asyncキーワードとawaitキーワードを使って非同期処理を効率的に記述する方法
ReactJSにおける非同期処理とcomponentDidMount
しかし、componentDidMount内で非同期処理を行う場合、いくつかの注意点があります。
componentDidMount内で非同期処理を行うメリット
- コンポーネントがDOMにマウントされた直後にデータを読み込むことができる
- コンポーネントレンダリング前にデータの準備が完了するため、レンダリングブロックを防ぐことができる
componentDidMount内で非同期処理を行うデメリット
- 非同期処理が完了するまで、コンポーネントは空の状態が表示される
- 非同期処理が失敗した場合、エラー処理が必要
asyncキーワードとcomponentDidMount
asyncキーワードは、非同期処理をより簡潔に記述するための構文です。asyncキーワードを付けた関数内では、awaitキーワードを使って、非同期処理の完了を待つことができます。
componentDidMount内でasyncキーワードとawaitキーワードを使用することで、非同期処理をより効率的に記述することができます。
例
class MyComponent extends React.Component {
componentDidMount() {
async function getData() {
const response = await fetch('https://api.example.com/data');
const data = await response.json();
this.setState({ data });
}
getData();
}
render() {
const { data } = this.state;
if (!data) {
return <div>Loading...</div>;
}
return (
<div>
{data.map(item => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
}
}
上記の例では、componentDidMount内でasyncキーワードとawaitキーワードを使用して、https://api.example.com/dataのデータを取得しています。データ取得が完了するまでは、Loading...というメッセージが表示されます。
componentDidMountは、コンポーネントがDOMにマウントされた直後に実行されるため、非同期データの読み込みに適しています。asyncキーワードとawaitキーワードを使用することで、非同期処理をより効率的に記述することができます。
class MyComponent extends React.Component {
componentDidMount() {
async function getData() {
const response = await fetch('https://api.example.com/data');
const data = await response.json();
this.setState({ data });
}
getData();
}
render() {
const { data } = this.state;
if (!data) {
return <div>Loading...</div>;
}
return (
<div>
{data.map(item => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
}
}
このコードを実行すると、以下のようになります。
- コンポーネントがDOMにマウントされる
componentDidMountが実行されるasync関数getDataが実行されるfetchを使用して、https://api.example.com/dataのデータを取得awaitを使用して、データ取得完了を待つ- 取得したデータを
this.setStateを使用して、コンポーネントの状態に設定 - データが画面に表示される
ポイント
- 非同期処理が完了するまで、
Loading...というメッセージが表示されます。
React Nativeにおける非同期処理
React Nativeでも、ReactJSと同様に、componentDidMount内で非同期処理を行うことができます。
以下のコードは、React NativeでcomponentDidMount内で非同期処理を行う例です。
import React, { Component } from 'react';
import { View, Text } from 'react-native';
class MyComponent extends Component {
componentDidMount() {
async function getData() {
const response = await fetch('https://api.example.com/data');
const data = await response.json();
this.setState({ data });
}
getData();
}
render() {
const { data } = this.state;
if (!data) {
return <View><Text>Loading...</Text></View>;
}
return (
<View>
{data.map(item => (
<Text key={item.id}>{item.name}</Text>
))}
</View>
);
}
}
export default MyComponent;
このコードは、ReactJSのサンプルコードとほぼ同じですが、React NativeのViewとTextコンポーネントを使用しています。
ポイント
componentDidMount以外で非同期処理を行う方法
useEffectフックは、コンポーネントのマウント、アンマウント、プロパティの更新など、特定のタイミングで実行される関数を登録するためのフックです。
useEffectフックを使用して、非同期処理を行う場合は、以下のコードのように記述できます。
const MyComponent = () => {
const [data, setData] = useState([]);
useEffect(() => {
async function getData() {
const response = await fetch('https://api.example.com/data');
const data = await response.json();
setData(data);
}
getData();
}, []);
return (
<div>
{data.map(item => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
};
上記のコードでは、useEffectフックを使用して、コンポーネントのマウント時にgetData関数を呼び出しています。getData関数は、https://api.example.com/dataのデータを取得し、setData関数を使用して、コンポーネントの状態に設定します。
useReducerフックは、状態管理のためのフックです。useReducerフックを使用して、非同期処理を行う場合は、以下のコードのように記述できます。
const MyComponent = () => {
const [state, dispatch] = useReducer(reducer, initialState);
useEffect(() => {
async function getData() {
const response = await fetch('https://api.example.com/data');
const data = await response.json();
dispatch({ type: 'setData', data });
}
getData();
}, []);
return (
<div>
{state.data.map(item => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
};
const reducer = (state, action) => {
switch (action.type) {
case 'setData':
return { ...state, data: action.data };
default:
return state;
}
};
const initialState = {
data: [],
};
上記のコードでは、useReducerフックを使用して、状態管理を行っています。reducer関数は、アクションの種類に応じて状態を更新します。useEffectフックを使用して、コンポーネントのマウント時にgetData関数を呼び出しています。getData関数は、https://api.example.com/dataのデータを取得し、dispatch関数を使用して、状態を更新します。
カスタムフック
上記の2つの方法以外にも、カスタムフックを使用して、非同期処理を行うことができます。
カスタムフックは、特定の機能を再利用するためのReactフックです。カスタムフックを使用して、非同期処理を行う場合は、以下のコードのように記述できます。
const useGetData = () => {
const [data, setData] = useState([]);
const getData = async () => {
const response = await fetch('https://api.example.com/data');
const data = await response.json();
setData(data);
};
return { data, getData };
};
const MyComponent = () => {
const { data, getData } = useGetData();
useEffect(() => {
getData();
}, []);
return (
<div>
{data.map(item => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
};
上記のコードでは、useGetDataというカスタムフックを作成しています。useGetDataフックは、dataとgetDataという2つのプロパティを返します。dataプロパティは、取得したデータです。getDataプロパティは、データを取得するための関数です。
MyComponentコンポーネントでは、useGetDataフックを使用して、dataとgetDataを取得しています。useEffectフックを使用して、コンポーネントのマウント時にgetData関数を呼び出しています。
componentDidMount以外にも、ReactJSで非同期処理を行う方法はいくつかあります。それぞれの方法のメリットとデメリットを理解して、状況に応じて使い分けることが重要です。
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