Angular で ngFor ループを指定回数実行する方法: trackBy とインデックス vs ngForOf と範囲

2024-04-30

AngularにおけるngForループを配列の繰り返しではなく、指定回数実行する方法

ngForは、Angularにおいて配列やオブジェクトを反復処理するための便利なディレクティブです。しかし、単に配列の要素を繰り返すだけでなく、ループを 指定回数実行したい場合があります。

以下、その方法を2通りご紹介します。

trackByとインデックスを使用する

この方法は、trackBy関数とインデックスを使用して、ループの回数を制御します。

<ng-container *ngFor="let item of items; trackBy: trackByFn; let i = index">
  {{ item }}

  <span *ngIf="i < desiredNumberOfRepetitions">
    {{ item }}
  </span>
</ng-container>
trackByFn(index: number, item: any) {
  return index; // インデックスをキーとして使用する
}

この例では、desiredNumberOfRepetitions変数にループの希望回数を設定しています。ngIfディレクティブを使用して、インデックスがdesiredNumberOfRepetitionsより小さい場合のみ要素を表示することで、ループ回数を制御しています。

ngForOfと範囲を使用する

この方法は、ngForOfディレクティブと範囲オブジェクトを使用して、ループの回数を直接指定します。

<ng-container *ngFor="let i of range(desiredNumberOfRepetitions)">
  <div>{{ i }}</div>
</ng-container>
range(n: number) {
  return Array(n).fill(0).map((x, i) => i);
}

この例では、rangeという関数を定義して、指定された回数分の配列を生成しています。ngForOfディレクティブはこの配列を反復処理し、各要素をi変数に格納します。

  • 既存の配列をループしつつ、その中の一部のみを指定回数だけ表示したい場合は、trackByとインデックスを使用する方法が適しています。
  • 単に固定回数分の要素をループして処理したい場合は、ngForOfと範囲を使用する方法が簡潔で分かりやすいです。

補足:

  • 上記の例はあくまで基本的な使用方法です。具体的な実装は、ご自身のプロジェクトの要件に合わせて調整してください。



<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>Angular Example</title>
  <script src="https://stackoverflow.com/questions/71122193/what-is-angular-js-vs-angular-io"></script>
</head>
<body>
  <div ng-app="myApp">
    <div ng-controller="MyController">
      <p>Items:</p>
      <ul>
        <li ng-repeat="item in items">{{ item }}</li>
      </ul>

      <p>指定回数だけ表示:</p>
      <ul>
        <li *ngFor="let item of items; trackBy: trackByFn; let i = index">
          {{ item }}

          <span *ngIf="i < desiredNumberOfRepetitions">
            {{ item }}
          </span>
        </li>
      </ul>
    </div>
  </div>

  <script>
    angular.module('myApp', [])
      .controller('MyController', function($scope) {
        $scope.items = ['Item 1', 'Item 2', 'Item 3'];
        $scope.desiredNumberOfRepetitions = 2;

        $scope.trackByFn = function(index, item) {
          return index;
        };
      });
  </script>
</body>
</html>
// index.ts
trackByFn(index: number, item: any) {
  return index; // インデックスをキーとして使用する
}
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>Angular Example</title>
  <script src="https://stackoverflow.com/questions/71122193/what-is-angular-js-vs-angular-io"></script>
</head>
<body>
  <div ng-app="myApp">
    <div ng-controller="MyController">
      <p>指定回数だけ表示:</p>
      <ul>
        <li *ngFor="let i of range(desiredNumberOfRepetitions)">
          <div>{{ i }}</div>
        </li>
      </ul>
    </div>
  </div>

  <script>
    angular.module('myApp', [])
      .controller('MyController', function($scope) {
        $scope.desiredNumberOfRepetitions = 5;

        $scope.range = function(n: number) {
          return Array(n).fill(0).map((x, i) => i);
        };
      });
  </script>
</body>
</html>
// index.ts
range(n: number) {
  return Array(n).fill(0).map((x, i) => i);
}

説明:

  • index.htmlファイル:
    • ngForディレクティブを使用してitems配列をループ処理します。
    • trackBy属性にtrackByFn関数を指定することで、ループのキーをインデックスに設定します。
    • let i = indexを使用して、ループのインデックスをi変数に格納します。
  • index.tsファイル:
  • index.htmlファイル:
    • range関数は、指定された回数分の配列を生成します。
    • 各要素はi変数に格納されます。
  • index.tsファイル:

