Reactで要素をIDで検索する

2024-10-09

React Testing LibraryでIDによる要素の検索について

React Testing Libraryは、Reactコンポーネントをテストするためのライブラリです。その中でも、IDによって要素を検索する方法について説明します。

getByTestIdメソッドの使用

React Testing Libraryでは、IDによる要素の検索にgetByTestIdメソッドを使用します。このメソッドは、コンポーネントのDOMツリーから、指定したIDを持つ要素を検索し、その要素を返します。


import { render, screen } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';

test('renders a button with the correct text', () => {
  render(<MyComponent />);

  // IDが"my-button"のボタンを検索する
  const buttonElement = screen.getByTestId('my-button');

  // ボタンのテキストが正しいことを確認する
  expect(buttonElement.textContent).toBe('Click me');
});

上記の例では、MyComponentコンポーネントをレンダリングした後、getByTestIdメソッドを使用してIDが"my-button"のボタンを検索しています。その後、expectを使ってボタンのテキストが正しいことを確認しています。

data-testid属性の利用

getByTestIdメソッドを使用するためには、検索対象の要素にdata-testid属性を指定する必要があります。この属性は、テスト専用の属性であり、実際のアプリケーションでは使用されないことが推奨されています。

<button data-testid="my-button">Click me</button>

上記の例では、ボタン要素にdata-testid="my-button"属性を指定しています。これにより、getByTestIdメソッドを使用してこのボタンを検索できるようになります。




import { render, screen } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';

test('renders a button with the correct text', () => {
  render(<MyComponent />);

  // IDが"my-button"のボタンを検索する
  const buttonElement = screen.getByTestId('my-button');

  // ボタンのテキストが正しいことを確認する
  expect(buttonElement.textContent).toBe('Click me');
});

解説

  1. インポート
    @testing-library/reactからrenderscreenをインポートします。
  2. コンポーネントレンダリング
    renderメソッドを使用してMyComponentコンポーネントをレンダリングします。
  3. 要素検索
    screen.getByTestIdメソッドを使用して、IDが"my-button"の要素を検索し、buttonElement変数に格納します。
  4. アサーション
    expectメソッドを使用して、buttonElementのテキストが"Click me"であることを確認します。

Reactで要素をIDで検索する

import React, { useRef } from 'react';

function MyComponent() {
  const myButtonRef = useRef(null);

  const handleClick = () => {
    const buttonElement = myButtonRef.current;
    // ボタンの操作を行う
  };

  return (
    <button ref={myButtonRef} id="my-button">Click me</button>
  );
}
  1. インポート
    ReactuseRefをインポートします。
  2. リファレンス
    useRefフックを使用して、ボタン要素へのリファレンスを保持するmyButtonRef変数を定義します。
  3. クリックハンドラー
    handleClick関数内で、myButtonRef.currentを使用してボタン要素を取得し、その操作を行います。
  4. JSX
    ボタン要素にref属性を指定し、myButtonRefを割り当てます。また、id属性を使用してボタンにIDを付与します。

注意

  • Reactの例では、useRefフックを使用して要素へのリファレンスを取得し、直接操作しています。
  • React Testing Libraryの例では、テスト専用のdata-testid属性を使用しています。実際のアプリケーションでは、id属性を使用します。



getByRoleメソッドの使用

getByRoleメソッドは、要素の役割に基づいて検索します。例えば、ボタンであればbutton、入力フィールドであればtextboxなどの役割を指定します。

import { render, screen } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';

test('renders a button with the correct text', () => {
  render(<MyComponent />);

  // ボタンを検索する
  const buttonElement = screen.getByRole('button');

  // ボタンのテキストが正しいことを確認する
  expect(buttonElement.textContent).toBe('Click me');
});

getByLabelTextメソッドの使用

getByLabelTextメソッドは、要素に関連付けられたラベルテキストに基づいて検索します。通常、ラベルは<label>要素を使用して要素に関連付けられます。

import { render, screen } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';

test('renders a button with the correct text', () => {
  render(<MyComponent />);

  // ラベルが"Click me"のボタンを検索する
  const buttonElement = screen.getByLabelText('Click me');

  // ボタンのテキストが正しいことを確認する
  expect(buttonElement.textContent).toBe('Click me');
});

getByPlaceholderTextメソッドは、入力フィールドのプレースホルダーテキストに基づいて検索します。

import { render, screen } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';

test('renders an input field with the correct placeholder', () => {
  render(<MyComponent />);

  // プレースホルダーが"Enter your name"の入力フィールドを検索する
  const inputElement = screen.getByPlaceholderText('Enter your name');

  // 入力フィールドのプレースホルダーが正しいことを確認する
  expect(inputElement.placeholder).toBe('Enter your name');
});

querySelectorメソッドの使用

ブラウザのDOM APIであるquerySelectorメソッドを使用して、IDに基づいて要素を検索することもできます。

import React, { useRef } from 'react';

function MyComponent() {
  const myButtonRef = useRef(null);

  const handleClick = () => {
    const buttonElement = document.querySelector('#my-button');
    // ボタンの操作を行う
  };

  return (
    <button ref={myButtonRef} id="my-button">Click me</button>
  );
}
  • React Testing Libraryのメソッドは、テスト専用の機能であり、実際のアプリケーションでは使用しないことが推奨されています。
  • querySelectorメソッドはブラウザのDOM APIであり、Reactのコンポーネントの内部から直接使用する場合には注意が必要です。

reactjs react-testing-library



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