【React Material-UI】Autocompleteで「The value provided to Autocomplete is invalid」と悩んでいるあなたへ:解決策と回避策を完全解説
Material-ui Autocomplete で発生する "The value provided to Autocomplete is invalid" 警告とその解決策
React.js における Material-ui Autocomplete コンポーネント使用時に発生する "The value provided to Autocomplete is invalid" 警告は、設定された値とオプションのデータ型が一致しない場合に表示されます。この警告は、データ型の違いによる予期せぬ動作を防ぐために役立ちますが、場合によっては誤って表示されることもあります。
原因
この警告が発生する主な原因は以下の3つです。
解決策
以下の方法で警告を解決することができます。
値とオプションのデータ型を一致させる
value
プロパティと options
プロパティのデータ型が一致していることを確認してください。例えば、両方とも文字列型またはオブジェクト型にする必要があります。
isOptionEqualToValue プロパティを適切に設定する
isOptionEqualToValue
プロパティは、値とオプションを比較するロジックを定義する関数を受け取ります。この関数は、value
と option
の両方の引数を受け取り、true
または false
を返す必要があります。true
を返すと、値とオプションが一致するとみなされます。
React Hook Form で defaultValue を正しく設定する
React Hook Form で Autocomplete コンポーネントを使用する場合、defaultValue
プロパティは ref
オブジェクトとして設定する必要があります。
import React from 'react';
import Autocomplete from '@mui/material/Autocomplete';
const options = [
{ value: '1', label: 'Option 1' },
{ value: '2', label: 'Option 2' },
{ value: '3', label: 'Option 3' },
];
const App = () => {
const [value, setValue] = React.useState('');
return (
<Autocomplete
options={options}
value={value}
onChange={(event, newValue) => setValue(newValue)}
/>
);
};
export default App;
このコードを実行すると、コンソールに以下の警告が表示されます。
Warning: MUI: The value provided to Autocomplete is invalid. None of the options match with `""`.
この警告を解決するには、value
プロパティのデータ型を options
プロパティと同じ文字列型に変更します。
const App = () => {
const [value, setValue] = React.useState('');
return (
<Autocomplete
options={options}
value={value}
onChange={(event, newValue) => setValue(newValue.label)} // value を label に変更
/>
);
};
上記の変更により、value
プロパティと options
プロパティのデータ型が一致し、警告が表示されなくなります。
以下の例では、isOptionEqualToValue
プロパティの設定が誤っているため、警告が発生します。
import React from 'react';
import Autocomplete from '@mui/material/Autocomplete';
const options = [
{ value: 1, label: 'Option 1' },
{ value: 2, label: 'Option 2' },
{ value: 3, label: 'Option 3' },
];
const App = () => {
const [value, setValue] = React.useState('');
return (
<Autocomplete
options={options}
value={value}
isOptionEqualToValue={(option, value) => option.value === value.id} // value.id が存在しないためエラー
onChange={(event, newValue) => setValue(newValue)}
/>
);
};
export default App;
Warning: MUI: The value provided to Autocomplete is invalid. None of the options match with `1`.
この警告を解決するには、isOptionEqualToValue
プロパティのロジックを修正して、value
と option
の値を正しく比較できるようにする必要があります。
const App = () => {
const [value, setValue] = React.useState('');
return (
<Autocomplete
options={options}
value={value}
isOptionEqualToValue={(option, value) => option.value === value} // value.id を value に修正
onChange={(event, newValue) => setValue(newValue)}
/>
);
};
上記の変更により、isOptionEqualToValue
プロパティのロジックが修正され、警告が表示されなくなります。
freeSolo
プロパティを true
に設定すると、Autocomplete コンポーネントは options
プロパティに存在しない値も選択できるようにります。ただし、この場合、isOptionEqualToValue
プロパティを使用して、カスタムの比較ロジックを実装する必要があります。
const App = () => {
const [value, setValue] = React.useState('');
return (
<Autocomplete
freeSolo
options={options}
value={value}
isOptionEqualToValue={(option, value) => option.label === value}
onChange={(event, newValue) => setValue(newValue)}
/>
);
};
getOptionSelected プロパティを使用する
getOptionSelected
プロパティは、Autocomplete コンポーネントがドロップダウンリストから選択されたオプションをどのように取得するかをカスタマイズするために使用されます。このプロパティを使用すると、value
プロパティと options
プロパティのデータ型が一致していなくても、警告を回避することができます。
const getOptionSelected = (option) => option.value;
const App = () => {
const [value, setValue] = React.useState('');
return (
<Autocomplete
options={options}
value={value}
getOptionSelected={getOptionSelected}
onChange={(event, newValue) => setValue(newValue.value)}
/>
);
};
null 値を使用する
value
プロパティに null
を設定すると、Autocomplete コンポーネントは何も選択されていない状態を表します。これは、options
プロパティに一致する値がない場合に役立ちます。
const App = () => {
const [value, setValue] = React.useState(null);
return (
<Autocomplete
options={options}
value={value}
onChange={(event, newValue) => setValue(newValue !== null ? newValue.value : null)}
/>
);
};
カスタムコンポーネントを使用する
上記の方法で解決できない場合は、カスタムコンポーネントを使用して、独自の Autocomplete ロジックを実装することができます。
この方法は、より複雑ですが、完全な制御が必要な場合に役立ちます。
注意事項
これらの方法は、すべての状況で有効とは限りません。使用前に、それぞれの方法のメリットとデメリットを考慮する必要があります。
また、Material-ui の最新バージョンでは、この警告の動作が変更されている可能性があることに注意してください。常に公式ドキュメントを確認することをおすすめします。
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