React Hooksでパフォーマンスを向上させる!状態更新関数のバッチ処理の仕組みと応用例

2024-05-21

React Hooksにおける状態更新関数のバッチ処理について

バッチ処理の仕組み

  1. 状態更新関数が呼び出されると、React はその更新を スケジュール します。
  2. スケジュールされた更新は、コンポーネントのレンダリングが完了するまで キューに保持 されます。
  3. レンダリングが完了したら、React はキューに保持されたすべての更新をまとめて適用します。
function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  // ボタンをクリックすると、count が 1 ずつ増加します。
  const handleClick = () => {
    setCount(count + 1);
    setCount(count + 1); // 2 回更新
  };

  return (
    <div>
      <p>カウント: {count}</p>
      <button onClick={handleClick}>カウントアップ</button>
    </div>
  );
}

この例では、handleClick 関数は setCount 関数を 2 回呼び出します。しかし、React はこれらの更新をバッチ処理するため、コンポーネントは 1 回だけ再レンダリング されます。

バッチ処理が適用されない場合

以下の状況では、バッチ処理が適用されない可能性があります。

  • 異なるコンポーネントの状態を更新する関数。
  • useEffect フック内にある状態更新関数。
  • 条件分岐によって実行される状態更新関数。

React Hooks で状態更新関数を使用する場合、複数回の更新関数が同一レンダリングサイクル内に呼び出された場合、バッチ処理される可能性があります。これはパフォーマンスを向上させるために役立ちますが、常にバッチ処理されるとは限らないことに注意する必要があります。




    サンプルコード:React Hooksにおける状態更新関数のバッチ処理

    import React, { useState } from 'react';
    
    function MyComponent() {
      const [count, setCount] = useState(0);
    
      const handleClick = () => {
        setCount(count + 1); // 最初の更新
        setCount(count + 1); // 2番目の更新
      };
    
      return (
        <div>
          <p>カウント: {count}</p>
          <button onClick={handleClick}>カウントアップ</button>
        </div>
      );
    }
    
    export default MyComponent;
    

    説明

    1. MyComponent 関数は useState フックを使用して count という状態変数を作成します。
    2. handleClick 関数は setCount 関数を 2 回呼び出して count の値を 2 ずつ増加させます。
    3. React はこれらの更新をバッチ処理するため、MyComponent コンポーネントは 1 回だけ再レンダリング されます。
    4. 再レンダリング後、count の値は 2 になります。



    React Hooks で状態更新関数をバッチ処理する別の方法

    useReducer フックは、状態の更新を管理するための別の方法を提供します。useReducer は、useState フックよりも複雑ですが、より多くの制御と柔軟性を提供します。useReducer を使用すると、状態更新をバッチ処理するためにカスタム reducer 関数を作成できます。

    import React, { useReducer } from 'react';
    
    const initialState = { count: 0 };
    
    const reducer = (state, action) => {
      switch (action.type) {
        case 'increment':
          return { count: state.count + 1 };
        default:
          return state;
      }
    };
    
    function MyComponent() {
      const [state, dispatch] = useReducer(reducer, initialState);
    
      const handleClick = () => {
        dispatch({ type: 'increment' }); // バッチ処理される更新
        dispatch({ type: 'increment' }); // バッチ処理される更新
      };
    
      return (
        <div>
          <p>カウント: {state.count}</p>
          <button onClick={handleClick}>カウントアップ</button>
        </div>
      );
    }
    
    export default MyComponent;
    

    この例では、useReducer フックを使用して count という状態変数を作成します。handleClick 関数は dispatch 関数を 2 回呼び出して count の値を 2 ずつ増加させます。しかし、useReducer はこれらの更新をバッチ処理するため、MyComponent コンポーネントは 1 回だけ再レンダリング されます。

    useEffect フックを使用して、状態更新を非同期に実行することもできます。これにより、バッチ処理が必要な更新をグループ化することができます。

    import React, { useState, useEffect } from 'react';
    
    function MyComponent() {
      const [count, setCount] = useState(0);
    
      useEffect(() => {
        setCount(count + 1); // バッチ処理される更新
        setCount(count + 1); // バッチ処理される更新
      }, []);
    
      return (
        <div>
          <p>カウント: {count}</p>
        </div>
      );
    }
    
    export default MyComponent;
    

    この例では、useEffect フックを使用して、count の値を 2 ずつ増加させる更新を実行します。useEffect フックは空の依存関係配列を受け取るため、コンポーネントがマウントされたときに 1 回だけ 実行されます。これにより、2 つの更新がバッチ処理され、MyComponent コンポーネントは 1 回だけ再レンダリング されます。

    カスタムロジックを使用する

    上記の方法で説明した方法に加えて、カスタムロジックを使用して状態更新をバッチ処理することもできます。これは、より複雑なユースケースの場合に役立ちます。

    React Hooks で状態更新関数をバッチ処理するには、さまざまな方法があります。どの方法が最適かは、特定のユースケースによって異なります。


    reactjs react-hooks


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