@ViewChild が undefined を返す問題

2024-09-19

Angular 2 での @ViewChild アノテーションが undefined を返す問題

問題
Angular 2 の @ViewChild アノテーションを使用して、テンプレート内の要素にアクセスしようとした際に、undefined が返されることがあります。

原因
この問題が発生する主な原因は次のとおりです。

  1. 初期化タイミング
    • @ViewChild はコンポーネントの初期化後に要素への参照を取得します。
    • コンポーネントの初期化前に参照を取得しようとすると、undefined が返されます。
  2. 要素の存在
    • @ViewChild が参照する要素がテンプレート内で存在しない場合、undefined が返されます。
    • 要素が動的に追加または削除される場合、適切なタイミングで参照を取得する必要があります。
  3. ビューの変更
    • コンポーネントのビューが変更された場合、@ViewChild で取得した参照が古くなる可能性があります。
    • @ViewChild を使用した要素への操作は、ビューが変更された後に再度参照を取得する必要があります。

解決方法

  1. ライフサイクルフックを使用
    • ngOnInitngAfterViewInit などのライフサイクルフックを使用して、コンポーネントの初期化後に参照を取得します。
    • これにより、コンポーネントが完全に初期化された後に参照が取得され、undefined を回避できます。
import { Component, OnInit, ViewChild } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html'
})
export class MyComponent implements OnInit {
  @ViewChild('myElement') myElementRef!: ElementRef;

  ngOnInit() {
    // コンポーネントの初期化後に参照を取得
    console.log(this.myElementRef);
  }
}
  1. ViewChild のオプションを使用
@ViewChild('myDynamicElement', { static: false }) myDynamicElementRef!: ElementRef;
  1. ngIf ディレクティブの使用方法
<div *ngIf="condition">
  <div #myElement></div>
</div>



ライフサイクルフックを使用する例

import { Component, OnInit, ViewChild, ElementRef } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-compon   ent.html'
})
export class MyComponent implements OnInit {
  @ViewChild('myElement') myElementRef!: ElementRef;

  ngOnInit() {
    // コンポーネントの初期化後に参照を取得
    console.log(this.myElementRef);
  }
}
  • ngOnInit ライフサイクルフック内で @ViewChild で取得した参照を使用することで、コンポーネントの初期化後に要素への参照が取得されます。

static: false オプションを使用する例

import { Component, OnInit, ViewChild, ElementRef } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-compon   ent.html'
})
export class MyComponent implements OnInit {
  @ViewChild('myDynamicElement', { static: false }) myDynamicElementRef!: ElementRef;

  ngOnInit() {
    // 動的に追加される要素への参照を取得
    console.log(this.myDynamicElementRef);
  }
}

ngIf ディレクティブを使用する例

import { Component, OnInit, ViewChild, ElementRef } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-compon   ent.html'
})
export class MyComponent implements OnInit {
  @ViewChild('myElement') myElementRef!: ElementRef;
  condition = false;

  ngOnInit() {
    // 条件が満たされたときに参照を取得
    this.condition = true;
  }
}
<div *ngIf="condition">
  <div #myElement></div>
</div>



ViewChildren を使用

  • これは、テンプレート内で複数の要素を操作する必要がある場合に便利です。
  • @ViewChildren アノテーションを使用すると、複数の要素への参照を取得できます。
import { Component, OnInit, ViewChildren, QueryList, ElementRef } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html'
})
export class MyComponent implements OnInit {
  @ViewChildren('myElements') myElementsRef!: QueryList<ElementRef>;

  ngOnInit() {
    // 複数の要素への参照を取得
    this.myElementsRef.forEach(elementRef => {
      console.log(elementRef.nativeElement);
    });
  }
}

ContentChild を使用

  • これは、コンポーネントのテンプレート内で他のコンポーネントを投影する場合に便利です。
  • @ContentChild アノテーションを使用すると、プロジェクションコンテンツ内の要素への参照を取得できます。
import { Component, OnInit, ContentChild, ElementRef } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  template: `
    <ng-content></ng-content>
  `
})
export class MyComponent    implements OnInit {
  @ContentChild('projectedElement') projectedElementRef!: ElementRef;

  ngOnInit() {
    // プロジェクションコンテンツ内の要素への参照を取得
    console.log(this.projectedElementRef);
  }
}

ElementRef を直接使用

  • これは、より柔軟な操作が必要な場合に便利です。
  • ElementRef を直接使用して、要素への参照を取得することもできます。
import { Component, OnInit, ElementRef } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html'
})
export class MyComponent implements OnInit {
  @ViewChild('myElement') myElementRef!: ElementRef;

  ngOnInit() {
    // 要素への参照を取得し、直接操作
    const nativeElement = this.myElementRef.nativeElement;
    nativeElement.style.color = 'red';
  }
}

typescript angular



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