ReactJS、ECMAScript-6、Webpack で Webpack Dev Server に任意のルートの index.html を提供させる方法
ReactJS、ECMAScript-6、Webpack を使用して開発する場合、Webpack Dev Server は開発を効率化するための強力なツールです。しかし、デフォルトでは、Webpack Dev Server は特定のルート (例: /
) に対してのみ index.html を提供します。他のルートにアクセスすると、404 エラーが発生する可能性があります。
このチュートリアルでは、Webpack Dev Server に任意のルートに対して index.html を提供させる方法を説明します。
手順
- webpack.config.js ファイルに以下の設定を追加します。
module.exports = {
// ...
devServer: {
// ...
historyApiFallback: true,
},
};
設定解説
historyApiFallback
オプションは、404 エラーが発生した場合に index.html を提供するかどうかを指定します。この場合、true
に設定することで、任意のルートに対して index.html が提供されます。
- 開発サーバーを起動します。
webpack serve
- ブラウザで任意の URL にアクセスします。
例:
- http://localhost:8080/
どの URL にアクセスしても、index.html が提供されます。
historyApiFallback
オプションは、React Routerなどのルーティングライブラリを使用している場合に特に役立ちます。historyApiFallback
オプションを使用する場合は、index.html ファイルがすべてのルートで正しく表示されるように、適切な<base>
タグを含める必要があります。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>My App</title>
</head>
<body>
<div id="root"></div>
<script src="bundle.js"></script>
</body>
</html>
App.js
import React from 'react';
const App = () => {
return (
<div>
<h1>My App</h1>
</div>
);
};
export default App;
webpack.config.js
module.exports = {
entry: './App.js',
output: {
filename: 'bundle.js',
path: __dirname + '/dist',
},
module: {
rules: [
{
test: /\.js$/,
exclude: /node_modules/,
use: {
loader: 'babel-loader',
},
},
],
},
devServer: {
contentBase: './dist',
historyApiFallback: true,
},
};
実行方法
npm install
コマンドを実行して、必要なライブラリをインストールします。webpack serve
コマンドを実行して、開発サーバーを起動します。- ブラウザで http://localhost:8080/ にアクセスします。
動作確認
ブラウザで http://localhost:8080/ にアクセスすると、App.js
で定義された "My App" というテキストが表示されます。
Webpack Dev Server に任意のルートの index.html を提供させる他の方法
publicPath オプションを使用する
publicPath
オプションは、Webpack が生成したファイルの URL パスを指定します。このオプションを使用して、すべてのファイルが /
ルートから提供されるように設定できます。
module.exports = {
// ...
output: {
// ...
publicPath: '/',
},
};
この設定の場合、bundle.js
ファイルは http://localhost:8080/bundle.js
ではなく http://localhost:8080/
から提供されます。
custom-response-middleware オプションを使用する
custom-response-middleware
オプションは、Webpack Dev Server がリクエストに応答する前に実行されるカスタムミドルウェアを指定します。このオプションを使用して、任意のルートに対して index.html を提供するミドルウェアを作成できます。
module.exports = {
// ...
devServer: {
// ...
customResponseMiddleware: (req, res, next) => {
if (req.url === '/') {
res.sendFile(path.join(__dirname, 'index.html'));
} else {
next();
}
},
},
};
この設定の場合、/
ルートへのリクエストに対しては常に index.html が提供されます。
proxy オプションを使用する
proxy
オプションは、特定のリクエストを別のサーバーにプロキシする設定を指定します。このオプションを使用して、すべてのリクエストを別のサーバーにプロキシし、そのサーバーで index.html を提供することができます。
module.exports = {
// ...
devServer: {
// ...
proxy: {
'*': 'http://localhost:3000',
},
},
};
この設定の場合、すべてのリクエストは http://localhost:3000
にプロキシされます。そのサーバーで index.html を提供するように設定すれば、任意のルートに対して index.html が提供されます。
serve-index モジュールを使用する
serve-index
モジュールは、特定のディレクトリ内の index.html ファイルを自動的に提供する Node.js モジュールです。このモジュールを使用して、Webpack Dev Server が使用するディレクトリに index.html ファイルを配置し、serve-index
モジュールを使用してそのディレクトリを提供することができます。
const serveIndex = require('serve-index');
const app = express();
app.use(serveIndex(__dirname + '/dist'));
app.listen(8080);
この設定の場合、http://localhost:8080/
へのリクエストに対しては常に dist/index.html
が提供されます。
どの方法を選択するべきか
どの方法を選択するかは、プロジェクトの要件によって異なります。
publicPath
オプションは、すべてのファイルが/
ルートから提供されるようにしたい場合に便利です。custom-response-middleware
オプションは、より高度な制御が必要な場合に便利です。proxy
オプションは、別のサーバーで index.html を提供したい場合に便利です。serve-index
モジュールは、簡単な方法で index.html ファイルを提供したい場合に便利です。
reactjs ecmascript-6 webpack