Angular 5 + TypeScript でレスポンス ヘッダーを解析する

2024-05-20

Angular 5 + TypeScript で API レスポンスからレスポンス ヘッダーを読み取る方法

API レスポンス ヘッダーには、ステータス コード、キャッシュ コントロール情報、認証トークンなど、API 応答に関する重要な情報が含まれています。これらのヘッダーにアクセスすることで、アプリケーションのロジックを強化し、エラーをデバッグすることができます。

Angular 5 でのヘッダーの読み取り

Angular 5 では、HttpClient サービスを使用して API リクエストを行い、レスポンス ヘッダーにアクセスすることができます。以下の手順で実行できます。

  1. HttpClient サービスをインポートします。
import { HttpClient } from '@angular/common/http';
  1. HttpClient サービスを使用して API リクエストを行います。
this.httpClient.get('https://api.example.com/data')
  .subscribe(response => {
    // レスポンス ヘッダーにアクセス
    const authToken = response.headers.get('Authorization');
    console.log(authToken);
  });
  1. headers プロパティを使用して、レスポンス ヘッダーにアクセスします。
  • get(headerName) メソッドを使用して、特定のヘッダー値を取得します。
  • keys() メソッドを使用して、すべてのヘッダー名の配列を取得します。

以下の例では、Authorization ヘッダー値を取得してコンソールにログ出力します。

this.httpClient.get('https://api.example.com/data')
  .subscribe(response => {
    const authToken = response.headers.get('Authorization');
    console.log(authToken);
  });

補足

  • observe オプションを使用して、レスポンスの種類を指定できます。デフォルトは 'body' ですが、'response' に設定すると、レスポンス ヘッダーを含む HttpResponse オブジェクトを取得できます。
  • headers プロパティは HttpHeaders オブジェクトを返します。このオブジェクトを使用して、ヘッダーの追加、削除、変更を行うことができます。



    サンプルコード:Angular 5 + TypeScript で API レスポンスからレスポンス ヘッダーを読み取る

    import { Component, OnInit } from '@angular/core';
    import { HttpClient } from '@angular/common/http';
    
    @Component({
      selector: 'app-root',
      templateUrl: './app.component.html',
      styleUrls: ['./app.component.css']
    })
    export class AppComponent implements OnInit {
    
      constructor(private httpClient: HttpClient) { }
    
      ngOnInit(): void {
        this.httpClient.get('https://api.example.com/data')
          .subscribe(response => {
            const authToken = response.headers.get('Authorization');
            console.log('Authorization header:', authToken);
          });
      }
    }
    

    説明

    • このコードは AppComponent というコンポーネントを定義します。
    • コンポーネントには ngOnInit() メソッドがあり、このメソッドはコンポーネントが初期化されたときに呼び出されます。
    • ngOnInit() メソッド内で、HttpClient サービスを使用して https://api.example.com/data エンドポイントへの GET リクエストを行います。
    • リクエストが成功すると、subscribe() メソッドのコールバック関数が呼び出されます。
    • コールバック関数内で、response.headers.get('Authorization') を使用して Authorization ヘッダー値を取得します。
    • 取得したヘッダー値はコンソールにログ出力されます。

    実行方法

    1. このコードを app.component.ts ファイルに保存します。
    2. Angular プロジェクトを作成し、app.component.ts ファイルをプロジェクトに追加します。
    3. プロジェクトをビルドして実行します。
    • このコードはあくまでも例であり、実際のアプリケーションではエンドポイント URL やヘッダー名が異なる場合があります。
    • エラー処理やヘッダー値の処理を追加する必要があります。



    Angular 5 + TypeScript で API レスポンスからレスポンス ヘッダーを読み取るその他の方法

    map オペレーターを使用して、レスポンス オブジェクトを HttpResponse オブジェクトに変換し、headers プロパティからヘッダーにアクセスすることができます。

    this.httpClient.get('https://api.example.com/data')
      .pipe(
        map((response: HttpResponse<any>) => response.headers)
      )
      .subscribe(headers => {
        const authToken = headers.get('Authorization');
        console.log('Authorization header:', authToken);
      });
    

    catchError オペレーターを使用して、エラーが発生した場合にヘッダーにアクセスすることができます。

    this.httpClient.get('https://api.example.com/data')
      .pipe(
        catchError(error => {
          console.error('Error:', error);
          const authToken = error.headers.get('Authorization');
          console.log('Authorization header:', authToken);
          return throwError(error);
        })
      )
      .subscribe();
    

    カスタムインターフェースを使用する

    API レスポンスの構造を反映したカスタム インターフェースを作成し、headers プロパティを定義することができます。

    interface ApiResponse {
      data: any;
      headers: HttpHeaders;
    }
    
    this.httpClient.get('https://api.example.com/data')
      .subscribe((response: ApiResponse) => {
        const authToken = response.headers.get('Authorization');
        console.log('Authorization header:', authToken);
      });
    

    サードパーティ ライブラリを使用する

    ngx-http-headers-interceptor などのサードパーティ ライブラリを使用して、インターセプターを作成し、すべての API リクエストからヘッダーを自動的に抽出することができます。

    各方法の比較

    方法利点欠点
    get メソッドを使用するシンプルでわかりやすい特定のヘッダーしか取得できない
    map オペレーターを使用する柔軟性が高いコードが冗長になる可能性がある
    catchError オペレーターを使用するエラー処理に役立つすべてのリクエストでヘッダーが取得されるわけではない
    カスタムインターフェースを使用する型安全性が高いコードが煩雑になる可能性がある
    サードパーティ ライブラリを使用するコードを簡潔に保てるライブラリの習得が必要

    どの方法を使用するかは、具体的なニーズと要件によって異なります。シンプルな方法が必要であれば get メソッドを使用し、柔軟性が必要であれば map オペレーターを使用するなど、状況に合わせて適切な方法を選択してください。


    angular http typescript


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