React Router v6 でのルーティング設定で発生する「[Home] is not a <Route> component」エラー:原因究明と解決策
React Router v6 で発生する "[Home] is not a <Route> component" エラーとその解決策
原因
このエラーが発生する主な原因は以下の2つです。
<Route>
コンポーネントのchildren
プロパティの誤使用: React Router v5 では、children
プロパティを使用してルートコンポーネントをレンダリングできましたが、v6 ではこの動作が廃止されました。v6 では、element
プロパティを使用してルートコンポーネントを指定する必要があります。<Routes>
コンポーネントの子コンポーネントに無効なコンポーネントを使用:<Routes>
コンポーネントの子コンポーネントとして、<Route>
または<React.Fragment>
以外のコンポーネントを使用することはできません。
解決策
このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。
element プロパティを使用してルートコンポーネントを指定する
<Route path="/" element={<Home />} />
上記のコードは、/
パスに Home
コンポーネントをレンダリングします。
<Routes> コンポーネントの子コンポーネントとして <React.Fragment> を使用する
<Routes>
<Route path="/" element={<Home />} />
<Route path="/about" element={<About />} />
</Routes>
上記のコードは、/
パスに Home
コンポーネントを、/about
パスに About
コンポーネントをレンダリングします。
React Router v6 でのルーティング設定例
import React from 'react';
import { BrowserRouter, Routes, Route } from 'react-router-dom';
const Home = () => {
return (
<div>
<h1>ホーム</h1>
<p>これはホーム画面です。</p>
</div>
);
};
const About = () => {
return (
<div>
<h1>概要</h1>
<p>これは概要画面です。</p>
</div>
);
};
const App = () => {
return (
<BrowserRouter>
<Routes>
<Route path="/" element={<Home />} />
<Route path="/about" element={<About />} />
</Routes>
</BrowserRouter>
);
};
export default App;
このコードでは、以下のルーティングが設定されています。
/about
:About
コンポーネントが表示されます。/
:Home
コンポーネントが表示されます。
この例は、React Router v6 の基本的な使い方を示すものです。実際には、より複雑なルーティングやネストされたルーティングなど、さまざまな機能を利用することができます。
以下のコードは、より詳細なルーティング設定の例です。
ネストされたルーティング
import React from 'react';
import { BrowserRouter, Routes, Route } from 'react-router-dom';
const User = ({ id }) => {
return (
<div>
<h1>ユーザー {id}</h1>
<p>これはユーザー {id} の詳細ページです。</p>
</div>
);
};
const Users = () => {
return (
<div>
<h1>ユーザー一覧</h1>
<ul>
<li>
<Link to="/users/1">ユーザー 1</Link>
</li>
<li>
<Link to="/users/2">ユーザー 2</Link>
</li>
</ul>
</div>
);
};
const App = () => {
return (
<BrowserRouter>
<Routes>
<Route path="/" element={<Home />} />
<Route path="/about" element={<About />} />
<Route path="/users" element={<Users />} />
<Route path="/users/:id" element={<User />} />
</Routes>
</BrowserRouter>
);
};
export default App;
このコードでは、/users
パスに Users
コンポーネントを、/users/:id
パスに User
コンポーネントをレンダリングします。User
コンポーネントは、/:id
パラメータを使用して、表示するユーザーの ID を受け取ります。
動的なリンク
import React from 'react';
import { BrowserRouter, Routes, Route, Link } from 'react-router-dom';
const Post = ({ id }) => {
return (
<div>
<h1>投稿 {id}</h1>
<p>これは投稿 {id} の内容です。</p>
</div>
);
};
const Posts = () => {
return (
<div>
<h1>投稿一覧</h1>
<ul>
{posts.map((post) => (
<li key={post.id}>
<Link to={`/posts/${post.id}`}>{post.title}</Link>
</li>
))}
</ul>
</div>
);
};
const App = () => {
return (
<BrowserRouter>
<Routes>
<Route path="/" element={<Home />} />
<Route path="/about" element={<About />} />
<Route path="/posts" element={<Posts />} />
<Route path="/posts/:id" element={<Post />} />
</Routes>
</BrowserRouter>
);
};
export default App;
このコードでは、Link
コンポーネントを使用して、動的なリンクを作成しています。Link
コンポーネントの to
プロパティに、URL を指定することができます。この例では、posts
配列の各要素の id
プロパティを使用して、URL を生成しています。
これが最も一般的で推奨される方法です。element
プロパティを使用して、ルートコンポーネントを React 要素として直接指定します。
<Route path="/" element={<Home />} />
render プロパティを使用する
render
プロパティを使用して、ルートコンポーネントをレンダリングする関数として定義することもできます。
<Route path="/" render={() => <Home />} />
children プロパティを使用する
React Router v5 のみ
React Router v5 では、children
プロパティを使用してルートコンポーネントを指定することもできました。しかし、この方法は v6 で非推奨となり、将来的には削除される予定です。
<Route path="/">
<Home />
</Route>
children
プロパティは React Router v6 で非推奨となっているため、新しいプロジェクトでは使用しないことをお勧めします。element
プロパティとrender
プロパティは互換性がありません。どちらか一方のみを使用する必要があります。
上記で紹介した方法以外にも、React Router v6 でルートコンポーネントを指定する方法があります。以下に、いくつかの例を紹介します。
- Higher-Order Components (HOC) を使用する: HOC を使用して、ルートコンポーネントに機能を追加することができます。
- Context を使用する: Context を使用して、ルートコンポーネントから他のコンポーネントに情報を渡すことができます。
これらの方法は、より複雑なアプリケーションで役立つ場合があります。
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