Angular 2 で変更イベントとモデル変更を使いこなすためのサンプルコード

2024-05-23

Angular 2 における変更イベントとモデル変更の理解

イベントの種類

主に以下の2種類のイベントが使用されます。

  • (change) イベント: これは、DOM レベルのイベントであり、入力フィールドの値が変更された際に発生します。
  • (ngModelChange) イベント: これは、Angular 固有のイベントであり、ngModel ディレクティブによって管理されるモデルの値が変更された際に発生します。

イベントの使い分け

それぞれのイベントは、以下の状況で使用するのに適しています。

  • (change) イベント:
    • DOM レベルのイベント処理が必要な場合
    • 入力値の検証など、シンプルな処理を行う場合
  • (ngModelChange) イベント:
    • ngModel ディレクティブによって管理されるモデルの値変更にのみ反応したい場合
    • より複雑なロジックを実行する必要がある場合

イベントハンドラーは、イベントが発生した際に実行される関数です。イベントハンドラーは、イベントオブジェクトを引数として受け取り、そのオブジェクトから変更された値などの情報にアクセスできます。

<input type="text" [(ngModel)]="name" (change)="onChangeName($event)">

上記の例では、onChangeName 関数は (change) イベントが発生した際に実行され、$event オブジェクトから変更された名前を取得することができます。

モデルの値を更新するには、= アサインメント演算子を使用します。

onChangeName(event) {
  this.name = event.target.value;
}

上記の例では、onChangeName 関数は this.name プロパティに event.target.value の値を代入することで、モデルの値を更新しています。

その他の注意点

  • (change) イベントと (ngModelChange) イベントは、同時に発生する可能性があります。
  • 複雑なロジックを実行する場合は、OnPush 変更検知戦略を使用することを検討してください。
  • 変更検知の仕組みを理解することで、パフォーマンスとメモリ使用量を最適化することができます。

Angular 2 における変更イベントとモデル変更の理解は、アプリケーションのロジックを正しく実行するために重要です。上記の解説を参考に、それぞれのイベントの種類、使い分け、イベントハンドラーの定義、モデルの更新などの概念を理解し、適切に活用することで、より効率的で高性能なアプリケーションを開発することができます。




    Angular 2 における変更イベントとモデル変更 - サンプルコード

    HTML コード

    <input type="text" [(ngModel)]="name" (change)="onChangeName($event)">
    <p>名前: {{ name }}</p>
    

    TypeScript コード

    import { Component } from '@angular/core';
    
    @Component({
      selector: 'app-root',
      template: `
        <input type="text" [(ngModel)]="name" (change)="onChangeName($event)">
        <p>名前: {{ name }}</p>
      `,
    })
    export class AppComponent {
      name = '';
    
      onChangeName(event) {
        this.name = event.target.value;
        console.log('名前が変更されました:', this.name);
      }
    }
    

    説明

    このコードは、以下の機能を実現します。

    1. ユーザーがテキスト入力フィールドに入力すると、その値が name プロパティにバインドされます。
    2. ユーザーが入力フィールドの値を変更すると、(change) イベントが発生します。
    3. 取得された名前は name プロパティに代入され、モデルの値が更新されます。
    4. 更新された名前は {{ name }} インターポレーション構文によってビューに表示されます。

    補足

    • このコードは、@angular/core モジュールをインポートする必要があります。
    • AppComponent クラスは、コンポーネントクラスを表します。
    • selector プロパティは、コンポーネントのセレクターを定義します。
    • [(ngModel)] ディレクティブは、入力フィールドとモデルプロパティを双方向バインディングします。
    • (change) イベントバインディングは、(change) イベントが発生した際に onChangeName 関数を呼び出します。
    • {{ name }} インターポレーション構文は、name プロパティの値をビューに表示します。

    このサンプルコードを参考に、ご自身のアプリケーションに合わせて変更イベントとモデル変更の仕組みを活用してください。




    Angular 2 における変更イベントとモデル変更 - 他の方法

    ngModelChange イベントは、ngModel ディレクティブによって管理されるモデルの値が変更された際に発生するイベントです。このイベントを使用すると、DOM レベルのイベントよりも詳細な情報にアクセスできます。

    <input type="text" [(ngModel)]="name" (ngModelChange)="onChangeModel($event)">
    
    onChangeModel($event) {
      this.name = $event.target.value;
      console.log('モデルの値が変更されました:', this.name);
    }
    

    この例では、onChangeModel 関数は (ngModelChange) イベントが発生した際に実行され、以下の情報にアクセスできます。

    • event.target.value: 変更された値
    • event.target: 変更が発生した要素
    • event: イベントオブジェクト

    FormControl クラスは、フォームコントロールを表すクラスです。このクラスを使用して、モデルの値を管理し、変更イベントを処理することができます。

    import { Component, FormControl } from '@angular/core';
    
    @Component({
      selector: 'app-root',
      template: `
        <input type="text" [formControl]="nameControl" (ngModelChange)="onChangeModel($event)">
        <p>名前: {{ name }}</p>
      `,
    })
    export class AppComponent {
      nameControl = new FormControl('');
      name = '';
    
      onChangeModel($event) {
        this.name = this.nameControl.value;
        console.log('モデルの値が変更されました:', this.name);
      }
    }
    

    この例では、nameControl プロパティは FormControl オブジェクトをインスタンス化します。このオブジェクトは、value プロパティを使用してモデルの値を管理します。

    Reactive Forms モジュールは、より複雑なフォームを構築するための機能を提供します。このモジュールを使用すると、モデルを抽象化し、変更イベントをより効率的に処理することができます。

    詳細については、以下のリソースを参照してください。

      Angular 2 における変更イベントとモデル変更を処理するには、さまざまな方法があります。それぞれの方法には利点と欠点があるため、ご自身のアプリケーションの要件に合わせて最適な方法を選択してください。

      上記で紹介した方法はほんの一例であり、他にもさまざまな方法があります。新しい方法を学ぶことは常に良いことです。


      angular


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