自動インポート機能は@my-project/sub-package
というエイリアスを使用してサブパッケージをインポートするため、絶対パスではなく相対パスが生成されます。
{
"compilerOptions": {
"baseUrl": "./src",
"paths": {
"@my-project/*": ["./packages/*"]
}
}
}
この設定により、import { MyService } from "@my-project/sub-package";
というインポートステートメントは、import { MyService } from "./packages/sub-package";
という相対パスに変換されます。
実行方法
このコードを実行するには、以下の手順が必要です。
- Lernaをインストールする:
npm install --global lerna
- プロジェクトを作成する:
lerna init my-project
src
ディレクトリとpackages
ディレクトリを作成する:
mkdir src
mkdir packages
lerna run build
lerna run start
出力結果
プロジェクトを実行すると、以下の出力がコンソールに出力されます。
Hello, world!
このサンプルコードは、Visual Studio CodeでLernaサブパッケージを使用しているTypeScriptプロジェクトで自動インポート機能を使用する方法を示しています。
Lernaサブパッケージをインポートする他の方法
相対パスを使用する
サブパッケージがプロジェクトのルートディレクトリに存在する場合は、相対パスを使用してインポートすることができます。
import { MyService } from "./packages/sub-package";
この方法の利点は、シンプルで分かりやすいことです。ただし、サブパッケージがプロジェクトのルートディレクトリに存在しない場合は、この方法を使用することはできません。
import
エイリアスを使用して、サブパッケージを別の名前にインポートすることができます。
import MyService from "@my-project/sub-package";
const service = new MyService();
console.log(service.getMessage());
この方法の利点は、サブパッケージの名前を短縮したり、分かりやすい名前に変更したりできることです。
バレルファイルを使用する
サブパッケージのすべてのエクスポートをまとめてインポートする場合は、バレルファイルを使用することができます。
// packages/sub-package/index.ts
export * from "./my-service";
// src/index.ts
import * as subPackage from "@my-project/sub-package";
const service = new subPackage.MyService();
console.log(service.getMessage());
この方法の利点は、サブパッケージのすべてのエクスポートを個別にインポートする必要がないことです。
Lernaサブパッケージをインポートする方法はいくつかあります。どの方法を使用するかは、プロジェクトの要件によって異なります。
typescript visual-studio-code auto-import