このサンプルコードが、ngForループを指定回数実行する方法




ngFor 以外でループを指定回数実行する方法

ngFor 以外にも、Angular でループを指定回数実行する方法がいくつかあります。状況に応じて適切な方法を選択してください。

for ループを使用する

最も基本的な方法は、JavaScript の for ループを使用することです。

<div *ngFor="let i of range(desiredNumberOfRepetitions)">
  <div>{{ i }}</div>
</div>
range(n: number) {
  return Array(n).fill(0).map((x, i) => i);
}

この方法はシンプルで分かりやすいですが、テンプレート内に直接ロジック記述することになり、コードが冗長になってしまうというデメリットがあります。

ngDoCheck ライフサイクルフックを使用して、ループ回数を制御する方法もあります。

<ng-container *ngFor="let item of items; trackBy: trackByFn">
  {{ item }}
</ng-container>
trackByFn(index: number, item: any) {
  return index;
}

ngOnInit() {
  this.count = 0;
}

ngDoCheck() {
  if (this.count < desiredNumberOfRepetitions) {
    this.count++;
  } else {
    // 処理完了
  }
}

この方法は、ループの制御をコンポーネントのロジック内にカプセル化できるというメリットがあります。一方、ngDoCheck は毎回変更検出時に実行されるため、パフォーマンス面で懸念がある場合もあります。

サブスクライブを使用する

RxJS などのライブラリを使用して、Observable をサブスクライブすることで、ループを指定回数実行する方法もあります。

<ng-container *ngFor="let item of items; trackBy: trackByFn">
  {{ item }}
</ng-container>
trackByFn(index: number, item: any) {
  return index;
}

ngOnInit() {
  from(Array(desiredNumberOfRepetitions)).pipe(
    take(desiredNumberOfRepetitions)
  ).subscribe(() => {
    // 処理を実行
  });
}

この方法は、非同期処理との連携に適しています。一方、RxJS などのライブラリの導入が必要となるというデメリットがあります。

カスタムディレクティブを作成する

ループを指定回数実行する機能を備えたカスタムディレクティブを作成することもできます。

<app-repeat-times [times]="desiredNumberOfRepetitions">
  <ng-template let-i="index">
    <div>{{ i }}</div>
  </ng-template>
</app-repeat-times>
@Directive({
  selector: 'app-repeat-times',
  template: '<ng-template ngFor let-i="index" [ngForOf]="range(times)"> <ng-content></ng-content> </ng-template>'
})
export class RepeatTimesDirective {
  @Input() times: number;

  range(n: number) {
    return Array(n).fill(0).map((x, i) => i);
  }
}

この方法は、再利用性が高く、コードをモジュール化できるというメリットがあります。一方、カスタムディレクティブの作成には、より高度な知識が必要となります。

ngFor 以外にも、状況に応じて様々な方法でループを指定回数実行することができます。それぞれの方法のメリットとデメリットを理解し、適切な方法を選択することが重要です。


javascript angular


JavaScriptデバッグのヒント:throw new Errorとthrow someObjectを活用してエラーを効率的に追跡する

JavaScriptでエラーを処理する場合、throw キーワードを用いて例外をスローすることができます。このとき、throw new Error と throw someObject のように、さまざまな書き方が見られます。一見似ているように見えますが、実は重要な違いがあります。...


redux-thunk vs redux-promise:Reduxで非同期処理を行うミドルウェアの比較

非同期処理とは、プログラムの実行が一時的に停止し、別の処理が実行される処理のことです。例えば、APIリクエストやファイル読み込みなどが非同期処理に該当します。Reduxは同期処理を前提として設計されているため、非同期処理を直接扱うにはいくつかの問題があります。...


Node.jsとExpressでAxiosを使って自動的にCookieを送信する

AxiosはJavaScriptで人気のHTTPリクエストライブラリですが、デフォルトではCookieを送信しません。これはセキュリティ上の理由によるものですが、認証などCookieが必要なリクエストを行う場合は、手動で設定する必要があります。...


Angularで発生する「Missing locale data for the locale "XXX" with angular」エラーの原因と解決策を徹底解説!

このエラーが発生する一般的な理由は次のとおりです。必要なロケールデータがプロジェクトに含まれていない: @angular/common パッケージには、多くの一般的なロケールが含まれていますが、すべての言語が網羅されているわけではありません。必要な言語のロケールデータがない場合は、手動でダウンロードしてプロジェクトに追加する必要があります。...


