IEでWebページを正しく表示するには? X-UA-Compatible メタタグの解説
HTMLのmetaタグとInternet Explorer
IEの互換性モード
IEは、古いバージョンのIEと互換性を保つために、"互換性モード"と呼ばれる機能を備えています。互換性モードでは、IEは最新のWeb標準ではなく、古いバージョンのIEの仕様に基づいてWebページを表示します。
X-UA-Compatibleメタタグ
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">
というメタタグをHTMLページに追加することで、IEに以下の指示を与えることができます。
- "IE=edge" の意味: IEの最新バージョンで利用可能なレンダリングエンジンを使用して、Webページを表示するように指示します。
- 効果: このメタタグを指定することで、IEは常に最新の互換性モードでWebページを表示します。
メタタグの例
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>IEの互換性モードを制御する</title>
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">
</head>
<body>
<h1>このページはIEの最新バージョンで表示されます</h1>
</body>
</html>
メタタグを使用するメリット
X-UA-Compatible
メタタグを使用する主なメリットは以下の2つです。
- Webページの表示を改善する: 古いバージョンのIEでWebページを表示する場合、レイアウトが崩れたり、機能が正しく動作しないことがあります。メタタグを使用することで、これらの問題を解決することができます。
- 開発者の負担を軽減する: 異なるバージョンのIEに対応するために、複数のWebページを用意する必要がなくなります。
メタタグを使用するデメリット
- IE以外のブラウザに影響を与える可能性: 一部の古いブラウザは、このメタタグを正しく解釈できない場合があります。
結論
X-UA-Compatible
メタタグは、IEでWebページを正しく表示するために役立つツールです。ただし、IE以外のブラウザへの影響も考慮する必要があります。
補足
X-UA-Compatible
メタタグは、IE11 以前のバージョンのIEでのみ有効です。- Microsoft Edgeは、IEとは別のブラウザであり、
X-UA-Compatible
メタタグを異なる方法で処理します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>IEの互換性モードを制御する</title>
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">
</head>
<body>
<h1>このページはIEの最新バージョンで表示されます</h1>
</body>
</html>
このコードを保存して index.html
という名前で保存し、ブラウザで開くと、IEのバージョンに関わらず、常に最新のレンダリングエンジンを使用してページが表示されます。
X-UA-Compatible
メタタグは、HTMLの<head>
要素内に配置する必要があります。content
属性の値は、"IE=edge" 以外にも、"IE=10" や "IE=9" などのように、特定のバージョンのIEを指定することができます。
注意事項
X-UA-Compatible
メタタグは、IE以外のブラウザに影響を与える可能性があります。- 古いバージョンのIEでWebページを正しく表示するために、メタタグ以外にも対策が必要になる場合があります。
IEの互換性モードを制御する他の方法
HTTPヘッダー
X-UA-Compatible
メタタグと同様に、HTTPヘッダーを使用して、IEに互換性モードを指示することができます。
X-UA-Compatible: IE=edge
このヘッダーは、Webサーバーの設定で設定することができます。
Enterprise Mode Site Listは、IEで特定のWebサイトを互換性モードで表示するように設定するための機能です。
この機能を使用するには、以下の手順が必要です。
- グループポリシーエディタを開きます。
ユーザーの構成
>管理用テンプレート
>Windows コンポーネント
>Internet Explorer
>Internet Explorer 11
>互換性設定
に移動します。Enterprise Mode Site List
をダブルクリックします。有効
を選択します。追加
をクリックして、互換性モードで表示したいWebサイトのURLを追加します。OK
をクリックします。
Feature Controlは、IEの機能を個別に有効または無効にするための機能です。
- 互換性モードを制御したい機能を探します。
- 機能をダブルクリックします。
値
を1
に設定します。
- すべてのWebサイトでIEの最新バージョンを使用したい場合は、X-UA-Compatible メタタグを使用するのが最も簡単です。
- 特定のWebサイトのみを互換性モードで表示したい場合は、Enterprise Mode Site Listを使用するのがおすすめです。
- IEの機能を個別に制御したい場合は、Feature Controlを使用する必要があります。
注意事項
- IEの互換性モードを使用すると、Webサイトの表示や機能に問題が発生する可能性があります。
- IEの互換性モードは、セキュリティ上のリスクを引き起こす可能性があります。
html internet-explorer browser