Angular 2 で @ViewChild アノテーションが undefined を返す原因と解決策

2024-04-02

Angular 2 @ViewChild アノテーションが undefined を返す問題

Angular 2 の @ViewChild アノテーションを使用すると、コンポーネント内のテンプレート要素への参照を取得できます。しかし、場合によっては、アノテーションが undefined を返すことがあります。

原因

この問題は、以下のいずれかの原因によって発生する可能性があります。

  • ViewChild アノテーションの誤った使用
  • コンポーネントのライフサイクルにおけるタイミングの問題
  • テンプレート要素の参照名の誤り

解決策

以下の方法で問題を解決できます。

@ViewChild アノテーションは、コンポーネントクラスのメンバー変数に付与する必要があります。アノテーションの引数には、テンプレート要素の参照名またはセレクターを指定する必要があります。

@Component({
  selector: 'my-app',
  templateUrl: './app.component.html'
})
export class AppComponent {
  @ViewChild('myInput') myInput: ElementRef;

  constructor() {}

  ngOnInit() {
    console.log(this.myInput); // ElementRef オブジェクトを出力
  }
}

@ViewChild アノテーションは、コンポーネントのライフサイクルのうち、AfterViewInit または AfterContentInit の後に使用しないと undefined を返す可能性があります。

ViewChild アノテーションを使用するコードを AfterViewInit または AfterContentInit メソッド内に記述する。

@Component({
  selector: 'my-app',
  templateUrl: './app.component.html'
})
export class AppComponent {
  @ViewChild('myInput') myInput: ElementRef;

  constructor() {}

  ngAfterViewInit() {
    console.log(this.myInput); // ElementRef オブジェクトを出力
  }
}

@ViewChild アノテーションの引数で指定した参照名が、テンプレート要素の参照名と一致していることを確認する必要があります。

テンプレート要素の参照名と @ViewChild アノテーションの引数で指定した参照名が一致していることを確認する。

<input #myInput type="text">
@Component({
  selector: 'my-app',
  templateUrl: './app.component.html'
})
export class AppComponent {
  @ViewChild('myInput') myInput: ElementRef;

  constructor() {}

  ngAfterViewInit() {
    console.log(this.myInput); // ElementRef オブジェクトを出力
  }
}



app.component.ts

import { Component, ViewChild, ElementRef } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'my-app',
  templateUrl: './app.component.html',
})
export class AppComponent {
  @ViewChild('myInput') myInput: ElementRef;

  constructor() {}

  ngAfterViewInit() {
    console.log(this.myInput); // ElementRef オブジェクトを出力
  }
}
<input #myInput type="text">

このコードを実行すると、コンソールに ElementRef オブジェクトが出力されます。

@ViewChild アノテーションは、コンポーネント内のテンプレート要素への参照を取得する強力なツールです。しかし、上記の注意事項を理解しておかないと、問題が発生する可能性があります。




@ViewChild アノテーションの代わりに使用できる方法

  • テンプレート要素の参照名が誤っているとエラーが発生する

これらの制限を回避するために、@ViewChild アノテーションの代わりに以下の方法を使用できます。

テンプレート変数を使用して、テンプレート要素への直接参照を取得できます。

<input #myInput type="text">

<button (click)="myInput.focus()">フォーカス</button>

このコードでは、#myInput テンプレート変数を使用して、input 要素への直接参照を取得しています。

ElementRef または QueryList を直接注入する

コンストラクタを通じて ElementRef または QueryList を直接注入することで、テンプレート要素への参照を取得できます。

import { Component, ElementRef, QueryList } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'my-app',
  templateUrl: './app.component.html',
})
export class AppComponent {
  constructor(private myInput: ElementRef, private myInputs: QueryList<ElementRef>) {}

  ngAfterViewInit() {
    console.log(this.myInput); // ElementRef オブジェクトを出力
    console.log(this.myInputs); // QueryList オブジェクトを出力
  }
}

このコードでは、コンストラクタを通じて ElementRef

ViewChildren アノテーションは、@ViewChild アノテーションと似ていますが、複数のテンプレート要素への参照を取得できます。

import { Component, ViewChildren, ElementRef } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'my-app',
  templateUrl: './app.component.html',
})
export class AppComponent {
  @ViewChildren('myInput') myInputs: QueryList<ElementRef>;

  ngAfterViewInit() {
    console.log(this.myInputs); // QueryList オブジェクトを出力
  }
}

このコードでは、@ViewChildren アノテーションを使用して、myInput

  • シンプルなケースでは、テンプレート変数を使用するのが最も簡単です。
  • より複雑なケースでは、@ViewChild アノテーションまたは ElementRef

@ViewChild アノテーションは、コンポーネント内のテンプレート要素への参照を取得する便利な方法ですが、いくつかの制限があります。これらの制限を回避するために、テンプレート変数、ElementRef


typescript angular


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