Angular 5 & MaterialでSnackBarの背景色を自由自在に変更! 2つの基本と応用4つの方法を徹底解説

方法1:CSSを使用するSnackBarコンポーネントにカスタムCSSクラスを適用します。適用したCSSクラスで、background-colorプロパティを使用して背景色を設定します。例:方法2:MatSnackBarConfigを使用する...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



JavaScript: 配列に要素を追加 - push() メソッド vs reduce() メソッド

concat() メソッドは、複数の配列を結合して新しい配列を作成します。このメソッドを使うと、既存の配列の末尾に別の配列の要素を追加することができます。スプレッド構文は、配列の要素を個別に展開することができます。この構文を使うと、既存の配列の末尾に別の配列の要素を追加することができます。


toLocaleString vs 正規表現:JavaScriptでカンマ区切りの数値表示

toLocaleString() メソッドを使用する最も簡単な方法は、toLocaleString() メソッドを使用することです。このメソッドは、数値をロケールに基づいてフォーマットします。Number. prototype. toLocaleString() メソッドは、toLocaleString() メソッドと同様ですが、より多くのオプションを提供します。


unshift() メソッド vs spread構文とconcat() メソッド

unshift() メソッドは、配列の先頭に1つ以上の要素を追加するために使用されます。spread構文とconcat() メソッドを使うspread構文を使って、追加したい要素と既存の配列を展開し、concat() メソッドで連結することで、新しい配列を作成できます。


【徹底解説】JavaScriptで配列をループする方法:forEach編

forEachループは、配列の各要素に対して順番に処理を実行する関数です。ループ内で処理したい内容を記述した関数を引数として渡すことで、配列の各要素に対してその関数が実行されます。forEachループのメリット簡潔で分かりやすいコードを書ける


JavaScriptでループカウンター/インデックスを取得する方法

しかし、for. ..of 構文は、ループカウンタやインデックスを直接取得できないという弱点があります。これは、for. ..of 構文がイテラブルオブジェクトの 値 にのみ焦点を当てているためです。ループカウンタやインデックスが必要な場合は、以下の代替方法を検討する必要があります。


【迷ったらコレ】JavaScriptオブジェクトのキーを可変で設定するベストプラクティス

従来のドット表記と角括弧表記ドット表記:キーが文字列リテラルの場合のみ使用可能。角括弧表記:変数をキーとして使用可能。ES6のcomputed property namesより簡潔なコードでキーを動的に設定可能。テンプレートリテラル文字列リテラルの中に式を埋め込むことで、動的なキーを生成可能。


オブジェクト配列の重複排除もおまかせ!JavaScriptでスマートな重複削除

JavaScriptの配列から重複した値を削除する方法について、いくつか代表的な方法をご紹介します。Setオブジェクトを使うSetオブジェクトは、重複のない要素の集合を保持するデータ構造です。Setオブジェクトに配列を渡すと、重複した要素が自動的に削除され、新しいSetオブジェクトが生成されます。その後、このSetオブジェクトを配列に変換することで、重複のない値の配列を取得できます。


【徹底解説】AngularJSでng-repeatを指定回数でループさせる方法

そこで、この問題を解決するために、いくつかの方法があります。範囲オブジェクトを使用するng-repeat ディレクティブは、配列だけでなく、範囲オブジェクトも受け付けることができます。範囲オブジェクトは、開始値と終了値、およびオプションの増分値を指定することで作成できます。


JavaScript: オブジェクトの配列からプロパティの値を配列として抽出する方法

map メソッドは、配列の各要素に対して関数を適用し、新しい配列を生成します。この方法は簡潔で分かりやすく、最もよく使われます。forEach メソッドは、配列の各要素に対して関数を呼び出します。map メソッドと比べて少し冗長ですが、処理の流れをより細かく制御できます。


JavaScript の配列をもっと便利にループ処理! forEach、map、filter、reduce メソッドを紹介

処理対象for. ..in: 配列の インデックス番号 と プロパティ の両方を処理します。for. ..of: 配列の 要素の値 のみ処理します。ループ順序for. ..in: インデックス番号に基づいて 昇順 にループします。使用例for


Angularで数値に基づいてHTML要素を複数回繰り返す方法

テンプレートファイルでngForディレクティブを使用するまず、HTMLテンプレートファイルでngForディレクティブを使用します。ngForディレクティブは、ループ処理を行うためのディレクティブです。上記のコードでは、itemsという配列をループ処理し、各要素をitemという変数に代入して、ループ内で処理しています。