React useEffectフックと配列:データフェッチとレンダリングの高度なテクニック

2024-06-18

ReactjsにおけるuseEffectの依存関係リストへの配列の渡し方

Reactの useEffect フックは、副作用処理を実行するために使用されます。副作用処理とは、コンポーネントのレンダリング以外の処理を指します。例えば、データのフェッチ、ローカルストレージへの保存、サブスクリプションの作成などが含まれます。

useEffect フックにはオプションの依存関係リスト引数があります。このリストには、useEffect フックがいつ実行されるかを決定する値を指定します。依存関係リストに値を指定すると、その値が変更された場合にのみ useEffect フックが実行されます。

配列を依存関係リストに渡す

依存関係リストに配列を渡すことは可能です。ただし、配列内の要素が変更された場合にのみ useEffect フックが実行されるようにするには、配列内の要素を監視する必要があります

配列内の要素を監視するには、いくつかの方法があります。

const [myArray, setMyArray] = useState([]);

useEffect(() => {
  // 副作用処理
}, [myArray]);
    const myRef = useRef([]);
    
    useEffect(() => {
      // 副作用処理
    }, [myRef.current]);
    
    • カスタムフックを使用する

    注意事項

    • 依存関係リストに配列を渡す場合、配列内の要素を監視する 必要があります。
    • 配列が大きい場合は、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。

    以下の例では、useState フックを使用して配列を状態として管理し、その配列が変更された場合に useEffect フックを実行します。

    const MyComponent = () => {
      const [myArray, setMyArray] = useState([]);
    
      useEffect(() => {
        // データをフェッチ
        fetch('https://jsonplaceholder.typicode.com/todos/1')
          .then(response => response.json())
          .then(data => setMyArray(data));
      }, [myArray]);
    
      return (
        <div>
          {myArray.map(item => (
            <li key={item.id}>{item.title}</li>
          ))}
        </div>
      );
    };
    

    この例では、useEffect フックはコンポーネントが最初にレンダリングされたときにのみ実行されます。その後、myArray 配列が変更された場合にのみ実行されます。

    Reactjsにおける useEffect フックの依存関係リストへの配列の渡し方は、状況によって異なります。配列内の要素を監視し、パフォーマンス上の影響を考慮することが重要です。




      サンプルコード:useEffect フックで配列を使用する

      import React, { useState, useEffect } from 'react';
      
      const MyComponent = () => {
        const [data, setData] = useState([]);
      
        // コンポーネントがマウントされたときに非同期データのフェッチ
        useEffect(() => {
          const fetchData = async () => {
            const response = await fetch('https://jsonplaceholder.typicode.com/todos');
            const jsonData = await response.json();
            setData(jsonData);
          };
      
          fetchData();
        }, []);
      
        // データをレンダリング
        return (
          <div>
            {data.map((item) => (
              <li key={item.id}>{item.title}</li>
            ))}
          </div>
        );
      };
      
      export default MyComponent;
      

      このコードの説明:

      1. useState フックを使用して、data という名前のステート変数を初期化します。この変数は、非同期データのフェッチ後に保持されます。
      2. useEffect フックを使用して、非同期データのフェッチ処理を定義します。
      3. useEffect フックのコールバック関数内で、async / await 構文を使用して fetch API を呼び出し、JSON データをフェッチします。
      4. フェッチされたデータは jsonData 変数に格納されます。
      5. setData 関数を使用して、data ステート変数を jsonData で更新します。
      6. 依存関係リストが空であるため、この useEffect フックはコンポーネントがマウントされたときにのみ実行されます。
      7. コンポーネントのレンダリング時に、data ステート変数の内容が map 関数を使用してループ処理され、各アイテムが li 要素としてレンダリングされます。

      この例を拡張する方法:

      • 異なるデータソースからデータをフェッチするようにコードを変更できます。
      • データをフィルタリングまたはソートするロジックを追加できます。
      • コンポーネントの状態に応じてデータをレンダリングするロジックを追加できます。

      このサンプルコードは、useEffect フックと配列を使用して非同期データのフェッチとレンダリングを行う方法を理解するのに役立ちます。




      ReactにおけるuseEffectフックで配列を使用するその他の方法

      個々の要素を追跡する

      配列内の個々の要素を追跡することで、その要素が変更されたときにのみuseEffectフックを実行できます。これを行うには、useState または useRef フックを使用できます。

      例:useState フックを使用する

      const MyComponent = () => {
        const [count, setCount] = useState(0);
      
        useEffect(() => {
          // 何らかの処理を実行
        }, [count]);
      
        return (
          <div>
            <button onClick={() => setCount(count + 1)}>カウントアップ</button>
            <p>カウント: {count}</p>
          </div>
        );
      };
      

      上記の例では、count ステート変数が変更されたときにのみuseEffectフックが実行されます。

      const MyComponent = () => {
        const myRef = useRef([]);
      
        useEffect(() => {
          // 何らかの処理を実行
        }, [myRef.current]);
      
        return (
          <div>
            <button onClick={() => myRef.current.push('新しいアイテム')}>アイテムを追加</button>
            <ul>
              {myRef.current.map((item) => (
                <li key={item}>{item}</li>
              ))}
            </ul>
          </div>
        );
      };
      
      const useArrayEffect = (array, effect) => {
        const prevArray = useRef([]);
      
        useEffect(() => {
          if (array.length !== prevArray.current.length || array.some((item, i) => item !== prevArray.current[i])) {
            effect();
          }
      
          prevArray.current = array;
        }, [array]);
      };
      
      const MyComponent = () => {
        const [myArray, setMyArray] = useState([]);
      
        useArrayEffect(myArray, () => {
          // 何らかの処理を実行
        });
      
        return (
          <div>
            <button onClick={() => setMyArray((prevArray) => [...prevArray, '新しいアイテム'])}>アイテムを追加</button>
            <ul>
              {myArray.map((item) => (
                <li key={item}>{item}</li>
              ))}
            </ul>
          </div>
        );
      };
      

      上記の例では、useArrayEffect カスタムフックを使用して、myArray 配列が変更されたかどうかを監視します。

      React Contextを使用して、配列をコンポーネント間で共有することもできます。コンポーネントは、useContext フックを使用してコンテキストから配列にアクセスし、配列が変更されたときに再レンダリングされるようにリスナーを追加できます。

      例:React Contextを使用する

      const MyContext = React.createContext([]);
      
      const MyProvider = ({ children }) => {
        const [myArray, setMyArray] = useState([]);
      
        return (
          <MyContext.Provider value={[myArray, setMyArray]}>{children}</MyContext.Provider>
        );
      };
      
      const MyComponent = () => {
        const [myArray, setMyArray] = useContext(MyContext);
      
        useEffect(() => {
          // 何らかの処理を実行
        }, [myArray]);
      
        return (
          <div>
            <button onClick={() => setMyArray((prevArray) => [...prevArray, '新しいアイテム'])}>アイテムを追加</button>
            <ul>
              {myArray.map((item) => (
                <li key={item}>{item}</li>
              ))}
            </ul>
          </div>
        );
      };
      

      上記の例では、MyContext コンテキストを使用して、myArray 配列をコンポーネント間で共有します。


      reactjs react-hooks


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