【初心者向け】Angular CLI ng serve コマンドでつまづく前に! 基本から応用まで徹底解説
ng serve コマンドを実行すると何が起こるのか?
プロジェクトのビルド
まず、ng serve
はプロジェクトのソースコードをビルドします。具体的には、以下の処理が行われます。
- TypeScript コンポーネントを JavaScript に変換します。
- HTML テンプレートを AOT (Ahead-of-Time) コンパイルされたテンプレートに変換します。
- スタイルシートを処理します。
- アプリケーションに必要なすべてのモジュールをバンドルします。
開発サーバーの起動
ビルドが完了すると、ng serve
は開発サーバーを起動します。デフォルトのポートは 4200 で、このポートにアクセスすることで、ブラウザでアプリケーションを表示することができます。
ファイル監視と自動再ビルド
開発サーバーが起動すると、ng serve
はプロジェクトのソースファイルを監視し始めます。ファイルに変更があった場合、ng serve
は自動的にアプリケーションを再ビルドし、ブラウザを更新します。これにより、開発者はコード変更を反映したアプリケーションをすぐに確認することができます。
その他の機能
ng serve
には、以下の追加機能も備わっています。
- ライブリロード: コード変更を保存するたびにブラウザを自動的に更新します。
- プロキシー設定: バックエンドサーバーへのプロキシを設定できます。
- ログ出力: コンソールにログを出力できます。
- ソースマップ: デバッグ用にソースマップを生成できます。
ng serve
は、Angular アプリケーションを開発サーバー上で起動し、ブラウザでデバッグするための便利なコマンドです。このコマンドを使用することで、開発者はコード変更を反映したアプリケーションをすぐに確認することができます。
<h1>Hello, Angular!</h1>
<p>This is my first Angular application.</p>
// src/app/app.component.ts
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
templateUrl: './app.component.html',
styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
title = 'My App';
}
// src/app/app.component.css
h1 {
color: red;
}
このコードを実行するには、以下のコマンドを実行します。
ng serve
このコマンドを実行すると、開発サーバーが起動し、ブラウザで http://localhost:4200 にアクセスすることで、アプリケーションが表示されます。
このサンプルコードは、Angular アプリケーションの基本的な構造を理解するのに役立ちます。実際のアプリケーションでは、コンポーネント、モジュール、サービスなど、より多くの機能を使用することになります。
ng serve の代替方法
ローカル Web サーバーを使用する
ng build
コマンドを使用して、アプリケーションを本番環境用にビルドし、その後、ローカル Web サーバー (Apache、Nginx など) でホストすることができます。この方法の利点は、ng serve
よりも高速に実行できる場合があることです。ただし、ファイル監視や自動再ロードなどの機能は利用できません。
スタティックサイトジェネレーターを使用する
Angular アプリケーションを静的な HTML、CSS、JavaScript ファイルにビルドできるツールがあります。このようなツールを使用すると、Netlify や GitHub Pages などの静的ホスティングサービスにアプリケーションをデプロイすることができます。この方法の利点は、サーバー側レンダリングよりもパフォーマンスが優れている場合があることです。ただし、クライアントサイドのルーティングやコンポーネントなどの機能は利用できません。
クラウドベースの開発環境を使用する
CodeSandbox や StackBlitz などのクラウドベースの開発環境を使用すると、ブラウザ上で Angular アプリケーションを開発できます。これらのツールは、ng serve
と同様の機能を提供していますが、コードをローカルに保存する必要がありません。
デバイス上で実行する
iOS デバイスの場合は、Xcode を使用してデバイス上で Angular アプリケーションを実行できます。Android デバイスの場合は、Android Studio を使用できます。この方法は、実際のデバイスでアプリケーションをテストするのに役立ちます。
最適な方法の選択
使用する方法は、プロジェクトのニーズと好みによって異なります。
- 高速な開発が必要な場合は、ng serve を使用する
- パフォーマンスが重要な場合は、ローカル Web サーバーを使用する
- SEO に最適化されたアプリケーションが必要な場合は、静的サイトジェネレーターを使用する
- どこでも開発できるようにしたい場合は、クラウドベースの開発環境を使用する
- 実際のデバイスでアプリケーションをテストする必要がある場合は、デバイス上で実行する
ng serve
は、Angular アプリケーションをローカルで開発およびテストするための優れたツールですが、他の方法もあります。最適な方法は、プロジェクトのニーズと好みによって異なります。
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