ReactJSでref.currentをuseEffectの依存関係として使用するのは安全?

2024-04-02

ReactJSでref.currentをuseEffectの依存関係として使うのは安全?

問題点:

  • refは可変オブジェクトなので、useEffectの依存関係として直接使用すると、意図せず再レンダリングが発生する可能性があります。
  • ref.currentはDOM要素への参照を保持するため、DOMの更新によって常に変化します。
  • useEffect内でref.currentを使用すると、依存関係の変化に追従して無限ループが発生する可能性があります。

解決策:

  1. useRefのコールバック関数を使用する:
const ref = useRef();

useEffect(() => {
  // ref.currentはコールバック関数内で使用されるため、
  // 依存関係として明示的に指定する必要はありません。
  const element = ref.current;

  // ...

}, []);
  1. refの値を監視する:
const [refValue, setRefValue] = useState(null);

useEffect(() => {
  const observer = new MutationObserver(() => {
    setRefValue(ref.current);
  });

  observer.observe(ref.current, {
    attributes: true,
    childList: true,
    subtree: true,
  });

  return () => observer.disconnect();
}, [ref]);

useEffect(() => {
  // refValueは依存関係として明示的に指定できます。
  const element = refValue;

  // ...

}, [refValue]);
  1. useEffect内でref.currentを直接使用しない:
const ref = useRef();

useEffect(() => {
  // setTimeout内で`ref.current`を使用することで、
  // 依存関係の変化に追従して無限ループが発生するのを防ぎます。
  setTimeout(() => {
    const element = ref.current;

    // ...

  }, 0);
}, []);
  • refはDOM要素だけでなく、その他の値を保持するのにも使用できます。
  • useEffectは、コンポーネントのマウント時、アンマウント時、およびプロパティや状態の変化時に実行されるフックです。

補足:

  • 上記の解決策は、一般的なガイドラインであり、具体的な状況によって最適な方法は異なります。
  • コードの動作を理解するには、ReactJSの公式ドキュメントを参照することをおすすめします。



import React, { useState, useRef, useEffect } from 'react';

const Example = () => {
  const [count, setCount] = useState(0);
  const ref = useRef();

  useEffect(() => {
    // ref.currentはコールバック関数内で使用されるため、
    // 依存関係として明示的に指定する必要はありません。
    const element = ref.current;

    console.log(`useEffect: count=${count}, element=${element}`);

    // カウントが変化した時にのみ実行されます。
    if (count > 0) {
      element.style.color = 'red';
    } else {
      element.style.color = 'black';
    }
  }, [count]);

  return (
    <div>
      <p>カウント: {count}</p>
      <button onClick={() => setCount(count + 1)}>+</button>
      <button onClick={() => setCount(count - 1)}>-</button>
      <br />
      <div ref={ref}>
        これはサンプルテキストです。
      </div>
    </div>
  );
};

export default Example;

このコードを実行すると、以下のようになります。

  • カウントボタンをクリックするたびに、useEffectフックが実行されます。
  • useEffectフック内で、ref.currentを使用してDOM要素への参照を取得します。
  • カウントが変化した場合は、DOM要素の色が変化します。

このサンプルコードでは、ref.currentuseEffectの依存関係として直接使用していないことに注意してください。

const ref = useRef();

useEffect(() => {
  // ref.currentはコールバック関数内で使用されるため、
  // 依存関係として明示的に指定する必要はありません。
  const element = ref.current;

  // ...

}, []);
const [refValue, setRefValue] = useState(null);

useEffect(() => {
  const observer = new MutationObserver(() => {
    setRefValue(ref.current);
  });

  observer.observe(ref.current, {
    attributes: true,
    childList: true,
    subtree: true,
  });

  return () => observer.disconnect();
}, [ref]);

useEffect(() => {
  // refValueは依存関係として明示的に指定できます。
  const element = refValue;

  // ...

}, [refValue]);
const ref = useRef();

useEffect(() => {
  // setTimeout内で`ref.current`を使用することで、
  // 依存関係の変化に追従して無限ループが発生するのを防ぎます。
  setTimeout(() => {
    const element = ref.current;

    // ...

  }, 0);
}, []);



ref.currentをuseEffectの依存関係として使用する方法以外に、以下の方法があります。

const ref = useRef();

useEffect(() => {
  // ref.currentはコールバック関数内で使用されるため、
  // 依存関係として明示的に指定する必要はありません。
  const element = ref.current;

  // ...

}, []);

この方法では、useEffectフック内で直接ref.currentを使用する代わりに、コールバック関数を使用します。

const [refValue, setRefValue] = useState(null);

useEffect(() => {
  const observer = new MutationObserver(() => {
    setRefValue(ref.current);
  });

  observer.observe(ref.current, {
    attributes: true,
    childList: true,
    subtree: true,
  });

  return () => observer.disconnect();
}, [ref]);

useEffect(() => {
  // refValueは依存関係として明示的に指定できます。
  const element = refValue;

  // ...

}, [refValue]);

この方法では、useStateフックを使用してrefの値を監視します。refの値が変化した場合は、useEffectフックが実行されます。

const ref = useRef();

useEffect(() => {
  // setTimeout内で`ref.current`を使用することで、
  // 依存関係の変化に追従して無限ループが発生するのを防ぎます。
  setTimeout(() => {
    const element = ref.current;

    // ...

  }, 0);
}, []);

useImperativeHandleフックを使用する:

const ref = useRef();

useEffect(() => {
  // ref.currentはコールバック関数内で使用されるため、
  // 依存関係として明示的に指定する必要はありません。
  const element = ref.current;

  // ...

}, []);

useImperativeHandle(ref, () => ({
  // ここで`ref.current`を公開します。
  getElement() {
    return element;
  },
}));

この方法では、useImperativeHandleフックを使用して、ref.currentを外部に公開します。

  • useRefのコールバック関数を使用する方法は、最もシンプルで汎用性の高い方法です。
  • refの値を監視する方法は、refの値が頻繁に変化するような場合に有効です。
  • useEffect内でref.currentを直接使用しない方法は、無限ループを防ぐために有効です。

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