ボタンクリックでデータフェッチする React-Query の使い方
React-Queryでボタンクリック時にuseQuery
を使う
React-Queryは、Reactアプリケーションでのデータフェッチングを管理するためのライブラリです。useQuery
フックは、データのフェッチング、キャッシング、再フェッチングなどの機能を提供します。
ボタンクリックによるuseQuery
の実行
import { useEffect, useState } from 'react';
import { useQuery } from 'react-query';
function MyComponent() {
const [isButtonClicked, setIsButtonClicked] = useState(false);
const { data, isFetching, error } = useQuery('myData', () => fetchData(), {
enabled: isButtonClicked,
});
const handleClick = () => {
setIsButtonClicked(true);
};
return (
<div>
<button onClick={handleClick}>Fetch Data</button>
{isFetching ? (
<p>Loading...</p>
) : error ? (
<p>Error: {error.message}</p>
) : (
<p>Data: {data}</p>
)}
</div>
);
}
コード解説
-
useQueryフックの呼び出し
'myData'
はクエリキーです。同じキーで複数のuseQuery
呼び出しがされると、キャッシュが共有されます。fetchData
はデータを取得する関数です。enabled: isButtonClicked
は、useQuery
が実行されるかどうかを制御します。isButtonClicked
がtrue
の場合にのみ実行されます。
-
ボタンクリック時の処理
handleClick
関数は、ボタンがクリックされたときに呼び出されます。setIsButtonClicked(true)
により、useQuery
が実行されるようになります。
-
データの表示とエラー処理
isFetching
は、データがフェッチ中かどうかを示します。error
は、フェッチ中にエラーが発生した場合のエラーオブジェクトです。data
は、フェッチされたデータです。
要点
isFetching
とerror
プロパティを使用して、ローディング状態やエラーの処理ができます。- ボタンクリックや他のイベントをトリガーとして使用することができます。
enabled
オプションを使用して、useQuery
のトリガーを制御できます。
ボタンクリックでデータフェッチする React-Query の使い方
import { useEffect, useState } from 'react';
import { useQuery } from 'react-query';
function MyComponent() {
const [isButtonClicked, setIsButtonClicked] = useState(false);
const { data, isFetching, error } = useQuery('myData', () => fetchData(), {
enabled: isButtonClicked,
});
const handleClick = () => {
setIsButtonClicked(true);
};
return (
<div>
<button onClick={handleClick}>Fetch Data</button>
{isFetching ? (
<p>Loading...</p>
) : error ? (
<p>Error: {error.message}</p>
) : (
<p>Data: {data}</p>
)}
</div>
);
}
コードの各部分の説明
- JSX
- ボタン:
onClick
属性でhandleClick
関数を呼び出すように設定しています。 isFetching
: データフェッチ中の場合に表示されるローディングメッセージです。error
: エラーが発生した場合にエラーメッセージを表示します。data
: フェッチされたデータを表示します。
- ボタン:
- handleClick
ボタンがクリックされた際に呼び出される関数です。isButtonClicked
をtrue
に設定することで、useQuery
が実行されるようにします。 - useQuery
'myData'
: クエリのユニークな識別子です。同じキーのクエリが実行されると、キャッシュされたデータが使用されます。() => fetchData()
: データをフェッチする関数です。enabled: isButtonClicked
: このオプションがtrue
の場合にのみ、クエリが実行されます。つまり、ボタンがクリックされた時のみデータフェッチが行われます。
- useState
ボタンがクリックされたかどうかを管理する状態変数isButtonClicked
を作成しています。
動作の仕組み
- 初期状態
ボタンは未クリックの状態です。isButtonClicked
はfalse
で、useQuery
は実行されません。 - ボタンクリック
ボタンがクリックされると、handleClick
が呼び出され、isButtonClicked
がtrue
に設定されます。 - useQuery 実行
isButtonClicked
がtrue
になったため、useQuery
が実行され、fetchData
関数が呼び出されてデータがフェッチされます。 - データ表示
フェッチされたデータがdata
に格納され、画面に表示されます。
ポイント
- キャッシュ
useQuery
は、一度フェッチしたデータをキャッシュするため、同じクエリが再度実行された場合、キャッシュされたデータが返されます。 - エラー処理
error
プロパティを使用して、エラーが発生した場合の処理を行うことができます。 - 状態管理
