React.jsとJest.jsでテスト実行時のタイムゾーンを自由自在に設定する方法

2024-05-18

React.jsとJest.jsにおけるテスト実行時のタイムゾーン設定

React.jsアプリケーションのテストにおいて、タイムゾーンは重要な要素となります。テスト環境と本番環境のタイムゾーンが異なる場合、テスト結果が不正確になる可能性があります。

Jestでタイムゾーンを設定する方法

Jestでは、以下の3つの方法でテスト実行時のタイムゾーンを設定できます。

  1. process.env.TZ 環境変数を設定する

最も簡単な方法は、process.env.TZ 環境変数を設定することです。これは、シェルスクリプトまたはNode.jsスクリプトを使用して行うことができます。

# シェルスクリプトの場合
TZ=Asia/Tokyo npm run test

# Node.jsスクリプトの場合
process.env.TZ = 'Asia/Tokyo';
require('jest');
  1. Jest設定ファイルで globalSetup と globalTeardown を使用する

Jest設定ファイルで globalSetupglobalTeardown オプションを使用して、テスト実行前後に process.env.TZ を設定することもできます。

module.exports = {
  globalSetup: () => {
    process.env.TZ = 'Asia/Tokyo';
  },
  globalTeardown: () => {
    process.env.TZ = '元のタイムゾーン';
  },
};
  1. jest.mock を使用して Date オブジェクトをモックする

個々のテストケースでタイムゾーンを設定する必要がある場合は、jest.mock を使用して Date オブジェクトをモックすることができます。

jest.mock('date-fns', () => ({
  ...jest.requireActual('date-fns'),
  setMockDate: (date) => {
    Date.now = () => date.getTime();
  },
}));

test('日付をフォーマットする', () => {
  const date = new Date('2024-05-17T00:00:00Z');
  jest.mock('date-fns').setMockDate(date);

  const formattedDate = formatDate(date);
  expect(formattedDate).toBe('2024-05-17');
});

注意点

  • システムと異なるタイムゾーンでテストを実行する場合は、モックを使用するか、process.env.TZ 環境変数を設定する必要があります。
  • Windows環境では、TZ 環境変数がサポートされていない場合があります。
  • テスト実行後に process.env.TZ を元の値に戻すことを忘れないでください。

    上記以外にも、Jestには様々な機能があります。詳しくはJest公式ドキュメントを参照してください。




      React.jsとJest.jsにおけるテスト実行時のタイムゾーン設定 - サンプルコード

      process.env.TZ 環境変数を設定する

      // package.json
      {
        "scripts": {
          "test": "TZ=Asia/Tokyo jest"
        }
      }
      

      このコマンドを実行すると、Jestは Asia/Tokyo タイムゾーンでテストを実行します。

      // jest.config.js
      module.exports = {
        globalSetup: () => {
          process.env.TZ = 'Asia/Tokyo';
        },
        globalTeardown: () => {
          process.env.TZ = '元のタイムゾーン';
        },
      };
      

      この設定により、すべてのテストケースが Asia/Tokyo タイムゾーンで実行されます。

      jest.mock を使用して Date オブジェクトをモックする

      // test.js
      jest.mock('date-fns', () => ({
        ...jest.requireActual('date-fns'),
        setMockDate: (date) => {
          Date.now = () => date.getTime();
        },
      }));
      
      test('日付をフォーマットする', () => {
        const date = new Date('2024-05-17T00:00:00Z');
        jest.mock('date-fns').setMockDate(date);
      
        const formattedDate = formatDate(date);
        expect(formattedDate).toBe('2024-05-17');
      });
      

      上記のように、jest.mock を使用して Date オブジェクトをモックし、個々のテストケースでタイムゾーンを設定します。

      この例では、formatDate 関数内で Date.now 関数がモックされた date オブジェクトの値を返すように設定されています。

      補足

      • 上記のサンプルコードはあくまで一例であり、状況に応じて適宜変更する必要があります。



      Jestでタイムゾーンを設定するその他の方法

      Luxonライブラリを使用する

      https://moment.github.io/luxon/ は、日付と時刻を操作するためのJavaScriptライブラリです。Jest内でLuxonを使用すると、テストコードをより簡潔に書くことができます。

      const { DateTime } = require('luxon');
      
      test('日付をフォーマットする', () => {
        const date = DateTime.fromISO('2024-05-17T00:00:00Z');
        const formattedDate = date.setZone('Asia/Tokyo').toFormat('yyyy-MM-dd');
        expect(formattedDate).toBe('2024-05-17');
      });
      
      const moment = require('moment');
      
      test('日付をフォーマットする', () => {
        const date = moment('2024-05-17T00:00:00Z');
        const formattedDate = date.tz('Asia/Tokyo').format('YYYY-MM-DD');
        expect(formattedDate).toBe('2024-05-17');
      });
      

      Intl APIを使用する

      https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/Add-ons/WebExtensions/Internationalization は、ブラウザで日付と時刻をフォーマットするためのAPIです。Jest内でIntl APIを使用すると、テストコードをより汎用的に書くことができます。

      test('日付をフォーマットする', () => {
        const date = new Date('2024-05-17T00:00:00Z');
        const options = { timeZone: 'Asia/Tokyo' };
        const formattedDate = new Intl.DateTimeFormat('ja-JP', options).format(date);
        expect(formattedDate).toBe('2024年5月17日');
      });
      

      注意事項

      • 上記のライブラリを使用する場合は、事前にインストールする必要があります。
      • ライブラリを使用する場合は、そのライブラリのドキュメントを参照する必要があります。

      Jestは様々な機能を提供しており、タイムゾーン設定以外にも様々なことができます。詳しくはJest公式ドキュメントを参照してください。


      reactjs jestjs


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