React Router v6 でのルーティング設定で発生する「[Home] is not a <Route> component」エラー:原因究明と解決策

2024-07-27

React Router v6 で発生する "[Home] is not a <Route> component" エラーとその解決策

原因

このエラーが発生する主な原因は以下の2つです。

  1. <Route> コンポーネントの children プロパティの誤使用: React Router v5 では、children プロパティを使用してルートコンポーネントをレンダリングできましたが、v6 ではこの動作が廃止されました。v6 では、element プロパティを使用してルートコンポーネントを指定する必要があります。
  2. <Routes> コンポーネントの子コンポーネントに無効なコンポーネントを使用: <Routes> コンポーネントの子コンポーネントとして、<Route> または <React.Fragment> 以外のコンポーネントを使用することはできません。

解決策

このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。

element プロパティを使用してルートコンポーネントを指定する

<Route path="/" element={<Home />} />

上記のコードは、/ パスに Home コンポーネントをレンダリングします。

<Routes> コンポーネントの子コンポーネントとして <React.Fragment> を使用する

<Routes>
  <Route path="/" element={<Home />} />
  <Route path="/about" element={<About />} />
</Routes>

上記のコードは、/ パスに Home コンポーネントを、/about パスに About コンポーネントをレンダリングします。




React Router v6 でのルーティング設定例

import React from 'react';
import { BrowserRouter, Routes, Route } from 'react-router-dom';

const Home = () => {
  return (
    <div>
      <h1>ホーム</h1>
      <p>これはホーム画面です。</p>
    </div>
  );
};

const About = () => {
  return (
    <div>
      <h1>概要</h1>
      <p>これは概要画面です。</p>
    </div>
  );
};

const App = () => {
  return (
    <BrowserRouter>
      <Routes>
        <Route path="/" element={<Home />} />
        <Route path="/about" element={<About />} />
      </Routes>
    </BrowserRouter>
  );
};

export default App;

このコードでは、以下のルーティングが設定されています。

  • /about: About コンポーネントが表示されます。
  • /: Home コンポーネントが表示されます。

この例は、React Router v6 の基本的な使い方を示すものです。実際には、より複雑なルーティングやネストされたルーティングなど、さまざまな機能を利用することができます。

以下のコードは、より詳細なルーティング設定の例です。

ネストされたルーティング

import React from 'react';
import { BrowserRouter, Routes, Route } from 'react-router-dom';

const User = ({ id }) => {
  return (
    <div>
      <h1>ユーザー {id}</h1>
      <p>これはユーザー {id} の詳細ページです。</p>
    </div>
  );
};

const Users = () => {
  return (
    <div>
      <h1>ユーザー一覧</h1>
      <ul>
        <li>
          <Link to="/users/1">ユーザー 1</Link>
        </li>
        <li>
          <Link to="/users/2">ユーザー 2</Link>
        </li>
      </ul>
    </div>
  );
};

const App = () => {
  return (
    <BrowserRouter>
      <Routes>
        <Route path="/" element={<Home />} />
        <Route path="/about" element={<About />} />
        <Route path="/users" element={<Users />} />
        <Route path="/users/:id" element={<User />} />
      </Routes>
    </BrowserRouter>
  );
};

export default App;

このコードでは、/users パスに Users コンポーネントを、/users/:id パスに User コンポーネントをレンダリングします。User コンポーネントは、/:id パラメータを使用して、表示するユーザーの ID を受け取ります。

動的なリンク

import React from 'react';
import { BrowserRouter, Routes, Route, Link } from 'react-router-dom';

const Post = ({ id }) => {
  return (
    <div>
      <h1>投稿 {id}</h1>
      <p>これは投稿 {id} の内容です。</p>
    </div>
  );
};

const Posts = () => {
  return (
    <div>
      <h1>投稿一覧</h1>
      <ul>
        {posts.map((post) => (
          <li key={post.id}>
            <Link to={`/posts/${post.id}`}>{post.title}</Link>
          </li>
        ))}
      </ul>
    </div>
  );
};

const App = () => {
  return (
    <BrowserRouter>
      <Routes>
        <Route path="/" element={<Home />} />
        <Route path="/about" element={<About />} />
        <Route path="/posts" element={<Posts />} />
        <Route path="/posts/:id" element={<Post />} />
      </Routes>
    </BrowserRouter>
  );
};

export default App;

このコードでは、Link コンポーネントを使用して、動的なリンクを作成しています。Link コンポーネントの to プロパティに、URL を指定することができます。この例では、posts 配列の各要素の id プロパティを使用して、URL を生成しています。




これが最も一般的で推奨される方法です。element プロパティを使用して、ルートコンポーネントを React 要素として直接指定します。

<Route path="/" element={<Home />} />

render プロパティを使用する

render プロパティを使用して、ルートコンポーネントをレンダリングする関数として定義することもできます。

<Route path="/" render={() => <Home />} />

children プロパティを使用する

React Router v5 のみ

React Router v5 では、children プロパティを使用してルートコンポーネントを指定することもできました。しかし、この方法は v6 で非推奨となり、将来的には削除される予定です。

<Route path="/">
  <Home />
</Route>
  • children プロパティは React Router v6 で非推奨となっているため、新しいプロジェクトでは使用しないことをお勧めします。
  • element プロパティと render プロパティは互換性がありません。どちらか一方のみを使用する必要があります。

上記で紹介した方法以外にも、React Router v6 でルートコンポーネントを指定する方法があります。以下に、いくつかの例を紹介します。

  • Higher-Order Components (HOC) を使用する: HOC を使用して、ルートコンポーネントに機能を追加することができます。
  • Context を使用する: Context を使用して、ルートコンポーネントから他のコンポーネントに情報を渡すことができます。

これらの方法は、より複雑なアプリケーションで役立つ場合があります。


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