useState
を使用して、ボタンのクリック状態を管理しています。 - enabled オプション
useQuery
の実行タイミングを制御する上で重要なオプションです。
このコード例は、React-Query を使用して、ボタンをクリックした際にのみデータフェッチを行い、その結果を画面に表示する方法を示しています。enabled
オプションを活用することで、ユーザーの操作に合わせて柔軟にデータフェッチのタイミングを制御することができます。
- 依存性
クエリの実行結果が他のデータに依存している場合は、staleTime
やcacheTime
オプションを使用することで、キャッシュの有効期限を設定できます。 - 並列クエリ
複数のクエリを並行して実行することも可能です。 - データの更新
データを更新したい場合は、refetch
関数を使用します。
より詳細な解説
より詳細な解説については、React-Query の公式ドキュメントを参照してください。
このドキュメントでは、useQuery
の様々なオプションや使い方について詳しく説明されています。
- React-Query は、React アプリケーションにおけるデータフェッチを効率的に管理するための強力なツールです。
- 上記のコードは、簡略化された例です。実際のアプリケーションでは、エラー処理やローディング状態の表示などをより詳細に実装する必要があります。
refetch 関数を利用する
- デメリット
useQuery
の初期設定が完了している必要があるため、初回レンダリング時はデータが取得されません。 - メリット
useQuery
の再実行をより細かく制御できます。
import { useQuery } from 'react-query';
function MyComponent() {
const { data, isFetching, error, refetch } = useQuery('myData', () => fetchData());
const handleClick = () => {
refetch();
};
// ...
}
カスタムフックを作成する
- デメリット
コード量が増える可能性があります。 - メリット
複雑なロジックをカプセル化し、コードの再利用性を高めます。
import { useQuery } from 'react-query';
import { useState } from 'react';
function useFetchOnButtonClick(queryKey, queryFn) {
const [isButtonClicked, setIsButtonClicked] = useState(false);
const { data, isFetching, error } = useQuery(queryKey, queryFn, {
enabled: isButtonClicked,
});
const handleClick = () => {
setIsButtonClicked(true);
};
return { data, isFetching, error, handleClick };
}
function MyComponent() {
const { data, isFetching, error, handleClick } = useFetchOnButtonClick('myData', () => fetchData());
// ...
}
Context API を利用する
- デメリット
過度に複雑な状態管理になる可能性があります。 - メリット
グローバルな状態管理に適しています。
import { createContext, useContext, useState } from 'react';
import { useQuery } from 'react-query';
const FetchDataContext = createContext();
function FetchDataProvider({ children }) {
const [isButtonClicked, setIsButtonClicked] = useState(false);
const { data, isFetching, error } = useQuery('myData', () => fetchData(), {
enabled: isButtonClicked,
});
const value = { data, isFetching, error, handleClick: () => setIsButtonClicked(true) };
return <FetchDataContext.Provider value={value}>{children}</FetchDataContext.Provider>;
}
function MyComponent() {
const { data, isFetching, error, handleClick } = useContext(FetchDataContext);
// ...
}
- Zustand
Zustand は、シンプルで軽量な状態管理ライブラリです。Redux のような複雑な仕組みを必要としない場合に適しています。 - Redux
Redux を利用してグローバルな状態を管理し、データフェッチをトリガーすることもできます。
選択のポイント
- プロジェクトの規模や複雑さ
プロジェクトの規模や複雑さによって、適切な方法が異なります。 - 状態管理
Context API や Redux は、グローバルな状態管理が必要な場合に適しています。 - コードの再利用性
カスタムフックは、複数のコンポーネントで共通のロジックを再利用したい場合に便利です。 - 制御の細かさ
refetch
関数は、useQuery
の実行を細かく制御したい場合に適しています。
どの方法を選ぶかは、プロジェクトの要件や開発者の好みによって異なります。 各方法のメリットとデメリットを比較し、最適な方法を選択してください。
- 上記の例では、
fetchData
関数でデータのフェッチ処理を実装する必要があります。
reactjs react-native react-query