window.getComputedStyle() で要素に適用されている CSS スタイルを取得する方法
JavaScript、jQuery、CSS を用いた要素に関連付けられた CSS スタイルの取得方法
このチュートリアルでは、JavaScript と jQuery を組み合わせて、特定の要素に適用されているすべての CSS スタイルを取得する方法を説明します。この知識は、Web 開発における様々な場面で役立ちます。例えば、要素のデザインを動的に変更したり、デバッグを行ったりする際に役立ちます。
必要なもの
このチュートリアルを完了するには、以下のものが必要です。
- 基本的な HTML、CSS、および JavaScript の知識
- jQuery ライブラリの基本的な理解
手順
- 要素を取得する
まず、取得したいスタイルが適用されている要素を取得する必要があります。これは、jQuery の getElementById()
や querySelector()
などのメソッドを使用して行うことができます。
const element = document.getElementById('myElement');
- CSS スタイルを取得する
要素を取得したら、その要素に適用されている CSS スタイルを取得できます。これを行うには、jQuery の css()
メソッドを使用します。
const styles = element.css();
このコードは、要素に適用されているすべての CSS プロパティと値を含むオブジェクトを返します。
- 特定のプロパティを取得する
特定のプロパティの値を取得するには、ドット記法を使用します。
const color = styles.color;
このコードは、要素の color
プロパティの値を取得します。
- すべてのプロパティをループ処理する
要素に適用されているすべての CSS プロパティをループ処理するには、for...in
ループを使用できます。
for (const property in styles) {
console.log(property, styles[property]);
}
補足
- jQuery の
css()
メソッドは、要素に直接適用されているスタイルのみを取得します。継承されたスタイルを取得するには、window.getComputedStyle()
メソッドを使用する必要があります。 - 特定のセレクタに適用されているスタイルを取得するには、jQuery の
filter()
メソッドを使用できます。
例
以下の例では、#myElement
要素に適用されているすべての CSS スタイルを取得し、コンソールに出力します。
$(document).ready(function() {
const styles = $('#myElement').css();
for (const property in styles) {
console.log(property, styles[property]);
}
});
この例では、#myElement
要素に適用されている color
、font-size
、および background-color
プロパティの値が出力されます。
このチュートリアルでは、JavaScript と jQuery を用いて要素に関連付けられた CSS スタイルを取得する方法を説明しました。この知識は、Web 開発における様々な場面で役立つので、ぜひマスターしておきましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>CSS スタイルの取得</title>
<style>
#myElement {
color: red;
font-size: 20px;
background-color: blue;
}
</style>
</head>
<body>
<div id="myElement">要素のテキスト</div>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
<script>
$(document).ready(function() {
const styles = $('#myElement').css();
for (const property in styles) {
console.log(property, styles[property]);
}
});
</script>
</body>
</html>
このコードは、以下のことを行います。
#myElement
という ID を持つ要素を作成します。- この要素に、赤いテキスト、20 ピクセルのフォントサイズ、青い背景色というスタイルを適用します。
- jQuery ライブラリをロードします。
document.ready()
イベントハンドラーを定義します。- 取得したスタイルをループ処理し、各プロパティとその値をコンソールに出力します。
このコードを実行すると、以下の出力がコンソールに表示されます。
color red
font-size 20px
background-color blue
この例は、JavaScript と jQuery を用いて要素に関連付けられた CSS スタイルを取得する方法を理解するための基本的なものです。実際の開発では、状況に応じてコードを調整する必要があります。
JavaScript、jQuery、CSS を用いた要素に関連付けられた CSS スタイルの取得方法:その他の方法
前述のチュートリアルでは、jQuery の css()
メソッドを使用して要素に適用されている CSS スタイルを取得する方法を紹介しました。ここでは、そのほかに 2 つの方法を紹介します。
window.getComputedStyle()
メソッドは、要素に適用されているすべてのスタイル (継承されたスタイルを含む) を取得するために使用できます。このメソッドは、以下のコードのように使用します。
const element = document.getElementById('myElement');
const styles = window.getComputedStyle(element);
console.log(styles.color); // #ff0000
console.log(styles.fontSize); // 20px
console.log(styles.backgroundColor); // #0000ff
CSSStyleSheet
オブジェクトは、スタイルシート内のすべての CSS ルールを表します。このオブジェクトを使用して、特定の要素に適用されているスタイルを取得できます。この方法は、より高度なテクニックですが、柔軟性と制御性に優れています。
const element = document.getElementById('myElement');
const styleSheet = element.ownerDocument.styleSheets[0];
for (const rule of styleSheet.cssRules) {
if (rule.selectorText === '#myElement') {
console.log(rule.style.color); // #ff0000
console.log(rule.style.fontSize); // 20px
console.log(rule.style.backgroundColor); // #0000ff
}
}
要素に適用されている CSS スタイルを取得するには、様々な方法があります。状況に応じて適切な方法を選択してください。
- jQuery の css() メソッド: シンプルで使いやすい
- window.getComputedStyle() メソッド: 継承されたスタイルを含むすべてのスタイルを取得できる
- CSSStyleSheet オブジェクト: より高度なテクニックだが、柔軟性と制御性に優れている
上記の方法に加えて、以下の点にも注意する必要があります。
- ブラウザによって、サポートされている CSS プロパティやメソッドが異なる場合があります。
- 複雑な CSS ルールを使用している場合は、スタイルを取得する際に問題が発生する可能性があります。
これらの点を考慮し、適切な方法を選択して、要素に適用されている CSS スタイルを取得してください。
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