【初心者でも安心】Node.jsでMongoDBモックDBを作成してユニットテストをスムーズに行う方法

2024-07-27

Node.js で MongoDB のモックデータベースを作成してユニットテストを行う方法

Node.js で開発を行う場合、データベースとのやり取りは頻繁に行われます。しかし、本番環境のデータベースに直接アクセスしてテストを行うと、テストデータの汚染や予期せぬエラーが発生する可能性があります。そこで、モックデータベースと呼ばれるテスト専用の仮想データベースを用いることで、これらの問題を解決することができます。

モックデータベースとは

モックデータベースは、実際のデータベースと同じような振る舞いを再現するテスト用の仮想データベースです。実際のデータベースへのアクセスをシミュレートすることで、テストデータの汚染を防ぎ、安定したテスト環境を構築することができます。

MongoDB のモックデータベース

MongoDB のモックデータベースを作成するには、いくつかのライブラリを利用することができます。以下に、代表的なライブラリと使用方法を紹介します。

In-memory Data Store

最もシンプルな方法は、メモリ上にデータを保持するライブラリを使用することです。以下に、その例を紹介します。

const {MongoClient} = require('mongodb');
const {MemoryServer} = require('mongodb-memory-server');

const start = async () => {
  const mongo = await MemoryServer.create();
  const uri = mongo.getUri();

  const client = new MongoClient(uri);
  await client.connect();
  const db = client.db('test');

  // テストを実行

  await client.close();
  await mongo.stop();
};

start();

JSON Server

JSON Server は、JSON ファイルを介して REST API を提供するライブラリです。MongoDB のモックデータを提供するために使用することができます。

const jsonServer = require('json-server');
const db = require('./db.json');

const server = jsonServer.create();
const router = jsonServer.router(db);

server.use(router);
server.listen(3000, () => {
  console.log('JSON Server is running on port 3000');
});

Mongoose-Mock

Mongoose-Mock は、Mongoose ORM のモックオブジェクトを作成するライブラリです。Mongoose を使用している場合は、このライブラリを使用すると便利です。

const mongoose = require('mongoose');
const {Mockgoose} = require('mongoose-mockgoose');

mongoose.connect('mongodb://localhost:27017/test');

const mockgoose = new Mockgoose();
mockgoose.prepare(() => {
  // テストを実行

  mockgoose.cleanup();
});

ユニットテスト

モックデータベースを作成したら、ユニットテストを実行することができます。Jest などのテストフレームワークを使用して、データベース操作のテストを記述することができます。

const {MongoClient} = require('mongodb');
const {MemoryServer} = require('mongodb-memory-server');

describe('Userモデルのテスト', () => {
  let client;
  let db;

  beforeAll(async () => {
    const mongo = await MemoryServer.create();
    const uri = mongo.getUri();

    client = new MongoClient(uri);
    await client.connect();
    db = client.db('test');
  });

  afterAll(async () => {
    await client.close();
    await mongo.stop();
  });

  test('ユーザーを作成できること', async () => {
    const user = new User({name: 'Taro', email: '[email protected]'});
    await user.save();

    const foundUser = await User.findOne({name: 'Taro'});
    expect(foundUser.name).toBe('Taro');
  });
});

モックデータベースを使用する利点は次のとおりです。

  • 本番環境への依存を減らすことができる
  • テストの実行速度を向上させることができる
  • 安定したテスト環境を構築できる
  • テストデータの汚染を防ぐことができる



const {MongoClient} = require('mongodb');
const {MemoryServer} = require('mongodb-memory-server');

const start = async () => {
  const mongo = await MemoryServer.create();
  const uri = mongo.getUri();

  const client = new MongoClient(uri);
  await client.connect();
  const db = client.db('test');

  // テストデータを作成
  const users = await db.collection('users').insertMany([
    {name: 'Taro', email: '[email protected]'},
    {name: 'Jiro', email: '[email protected]'},
    {name: 'Saburo', email: '[email protected]'},
  ]);

  // テストを実行
  for (const user of users) {
    console.log(user);
  }

  await client.close();
  await mongo.stop();
};

start();
const jsonServer = require('json-server');
const db = require('./db.json');

const server = jsonServer.create();
const router = jsonServer.router(db);

server.use(router);
server.listen(3000, () => {
  console.log('JSON Server is running on port 3000');
});
const mongoose = require('mongoose');
const {Mockgoose} = require('mongoose-mockgoose');

mongoose.connect('mongodb://localhost:27017/test');

const mockgoose = new Mockgoose();
mockgoose.prepare(() => {
  const User = mongoose.model('User', new mongoose.Schema({
    name: String,
    email: String,
  }));

