非同期テストの書き方
ReactJS, Mocking, JestJSにおける非同期コードの完了待ちとアサーション
ReactJSで非同期処理をテストする場合、JestJSのテストランナーが非同期コードの完了を待たずにアサーションを実行してしまうことがあります。これにより、テストが失敗したり、不正確な結果が出たりする可能性があります。
モッキングを用いて非同期コードを制御し、JestJSにテストの完了を通知する方法があります。
非同期関数をモックする
- モック関数の戻り値に
Promise.resolve()
やPromise.reject()
を使用して、非同期処理の成功または失敗をシミュレートします。 jest.fn()
を使用して非同期関数をモックします。
async/awaitを使用する
- これにより、JestJSがテストの完了を正しく認識し、アサーションを実行するタイミングが適切になります。
- テストケースを
async
関数として定義し、await
キーワードを使用して非同期コードの完了を待ちます。
例
// Component.js
import axios from 'axios';
const fetchData = async () => {
const response = await axios.get('/api/data');
return response.data;
};
// Component.test.js
import React from 'react';
import { render, screen } from '@testing-library/react';
import Component from './Component';
import axios from 'axios';
jest.mock('axios');
test('fetches data and renders it', async () => {
const mockData = { message: 'Hello, world!' };
axios.get.mockResolvedValueOnce({ data: mockData });
render(<Component />);
await waitFor(() => {
expect(screen.getByText(mockData.message)).toBeInTheDocument();
});
});
重要なポイント
async/await
を使用することで、テストコードをより読みやすく、メンテナンスしやすいものにすることができます。- モック関数の戻り値を適切に設定し、テストケースのシナリオに合わせて非同期処理の成功または失敗をシミュレートします。
waitFor()
やact()
などのJestJSのユーティリティ関数を使用して、非同期処理の完了を待ったり、Reactのレンダリングサイクルを制御したりすることができます。
非同期テストの書き方とJestの待ち合わせ
非同期テストは、非同期処理が完了するまでテストが待機し、その後アサーションを実行するテストです。Jestでは、async/await
やwaitFor()
などのユーティリティ関数を使用して、非同期コードの完了を待ちながらテストを記述することができます。
import React from 'react';
import { render, screen, waitFor } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';
test('renders component with fetched data', async () => {
// 非同期処理をモックする
jest.mock('./api', () => ({
fetchData: jest.fn(() => Promise.resolve({ data: 'Hello, world!' }))
}));
render(<MyComponent />);
// 非同期処理が完了するまで待つ
await waitFor(() => {
expect(screen.getByText('Hello, world!')).toBeInTheDocument();
});
});
例2: waitFor()
を使用する
import React from 'react';
import { render, screen, waitFor } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';
test('renders component with fetched data', () => {
// 非同期処理をモックする
jest.mock('./api', () => ({
fetchData: jest.fn(() => Promise.resolve({ data: 'Hello, world!' }))
}));
render(<MyComponent />);
// 非同期処理が完了するまで待つ
return waitFor(() => {
expect(screen.getByText('Hello, world!')).toBeInTheDocument();
});
});
解説
- 非同期処理をモックする
jest.mock()
を使用して、非同期処理をモックします。これにより、テストの制御が可能になります。 - async/awaitまたはwaitFor()を使用する
async/await
またはwaitFor()
を使用して、非同期処理が完了するまでテストが待機します。 - アサーションを実行する
非同期処理が完了した後、期待する要素が存在するかを確認するアサーションを実行します。
- 非同期処理の完了を適切に待たないと、テストが失敗したり、不正確な結果が出たりする可能性があります。
async/await
を使用すると、テストコードがより読みやすくなります。waitFor()
は、指定された条件が満たされるまでポーリングを行い、タイムアウトが発生するまで待機します。
act()を使用する
Reactのレンダリングサイクルを制御するために、act()
を使用することができます。これにより、非同期処理が完了してからテストを実行することができます。
import React from 'react';
import { render, screen, act } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';
test('renders component with fetched data', async () => {
// 非同期処理をモックする
jest.mock('./api', () => ({
fetchData: jest.fn(() => Promise.resolve({ data: 'Hello, world!' }))
}));
act(() => {
render(<MyComponent />);
});
await waitFor(() => {
expect(screen.getByText('Hello, world!')).toBeInTheDocument();
});
});
done()コールバックを使用する
古いJestのバージョンでは、done()
コールバックを使用してテストの完了を通知することができました。ただし、async/await
やwaitFor()
が推奨されるため、可能な限りこれらの方法を使用することをおすすめします。
import React from 'react';
import { render, screen } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';
test('renders component with fetched data', (done) => {
// 非同期処理をモックする
jest.mock('./api', () => ({
fetchData: jest.fn(() => Promise.resolve({ data: 'Hello, world!' }))
}));
render(<MyComponent />);
// 非同期処理が完了したらテストを完了する
setTimeout(() => {
expect(screen.getByText('Hello, world!')).toBeInTheDocument();
done();
}, 1000);
});
カスタムユーティリティ関数を作成する
複雑な非同期処理をテストする場合、カスタムユーティリティ関数を作成してテストのロジックを整理することができます。
import React from 'react';
import { render, screen, waitFor } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';
async function waitForElement(selector) {
return waitFor(() => {
const element = screen.queryByText(selector);
if (!element) {
throw new Error(`Element "${selector}" not found`);
}
return element;
});
}
test('renders component with fetched data', async () => {
// 非同期処理をモックする
jest.mock('./api', () => ({
fetchData: jest.fn(() => Promise.resolve({ data: 'Hello, world!' }))
}));
render(<MyComponent />);
const element = await waitForElement('Hello, world!');
expect(element).toBeInTheDocument();
});
reactjs mocking jestjs