Enzyme/Reactテストにおけるrenderとshallowの使い分け:サンプルコード付き
Enzyme/Reactテストにおける render
と shallow
の使い分け
Enzymeは、Reactコンポーネントのテストを容易にするJavaScriptライブラリです。render
とshallow
は、Enzymeが提供する2つの主要なレンダリングユーティリティであり、それぞれ異なる目的で使用されます。
render
render
は、コンポーネントとそのすべての子コンポーネントを実際のDOMにレンダリングします。これは、コンポーネント全体のレンダリングと、DOMとの相互作用をテストするのに役立ちます。
shallow
shallow
は、コンポーネントのみをレンダリングし、その子コンポーネントはレンダリングしません。これは、コンポーネント単体の動作をテストし、子コンポーネントの影響を受けずにコンポーネントがどのようにレンダリングされるかを検証するのに役立ちます。
使い分け
一般的に、以下のケースでそれぞれのユーティリティを使用します。
render を使用するケース
- コンポーネントがDOMにどのように表示されるかを検証する場合
- 子コンポーネントとの相互作用をテストする場合
- コンポーネント全体のレンダリングとDOMとの相互作用をテストする場合
shallow を使用するケース
- テストを高速化したい場合 (shallowの方がrenderよりも高速です)
- 子コンポーネントの影響を受けずにコンポーネントがどのようにレンダリングされるかを検証する場合
例
以下の例は、render
とshallow
を使用してボタンコンポーネントをテストする方法を示しています。
render を使用したテスト
import React from 'react';
import { render } from 'enzyme';
import Button from './Button';
test('ボタンが正しくレンダリングされることを確認する', () => {
const wrapper = render(<Button label="クリック" />);
expect(wrapper.find('button').text()).toBe('クリック');
});
import React from 'react';
import { shallow } from 'enzyme';
import Button from './Button';
test('ボタンが正しくレンダリングされることを確認する', () => {
const wrapper = shallow(<Button label="クリック" />);
expect(wrapper.prop('label')).toBe('クリック');
});
MeteorとReactJS
Meteorは、JavaScriptフレームワークであり、フルスタックのWebアプリケーションを迅速かつ簡単に開発することができます。ReactJSは、JavaScriptライブラリであり、ユーザーインターフェースの構築に役立ちます。
MeteorとReactJSを一緒に使用すると、動的で反応性の高いWebアプリケーションを構築することができます。Meteorは、サーバー側ロジックとデータ処理を処理し、ReactJSはクライアント側レンダリングとユーザーインターフェースを処理します。
render
とshallow
は、Enzymeが提供する強力なレンダリングユーティリティであり、それぞれ異なる目的に使用することができます。適切なユーティリティを選択することで、より効果的で効率的なテストを書くことができます。
MeteorとReactJSを一緒に使用すると、動的で反応性の高いWebアプリケーションを構築することができます。
- テストは、アプリケーションの品質を向上させるのに役立ちます。十分なテストを書くように心がけましょう。
- テストを書く際には、常にテスト対象のコンポーネントの動作を明確に理解しておくことが重要です。
- 上記の例はあくまで基本的なものです。より複雑なテストを書く場合は、Enzymeのドキュメントを参照してください。
Button.test.js
:render
とshallow
を使用してButton
コンポーネントをテストするファイルButton
コンポーネント: クリックするとラベルのテキストが変更されるボタンコンポーネント
セットアップ
このリポジトリをcloneして、以下のコマンドを実行して依存関係をインストールします。
npm install
実行
以下のコマンドを実行してテストを実行します。
npm test
コードの説明
Button.js
import React, { useState } from 'react';
const Button = ({ label, onClick }) => {
const [text, setText] = useState(label);
return (
<button onClick={() => onClick(setText)}>
{text}
</button>
);
};
export default Button;
このコンポーネントは、label
プロップと onClick
プロップを受け取ります。 onClick
プロップがクリックされると、text
ステートが更新され、ボタンのラベルテキストが変更されます。
Button.test.js
import React from 'react';
import { render, shallow } from 'enzyme';
import Button from './Button';
test('render を使用してボタンが正しくレンダリングされることを確認する', () => {
const wrapper = render(<Button label="クリック" />);
expect(wrapper.find('button').text()).toBe('クリック');
});
test('shallow を使用してボタンが正しくレンダリングされることを確認する', () => {
const wrapper = shallow(<Button label="クリック" />);
expect(wrapper.prop('label')).toBe('クリック');
});
test('ボタンをクリックするとラベルのテキストが変更されることを確認する', () => {
const onClick = jest.fn();
const wrapper = render(<Button label="クリック" onClick={onClick} />);
wrapper.find('button').simulate('click');
expect(onClick).toHaveBeenCalledTimes(1);
expect(wrapper.find('button').text()).toBe('クリック済み');
});
このファイルは、render
と shallow
を使用して Button
コンポーネントをテストします。
1つ目のテストは、render
を使用してコンポーネントが正しくレンダリングされることを確認します。
debug
act
mount
mount
は、コンポーネントとそのすべての子コンポーネントを実際のDOMにレンダリングし、コンポーネントのライフサイクルメソッドをトリガーします。これは、コンポーネント全体の動作と、子コンポーネントとの相互作用をテストする場合に役立ちます。
import React from 'react';
import { mount } from 'enzyme';
import Button from './Button';
test('ボタンをクリックすると子コンポーネントが更新されることを確認する', () => {
const ChildComponent = () => <div>子コンポーネント</div>;
const wrapper = mount(
<Button label="クリック">
<ChildComponent />
</Button>
);
wrapper.find('button').simulate('click');
expect(wrapper.find(ChildComponent).text()).toBe('更新済み');
});
act
は、非同期操作をシミュレートするのに役立ちます。これは、コンポーネントが非同期操作を実行する場合にテストを書く場合に役立ちます。
import React from 'react';
import { act } from 'enzyme';
import { render } from 'enzyme';
import Button from './Button';
test('ボタンをクリックすると非同期操作が実行されることを確認する', () => {
const mockAsyncOperation = jest.fn();
const wrapper = render(<Button onClick={mockAsyncOperation} />);
act(() => {
wrapper.find('button').simulate('click');
});
expect(mockAsyncOperation).toHaveBeenCalledTimes(1);
});
debug
は、テストの実行中にデバッガを起動するのに役立ちます。これは、テストが失敗した場合に何が起こっているのかを理解するのに役立ちます。
import React from 'react';
import { debug } from 'enzyme';
import { render } from 'enzyme';
import Button from './Button';
test('ボタンをクリックするとエラーが発生する', () => {
debug(() => {
render(<Button onClick={() => throw new Error('エラー') } />);
});
});
testing meteor reactjs