  // テストデータを作成
  User.create({name: 'Taro', email: '[email protected]'}, (err, user) => {
    if (err) {
      console.error(err);
      return;
    }

    // テストを実行
    console.log(user);
  });

  mockgoose.cleanup();
});

説明

  • client.close() を使用して、MongoDB サーバーをシャットダウンします。
  • テストデータをコンソールに出力します。
  • insertMany メソッドを使用して、テストデータを作成します。
  • db.collection('users') を使用して、users コレクションを取得します。
  • MongoClient を使用して、MongoDB サーバーに接続します。
  • MemoryServer を使用して、メモリ上に MongoDB サーバーを起動します。
  • server.listen(3000) を使用して、JSON Server を起動します。
  • server.use(router) を使用して、ルーターを JSON Server に登録します。
  • jsonServer.router(db) を使用して、JSON Server のルーターを作成します。
  • db.json ファイルに、テストデータを定義します。
  • jsonServer を使用して、JSON ファイルを介して REST API を提供します。
  • cleanup() メソッドを使用して、モックオブジェクトをクリーンアップします。
  • mongoose.model('User', schema) を使用して、User モデルを作成します。
  • prepare() メソッドを使用して、モックオブジェクトを準備します。
  • Mockgoose を使用して、モックオブジェクトを作成します。

注意事項

  • テストデータは、本番環境のデータとは異なる可能性があることに注意してください。
  • モックデータベースは本番環境での使用を想定したものではありません。
  • 上記のコードはあくまで例であり、実際の用途に合わせて変更する必要があります。
  • テストフレームワークやライブラリの最新情報については、各ドキュメントを参照してください。
  • モックデータベース以外にも、テスト用のデータベースとして、Docker を使用したり、CI/CD パイプラインに組み込んだりする方法があります。



Sinon は、JavaScript でモックオブジェクトを作成するためのライブラリです。MongoDB のモックデータベースを作成するために使用することができます。

const sinon = require('sinon');
const MongoClient = require('mongodb').MongoClient;

const mockClient = sinon.mock(MongoClient);
const mockDb = sinon.mock(mockClient.connect().collection('users'));

mockDb.expects('insertMany').withArgs([
  {name: 'Taro', email: '[email protected]'},
  {name: 'Jiro', email: '[email protected]'},
  {name: 'Saburo', email: '[email protected]'},
]);

MongoClient.connect('mongodb://localhost:27017/test', (err, client) => {
  if (err) {
    console.error(err);
    return;
  }

  const db = client.db('test');
  const collection = db.collection('users');

  // テストを実行

  client.close();
});

Rewire

const rewire = require('rewire');
const MongoClient = rewire('mongodb').MongoClient;

const mockClient = rewire(MongoClient);
mockClient.__set__('connect', async () => {
  const db = {
    collection: (name) => {
      return {
        insertMany: async (data) => {
          // テストデータを作成
          console.log(data);
        },
      };
    },
  };

  return db;
});

MongoClient.connect('mongodb://localhost:27017/test', (err, client) => {
  if (err) {
    console.error(err);
    return;
  }

  const db = client.db('test');
  const collection = db.collection('users');

  // テストを実行

  client.close();
});

Sandboxed Module

const sandboxedModule = require('sandboxed-module');
const MongoClient = sandboxedModule.require('mongodb', {
  global: {MongoClient: {}},
});

const mockClient = MongoClient;
mockClient.connect = async () => {
  const db = {
    collection: (name) => {
      return {
        insertMany: async (data) => {
          // テストデータを作成
          console.log(data);
        },
      };
    },
  };

  return db;
};

const client = await MongoClient.connect('mongodb://localhost:27017/test');
const db = client.db('test');
const collection = db.collection('users');

// テストを実行

client.close();
  • withArgs() メソッドを使用して、モックオブジェクトに渡される引数を指定します。
  • expects() メソッドを使用して、モックオブジェクトが呼び出されることを期待します。
  • sinon.mock() メソッドを使用して、MongoClientcollection オブジェクトのモックを作成します。
  • モック化された connect() メソッドは、テストデータを含むモックデータベースを返します。
  • rewire.__set__() メソッドを使用して、MongoClient モジュールの connect() メソッドをモック化します。
  • サンドボックス環境では、MongoClient モジュールのグローバルスコープ変数は空になります。
  • sandboxedModule.require() メソッドを使用して、MongoClient モジュールをサンドボックス環境で読み込みます。
  • 上記以外にも、様々なライブラリや手法を使用して、Node.js で

node.js mongodb unit-testing



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