Reducer内でのAction Dispatchについて

2024-10-14

ReactJS, Redux, Reducerにおける「Can I dispatch an action in reducer?」の日本語解説

Reduxの設計原則では、reducerは純粋関数として扱われます。つまり、入力(stateとaction)が同じであれば、出力(新しいstate)も常に同じであることが保証されます。

reducer内でactionをdispatchすると、以下のような問題が発生する可能性があります

  1. 無限ループ
    reducer内でactionをdispatchすると、そのactionが再びreducerに渡され、再びactionをdispatchする可能性があります。これにより、無限ループが発生する可能性があります。
  2. 副作用
    reducerは副作用のない関数であるべきです。actionをdispatchすることは副作用を引き起こす可能性があります。
  3. 予測不可能性
    reducerの挙動が予測できなくなります。

actionのdispatchは通常、コンポーネントで行われます

  1. コンポーネントは、必要なactionをdispatchするためのdispatch関数をpropsとして受け取ります。
  2. dispatchされたactionは、Reduxストアに渡され、reducerによって新しいstateが計算されます。



Reducer内でのAction Dispatchについて:コード例

一般的なケース:避けるべき

const reducer = (state, action) => {
  switch (action.type) {
    case 'INCREMENT':
      return { ...state, count: state.count + 1 };
    case 'DECREMENT':
      return { ...state, count: state.count - 1 };
    default:
      return stat   e;
  }
};

この例では、reducerは純粋関数として実装されており、actionをdispatchしていません。

特殊なケース:middlewareを使用

const thunkMiddleware = ({ dispatch, getState }) => next => action => {
  if (typeof action === 'function') {
    return action(dispatch, getState);
  }

  return next(acti   on);
};

const reducer = (state, action) => {
  switch (action.type) {
       case 'FETCH_DATA_SUCCESS':
      return { ...state, data: action.payload };
    default:
      return state;
  }
};

const store = createStore(reducer, applyMiddleware(thunkMiddleware));

store.dispatch(async dispatch => {
  const response = await fetch('https://api.example.com/data');
  const data = await response.json();
  dispatch({ type: 'FETCH_DATA_SUCCESS', payload:    data });
});

この例では、thunk middlewareを使用して、非同期操作の後にactionをdispatchしています。しかし、このパターンは慎重に使用し、副作用や無限ループを避けるように設計する必要があります。




import React, { useState } from 'react';
import { useDispatch } from 'react-redux';

const Counter = () => {
  const dispatch = useDispatch();
  const [count, setCount] = useState(0);

  const increment = () => {
    setCount(count + 1);
    dispatch({ type: 'INCREMENT' });
  };

  const decrement = () => {
    setCount(count - 1);
    dispatch({ type: 'DECREMENT' });
  };

  return    (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={increment}>Increment</button>
      <button onClick={decrement}>Decrement</button   >
    </div>
  );
};

この例では、コンポーネントが直接dispatch関数を呼び出して、actionをdispatchしています。これにより、reducerは純粋関数として維持され、副作用や無限ループを避けることができます。

カスタムフックを使用する

import { useDispatch } from 'react-redux';

const useCounter = () => {
  const dispatch = useDispatch();
  const [count, setCount] = useState(0);

  const increment = () => {
    setCount(count + 1);
    dispatch({ type: 'INCREMENT' });
  };

  const decrement = () => {
    setCount(count - 1);
    dispatch({ type: 'DECREMENT' });
  };

  return    { count, increment, decrement };
};

reactjs redux reducers



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