もう待たない!JavaScript/jQueryで5秒後に処理を実行する方法
JavaScript/jQuery で処理を5秒後に実行したい場合、主に以下の2つの方法があります。
setTimeout()を使う
これは、JavaScriptで最も一般的な遅延実行方法です。
function delayedFunction() {
console.log("5秒後に実行されました!");
}
setTimeout(delayedFunction, 5000);
このコードは、delayedFunction
関数を5秒後に実行します。setTimeout()
関数の第一引数は実行したい関数、第二引数はミリ秒単位の待機時間です。
jQuery.delay()を使う
jQueryを使用している場合は、delay()
メソッドを使って遅延実行できます。
$(function() {
$("#myButton").click(function() {
$(this).delay(5000).fadeOut();
});
});
このコードは、ボタンをクリックすると5秒後にフェードアウトします。delay()
メソッドは、jQueryオブジェクトに対して作用し、指定したミリ秒後に実行したい処理をキューに追加します。
補足
- 上記の例では、関数を5秒後に実行していますが、引数を調整することで任意の時間に設定できます。
setTimeout()
とdelay()
は非同期処理なので、メインスレッドの処理をブロックしません。メインスレッドの処理を続行しながら、指定時間に処理を実行できます。- より複雑な遅延処理には、
setInterval()
や Promise などを使うこともできます。
以下に、setTimeout()
と delay()
を使ったサンプルコードを示します。
setTimeout() を使ったサンプルコード
function greet() {
console.log("こんにちは!");
}
// 5秒後に greet 関数を実行
setTimeout(greet, 5000);
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>jQuery Delay Example</title>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
</head>
<body>
<button id="myButton">ボタンを押す</button>
<script>
$(document).ready(function() {
$("#myButton").click(function() {
$(this).delay(5000).fadeOut();
});
});
</script>
</body>
</html>
これらのコードは、それぞれ異なる方法で5秒後に処理を実行します。
ポイント
- サンプルコードでは、わかりやすさのためにシンプルな処理をしていますが、実際の開発ではより複雑な処理を実行することもできます。
- 遅延実行処理を使用する際は、処理のタイミングや順番に注意する必要があります。
- 複数の遅延実行処理を組み合わせる場合は、競合が発生しないように注意する必要があります。
JavaScriptで5秒後に関数を実行するその他の方法
従来の setTimeout
や jQuery.delay
以外にも、JavaScript で5秒後に関数を実行する方法がいくつかあります。それぞれの特徴と利点・欠点を見ていきましょう。
Promise を使って非同期処理を扱う方法が近年一般的になっています。5秒後に実行したい処理を Promise として実装し、setTimeout
を使って非同期的に解決できます。
function delayedFunction() {
return new Promise((resolve, reject) => {
setTimeout(resolve, 5000);
});
}
delayedFunction().then(() => {
console.log("5秒後に実行されました!");
});
このコードは、delayedFunction
が5秒後に解決される Promise を返します。then
メソッドを使って Promise の解決後に実行したい処理を登録できます。
利点:
- コード的可読性が高く、非同期処理をわかりやすく記述できる
- Promise チェーンを使って複雑な非同期処理を簡単に処理できる
setTimeout
を使うため、古いブラウザでは動作しない可能性がある
async/await を使用する
Promise をより簡潔に記述できる async/await
関数は、近年注目を集めています。5秒後に実行したい処理を非同期関数として記述し、await
を使って非同期的に実行できます。
async function delayedFunction() {
await new Promise((resolve) => setTimeout(resolve, 5000));
console.log("5秒後に実行されました!");
}
delayedFunction();
このコードは、delayedFunction
が非同期関数として定義され、5秒後に console.log
が実行されます。
- コードがより簡潔で読みやすくなる
- 非同期処理を同期処理のように記述できる
- 比較的新しく導入された機能なので、古いブラウザでは動作しない可能性がある
Web Worker を使用する
メインスレッドから独立したスレッドで処理を実行できる Web Worker を使って、5秒後に実行したい処理を非同期的に実行できます。
const worker = new Worker("worker.js");
worker.onmessage = function(event) {
console.log("Workerから受信:", event.data);
};
worker.postMessage("5秒後に実行してください");
worker.js
の内容:
self.onmessage = function(event) {
const message = event.data;
console.log("メッセージを受信:", message);
setTimeout(() => {
self.postMessage("5秒後に実行されました!");
}, 5000);
};
このコードは、worker.js
という名前の Web Worker を作成し、5秒後に "5秒後に実行されました!" というメッセージをメインスレッドに送信します。
- メインスレッドの処理をブロックせずに、非同期処理を実行できる
- 長時間実行する処理や重い処理を別スレッドで実行できる
- Web Worker とメインスレッド間で通信が必要になる
- コードが複雑になる
それぞれの方法の選び方
上記で紹介した方法はそれぞれ、利点と欠点があります。状況に応じて適切な方法を選択しましょう。
- シンプルでわかりやすい方法を求める場合は、
setTimeout
を使用する - コード的可読性やメンテナンス性を重視する場合は、Promise または
async/await
を使用する - メインスレッドの処理をブロックしたくない場合は、Web Worker を使用する
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