React で .env ファイルを使う際に "undefined" エラーが出る? 原因と解決策を分かりやすく解説
React 環境変数 .env ファイルで "undefined" が返される問題:詳細な解説と解決策
原因
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.env ファイルが正しく読み込まれていない:
.env
ファイルがルートディレクトリに存在し、.gitignore
ファイルに含まれていないことを確認してください。dotenv
パッケージがインストールされていない場合は、npm install dotenv
またはyarn add dotenv
コマンドを実行してインストールします。.env
ファイルの構文が正しいことを確認してください。各変数はKEY=VALUE
の形式で記述する必要があります。
-
変数名が間違っている:
- 大文字と小文字の区別にも注意してください。
-
変数が定義されていない:
解決策
-
.env ファイルの読み込みを確認する:
console.log(process.env)
を使用して、.env
ファイルが正しく読み込まれていることを確認してください。- エラーメッセージが表示される場合は、原因を特定して修正してください。
追加のヒント
.env
ファイルは機密情報を含むため、バージョン管理システムに含めないようにしてください。- 開発環境と本番環境で異なる
.env
ファイルを使用することで、環境固有の設定を管理できます。 dotenv-expand
パッケージを使用すると、.env
ファイル内で環境変数を展開できます。
注意事項
- 問題の特定と解決に役立つデバッガーや開発ツールの使用を検討してください。
サンプルコード:React 環境変数 .env ファイルで "undefined" が返される問題を解決する
.env ファイルの作成
ルートディレクトリに .env
ファイルを作成し、以下の内容を追加します。
REACT_APP_NAME=My React App
REACT_APP_API_URL=https://my-api.example.com
React コンポーネントの作成
App.js
という名前の React コンポーネントを作成し、以下のコードを追加します。
import React from 'react';
import dotenv from 'dotenv';
dotenv.config();
const App = () => {
const appName = process.env.REACT_APP_NAME;
const apiUrl = process.env.REACT_APP_API_URL;
if (!appName || !apiUrl) {
return <div>環境変数が読み込まれていません。</div>;
}
return (
<div>
<h1>{appName}</h1>
<p>API URL: {apiUrl}</p>
</div>
);
};
export default App;
アプリケーションの実行
以下のコマンドを実行して、React アプリケーションを起動します。
npm start
結果
ブラウザでアプリケーションを開くと、以下の内容が表示されます。
My React App
API URL: https://my-api.example.com
問題の解決
- 変数名が間違っていないことを確認してください。
React 環境変数 .env ファイルで "undefined" が返される問題:その他の解決策と回避策
process.env.NODE_ENV
環境変数は、アプリケーションが開発モード (development
) または本番モード (production
) で実行されているかどうかを示します。.env
ファイル内の変数は、NODE_ENV
の値に基づいて読み込まれる場合があります。
- 開発モードでは、すべての変数が
.env
ファイルから読み込まれます。 - 本番モードでは、
REACT_APP
プレフィックスが付いた変数のみが読み込まれます。
問題が本番モードで発生している場合は、変数名に REACT_APP
プレフィックスを付けていることを確認してください。
例
# 開発モード
API_KEY=my-api-key
# 本番モード
REACT_APP_API_KEY=my-api-key
カスタムフックを使用する
useEnvironmentVariables
のようなカスタムフックを使用して、.env
ファイルから環境変数を簡単に読み込むことができます。これらのフックは、潜在的なエラー処理とデフォルト値の提供を簡素化します。
import React, { useState, useEffect } from 'react';
const useEnvironmentVariables = () => {
const [envVars, setEnvVars] = useState({});
useEffect(() => {
const dotenv = require('dotenv');
dotenv.config();
setEnvVars(process.env);
}, []);
return envVars;
};
const App = () => {
const envVars = useEnvironmentVariables();
const appName = envVars.REACT_APP_NAME;
const apiUrl = envVars.REACT_APP_API_URL;
if (!appName || !apiUrl) {
return <div>環境変数が読み込まれていません。</div>;
}
return (
<div>
<h1>{appName}</h1>
<p>API URL: {apiUrl}</p>
</div>
);
};
export default App;
Webpack 設定を使用して、.env
ファイルをバンドルに含めることもできます。これにより、変数が常にアクセス可能になります。
const webpack = require('webpack');
module.exports = {
plugins: [
new webpack.DefinePlugin({
'process.env.REACT_APP_NAME': JSON.stringify('My React App'),
'process.env.REACT_APP_API_URL': JSON.stringify('https://my-api.example.com'),
}),
],
};
環境変数を手動で設定する
どうしても process.env
を使用できない場合は、window.ENV
などのグローバル変数に環境変数を手動で設定できます。ただし、この方法は、アプリケーション全体の可読性と保守性を低下させる可能性があるため、最後の手段としてのみ使用してください。
window.ENV = {
REACT_APP_NAME: 'My React App',
REACT_APP_API_URL: 'https://my-api.example.com',
};
const App = () => {
const appName = window.ENV.REACT_APP_NAME;
const apiUrl = window.ENV.REACT_APP_API_URL;
// ...
};
- カスタムフックや Webpack 設定を使用する場合は、追加の複雑さと潜在的な問題が発生する可能性があることに注意してください。
- 手動で環境変数を設定することは、コードの保守性を低下させる可能性があるため、最後の手段としてのみ使用してください。
reactjs undefined