useEffectの依存配列にref.currentを使う?

2024-10-21

ReactJSにおけるuseEffectの依存配列にref.currentを使用することの安全性について

日本語訳

ReactJSのuseEffectフックにおいて、refがDOM要素を指している場合に、ref.currentを依存配列として使用することは安全でしょうか?

解説

一般的に、useEffectフックの依存配列には、コンポーネントの再レンダリングをトリガーする値を指定します。ref.currentは、DOM要素への参照であり、通常、コンポーネントの再レンダリングとは直接関係ありません。

安全な使い方

  • ref.currentから導出される値を使用
    ref.currentから導出される値(例えば、DOM要素の属性や子要素)を依存配列に指定することで、適切なタイミングでuseEffectを実行することができます。
  • 直接ref.currentを使用しない
    ref.currentを直接依存配列に指定すると、DOM要素への参照が変更されるたびにuseEffectが実行され、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。


import React, { useRef, useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  const inputRef = useRef(null);

  useEffect(() => {
    // inputRef.c   urrentにアクセスして処理を行う
    inputRef.current.focus();
  }, [inputRef.current.value]); // inputRef.currentの値が変更されたときにのみ実行

  return (
    <input type="text" ref={inputRef} />
  );
}

この例では、inputRef.currentの値が変更されたときにのみuseEffectが実行されます。直接ref.currentを依存配列に指定していないため、パフォーマンスの低下を防いでいます。




import React, { useRef, useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  const inputRef = useRef(null);

  useEffect(() => {
    // inputRef.c   urrentにアクセスして処理を行う
    inputRef.current.focus();
  }, [inputRef.current]); // ref.currentを直接依存配列に指定

  return (
    <input type="text" ref={inputRef} />
  );
}

この例では、ref.currentを直接依存配列に指定しています。これにより、inputRef.currentが変更されるたびにuseEffectが実行されます。これは、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。

例2: ref.currentから導出される値を依存配列に指定

import React, { useRef, useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  const inputRef = useRef(null);

  useEffect(() => {
    // inputRef.c   urrentにアクセスして処理を行う
    inputRef.current.focus();
  }, [inputRef.current.value]); // inputRef.currentの値が変更されたときにのみ実行

  return (
    <input type="text" ref={inputRef} />
  );
}



import React, { useRef, useEffect, useCallback } from 'react';

function MyComponent() {
  const inputRef = useRef(null);

  const handleFocus = useCallback(() => {
    inputRef.current.focus();
  }, []);

  useEffect(() => {
    handleFocus();
  }, [handleFocus]);

  return (
    <input type="text" ref={inputRef} />
  );
}

この例では、useCallbackフックを使用して、handleFocus関数をメモ化しています。これにより、handleFocus関数が再レンダリングされるたびに新しい関数を作成するのを防ぎ、パフォーマンスを改善することができます。

代替方法2: useLayoutEffectフックを使用

import React, { useRef, useLayoutEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  const inputRef = useRef(null);

  useLayoutEffect(() => {
    inputRef.current.focus();
  }, []);

  return (
    <input type="text" ref={inputRef} />
  );
}

この例では、useLayoutEffectフックを使用して、DOMのレイアウトが完了した後に処理を実行しています。これにより、DOM要素がレンダリングされた後にフォーカスを設定することができます。


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