Next.jsで「Hydration failed because the initial UI does not match what was rendered on the server」エラーが発生した場合の解決方法

2024-04-02

React 18における「Hydration failed because the initial UI does not match what was rendered on the server」エラーの解説

React 18でサーバーサイドレンダリング(SSR)を使用する場合、「Hydration failed because the initial UI does not match what was rendered on the server」というエラーが発生する可能性があります。これは、サーバーでレンダリングされたHTMLとブラウザで最初にレンダリングされたReactツリーが一致しないことが原因です。

原因

このエラーは、以下のいずれかの原因で発生します。

  • ブラウザのみのAPIを使用している

windowオブジェクトやlocalStorageなどのブラウザのみのAPIをレンダリングロジックで使用すると、このエラーが発生します。

  • サーバー側とクライアント側で異なるコンテンツをレンダリングしている

コンポーネントがサーバー側とクライアント側で異なるコンテンツをレンダリングすると、このエラーが発生します。

  • DOM操作が正しく行われていない

dangerouslySetInnerHTMLなどのDOM操作が正しく行われていないと、このエラーが発生します。

ブラウザのみのAPIを使用する必要がある場合は、useEffectフックを使用して、ブラウザで実行されるコードにカプセル化します。

コンポーネントがサーバー側とクライアント側で異なるコンテンツをレンダリングする必要がある場合は、useStateフックを使用して、サーバー側で初期状態を設定し、クライアント側で更新します。

  • DOM操作を正しく行う

Next.jsでの解決策

Next.jsを使用している場合は、以下の方法でこのエラーを解決できます。

  • getStaticPropsまたはgetServerSidePropsを使用する

getStaticPropsまたはgetServerSidePropsを使用して、サーバー側でコンポーネントのHTMLをレンダリングします。

  • useEffectフックを使用する

ブラウザで実行されるコードをuseEffectフックにカプセル化します。

  • dangerouslySetInnerHTMLの使用を避ける

dangerouslySetInnerHTMLの使用を避け、代わりにuseMemoフックを使用して、サーバー側でレンダリングされたHTMLを保持します。

このエラーが発生した場合、ブラウザの開発者ツールを使用して、サーバーでレンダリングされたHTMLとブラウザで最初にレンダリングされたReactツリーを比較することができます。

補足

  • Hydration

Hydrationは、サーバーでレンダリングされたHTMLを、Reactコンポーネントのツリーに変換するプロセスです。

  • SSR

SSRは、サーバー側でReactコンポーネントをレンダリングし、HTMLをクライアントに送信する技術です。

用語集

  • useEffect

ブラウザでコンポーネントがマウントされた後、または状態が更新された後に実行されるフックです。

  • useState

コンポーネントの状態を管理するためのフックです。

  • getStaticProps

ビルド時に実行される関数で、コンポーネントのpropsを返すことができます。

  • getServerSideProps

HTML文字列をDOM要素に直接挿入するためのプロパティです。

  • useMemo

値をキャッシュし、再レンダリングを回避するためのフックです。




import React from 'react';

function App() {
  const [count, setCount] = React.useState(0);

  React.useEffect(() => {
    // ブラウザのみのAPIを使用
    console.log(window.location.href);
  }, []);

  return (
    <div>
      <h1>カウント: {count}</h1>
      <button onClick={() => setCount(count + 1)}>+</button>
    </div>
  );
};

export default App;

このコードでは、useEffectフックを使用して、ブラウザのみのAPIであるwindow.location.hrefを使用しています。このため、サーバーでレンダリングされたHTMLとブラウザで最初にレンダリングされたReactツリーが一致せず、エラーが発生します。

このエラーを解決するには、以下のコードのように、useEffectフック内でwindowオブジェクトを使用するコードをラップします。

import React from 'react';

function App() {
  const [count, setCount] = React.useState(0);

  React.useEffect(() => {
    // ブラウザのみのAPIを使用
    if (typeof window !== 'undefined') {
      console.log(window.location.href);
    }
  }, []);

  return (
    <div>
      <h1>カウント: {count}</h1>
      <button onClick={() => setCount(count + 1)}>+</button>
    </div>
  );
};

export default App;

このコードでは、typeof window !== 'undefined'を使用して、ブラウザでのみ実行されるコードであることを確認しています。

以下のコードは、「Hydration failed because the initial UI does not match what was rendered on the server」エラーが発生するその他の例です。

import React from 'react';

function App() {
  const [count, setCount] = React.useState(0);

  return (
    <div>
      <h1>カウント: {count}</h1>
      {count > 0 && <p>カウントが1以上です</p>}
      <button onClick={() => setCount(count + 1)}>+</button>
    </div>
  );
};

export default App;

このエラーを解決するには、以下のコードのように、useStateフックを使用して、サーバー側で初期状態を設定します。

import React from 'react';

function App() {
  const [count, setCount] = React.useState(0);

  React.useEffect(() => {
    // サーバー側で初期状態を設定
    if (typeof window === 'undefined') {
      setCount(1);
    }
  }, []);

  return (
    <div>
      <h1>カウント: {count}</h1>
      {count > 0 && <p>カウントが1以上です</p>}
      <button onClick={() => setCount(count + 1)}>+</button>
    </div>
  );
};

export default App;
import React from 'react';

function App() {
  const [count, setCount] = React.useState(0);

  React.useEffect(() => {
    // DOM操作が正しく行われていない
    document.getElementById('count').innerHTML = count;
  }, [count]);

  return (
    <div>
      <h1>カウント: {count}</h1>
      <p id="count"></p>
      <button onClick={() => setCount(count + 1)}>+</button>
    </div>
  );
};

export default App;

このコードでは、useEffectフックを使用して、countの値をp要素のinnerHTMLプロパティに設定しています。しかし、このコードは正しく




「Hydration failed because the initial UI does not match what was rendered on the server」エラーを解決するその他の方法

dangerouslySetInnerHTMLは、HTML文字列をDOM要素に直接挿入するためのプロパティです。しかし、このプロパティを使用すると、Hydrationエラーが発生する可能性があります。

  • React.createElementを使用する

React.createElementを使用して、HTML要素をプログラム的に作成することができます。

  • useMemoを使用する

useMemoを使用して、HTML文字列をキャッシュし、再レンダリングを回避することができます。

StrictModeは、React開発環境でのみ有効な開発モードです。StrictModeを有効にすると、潜在的なパフォーマンスの問題やHydrationエラーを検出することができます。

ライブラリのバージョンを確認する

使用しているライブラリのバージョンが最新であることを確認してください。古いバージョンのライブラリには、Hydrationエラーを引き起こすバグが含まれている可能性があります。

開発者ツールを使用する

その他のヒント

  • Hydrationエラーが発生した場合は、エラーメッセージをよく読んでください。 エラーメッセージには、エラーの原因に関する情報が含まれています。
  • サーバー側とクライアント側で同じコードを使用するようにしてください。 コードが異なると、Hydrationエラーが発生する可能性があります。
  • 状態管理を適切に行うようにしてください。 状態管理が適切に行われていないと、Hydrationエラーが発生する可能性があります。

上記の情報を参考に、エラーを解決してください。


reactjs next.js


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