useEffect 初回レンダリング スキップ方法

2024-10-13

React.jsでuseEffectの初回レンダリング時の処理をスキップする方法

React.jsのuseEffectフックは、コンポーネントのレンダリング後に副作用を実行するための仕組みです。しかし、初回レンダリング時には、副作用を実行する必要がない場合があります。このような場合、useEffectの第二引数として空の配列 [] を渡すことで、初回レンダリング時の処理をスキップすることができます。


import { useEffect, useState } from 'react';

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  useEffect(() => {
    console.l   og('副作用が実行されました');
  }, []); // 初回レンダリング時は実行されない

  return (
    <div>
      <p>カウント: {count}</p>
      <button onClick={() => setCount(count + 1)}>カウントを増やす</button>
    </div>
  );
}

この例では、useEffectの第二引数として空の配列 [] を渡しているため、初回レンダリング時には副作用である console.log は実行されません。その後、setCount を呼び出して状態を変更すると、副作用が実行されます。

空の配列 [] の意味

  • 空の配列
    空の配列を指定すると、副作用は初回レンダリング時のみ実行され、以降は再実行されません。
  • 依存性配列
    useEffectの第二引数は、依存性配列と呼ばれます。この配列に指定された値が変更されると、副作用が再実行されます。



useEffect の初回レンダリング時の処理スキップ:詳細なコード解説

なぜ初回レンダリング時に処理をスキップしたいのか?

  • 副作用の制御
    初回レンダリングと以降のレンダリングで異なる副作用を実行したい場合に、この手法が役立ちます。
  • パフォーマンスの向上
    不要な処理を減らすことで、初回レンダリングの速度を向上させることができます。
  • 不要な処理の回避
    初回レンダリングでは、データのフェッチやDOM操作など、後続のレンダリングでは不要な処理が発生することがあります。

空の依存性配列 [] を利用したスキップ

import { useEffect, useState } from 'react';

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  useEffect(() => {
    console.l   og('副作用が実行されました');
  }, []); // 空の配列を指定

  return (
    // ...
  );
}
  • 結果
    useEffect 内の処理は、初回レンダリング時のみ実行され、以降は実行されません。
  • 空の配列 []
    この配列内には何も値がないため、コンポーネントが最初にレンダリングされた後、この配列内の値が変化するタイミングが永遠に来ません。
  • useEffectの第二引数
    依存性配列と呼ばれ、この配列内の値が変化したときに useEffect が実行されます。

useRef を利用したスキップ

import { useEffect, useState, useRef } from 'react';

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);
  const isFirstRender = useRef(true);

  useEffect(() => {
    if (isFirstRender.current) {
      isFirstRender.current = false;
      retur   n; // 処理をスキップ
    }
    console.log('副作用が実行されました');
  }, []);

  return (
    // ...
  );
}
  • 以降のレンダリング
    isFirstRender.currentfalse になるため、副作用が実行されます。
  • 処理のスキップ
    初回レンダリング時のみ isFirstRender.currenttrue なので、処理をスキップします。
  • isFirstRender
    初回レンダリングかどうかを保持するフラグとして利用します。
  • useRef
    コンポーネントのレンダリングがトリガーになっても再レンダリングされない値を保持するためのフックです。

どちらの方法を選ぶべきか?

  • 柔軟性
    useRef を利用する方法では、初回レンダリングだけでなく、特定の条件下で処理をスキップするようなより複雑なロジックを実装できます。
  • シンプルさ
    空の依存性配列は、より簡潔で直感的に理解しやすいです。

一般的には、空の依存性配列で十分なケースが多いです。 useRef を利用する方法が必要になるケースとしては、例えば、初回レンダリング時だけでなく、ある条件が満たされたときにも処理をスキップしたい場合などが挙げられます。

useEffect の初回レンダリング時の処理をスキップする方法は、React アプリケーションの性能向上や、副作用の制御に役立ちます。空の依存性配列や useRef を効果的に活用することで、より洗練された React コンポーネントを作成することができます。

  • カスタムフック
    初回レンダリングをスキップするロジックをカスタムフックとして切り出すことで、コードの再利用性を高めることができます。



カスタムフックの作成

  • メリット
    複数のコンポーネントで共通のロジックを共有できるため、コードの重複を減らすことができます。
  • useUpdateEffect
    初回レンダリング時のみ実行をスキップするカスタムフックを作成することで、コードの再利用性を高めることができます。
import { useEffect, useState, useRef } from 'react';

function useUpdateEffect(effect, dependencies) {
  const isInitialMount = useRef(true);

  useEffect(() => {
    if (isInitialMount.current) {
      isInitialMount.current = false;
    } else {
      return effect();
    }
  }, dependenc   ies);
}

useLayoutEffect の活用

  • 注意
    useEffect と異なり、ブラウザのレンダリングをブロックする可能性があるため、慎重に使用する必要があります。
  • レンダリングの同期
    ブラウザがペイントを実行する前に副作用を実行したい場合に利用します。
import { useLayoutEffect } from 'react';

useLayoutEffect(() => {
  // 初回レンダリング時のみ実行したい処理
}, []);

memoization の利用

  • React.memo
    高階コンポーネントをメモ化する関数です。
  • useMemo
    関数を実行し、その結果をメモ化するフックです。
  • 高価な計算の回避
    計算結果をキャッシュすることで、再レンダリング時の計算を避けることができます。
import { useMemo } from 'react';

const expensiveCalculation = () => {
  // 高価な計算
};

const memoizedValue = useMemo(expensiveCalculation, []);

条件分岐によるスキップ

  • 複雑な条件
    初回レンダリングだけでなく、特定の条件下で処理をスキップしたい場合に利用します。
useEffect(() => {
  if (someCondition) {
    // 副作用を実行
  }
}, [someCondition]);
  • ケースによる
    どの方法が最適かは、具体的なユースケースによって異なります。
  • パフォーマンス
    useLayoutEffect や memoization は、パフォーマンスを最適化したい場合に有効です。
  • 柔軟性
    カスタムフックや useRef を利用することで、より複雑なロジックを実装できます。
  • シンプルさ
    空の依存性配列が最もシンプルで、多くのケースで十分です。

useEffect の初回レンダリング時の処理スキップには、様々な方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、適切な方法を選ぶことが重要です。

選ぶ際のポイント

  • 柔軟性
    将来的に要件が変更される可能性を考慮する。
  • パフォーマンス
    必要に応じてパフォーマンスを最適化する。
  • シンプルさ
    コードの可読性と保守性を考慮する。
  • Redux
    より大規模なアプリケーションで状態管理を行う。
  • React Context
    グローバルな状態を管理し、コンポーネント間で情報を共有する。

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