Enzyme で <input> 値のアクセスと設定:非制御コンポーネントと制御コンポーネント

2024-06-15

Reactjs で Enzyme を使って <input> 値にアクセスして設定する方法

このチュートリアルでは、Enzyme を使って <input> 要素の値にアクセスして設定する方法を説明します。

前提条件

このチュートリアルを始める前に、以下の条件を満たしていることを確認してください。

  • React と ReactJS の基本的な知識があること
  • Enzyme のインストールと基本的な使用方法を理解していること

value プロパティへのアクセス

<input> 要素の値にアクセスするには、value プロパティを使用します。これは、Enzyme の prop() メソッドを使って行うことができます。

const input = shallow(<MyComponent />);
const value = input.prop('value');
console.log(value); // "Hello, world!"

このコードは、MyComponent コンポーネントをシャローレンダリングし、<input> 要素の value プロパティを取得してコンソールにログ出力します。

value プロパティの設定

<input> 要素の値を設定するには、simulate() メソッドと change イベントを使用します。

const input = shallow(<MyComponent />);
input.simulate('change', { target: { value: 'New value' } });
const newValue = input.prop('value');
console.log(newValue); // "New value"

このコードは、MyComponent コンポーネントをシャローレンダリングし、<input> 要素で change イベントをシミュレートし、新しい値を設定します。その後、value プロパティを再度取得して、新しい値が設定されていることを確認します。

制御されたコンポーネント

上記で説明した方法は、非制御コンポーネントにのみ適用されます。制御コンポーネントの場合は、state を使って値を管理する必要があります。

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = { value: 'Hello, world!' };
  }

  handleChange = (event) => {
    this.setState({ value: event.target.value });
  };

  render() {
    return (
      <input
        type="text"
        value={this.state.value}
        onChange={this.handleChange}
      />
    );
  }
}

この例では、MyComponent コンポーネントは state を使って値を管理しています。handleChange メソッドは、<input> 要素の値が変更されたときに呼び出され、state を更新します。

Enzyme で制御コンポーネントをテストするには、setState() メソッドを使って state を直接設定することができます。

const input = shallow(<MyComponent />);
input.setState({ value: 'New value' });
const newValue = input.prop('value');
console.log(newValue); // "New value"

Enzyme を使って React コンポーネントの <input> 要素の値にアクセスして設定する方法について説明しました。このチュートリアルで説明した方法は、非制御コンポーネントと制御コンポーネントの両方に適用できます。

Enzyme は、React コンポーネントを単体テストするための強力なツールです。このチュートリアルで学んだことを参考に、Enzyme を活用して、より良いテストを作成してください。




Enzyme で <input> 値のアクセスと設定を行うサンプルコード

非制御コンポーネント

import React from 'react';
import Enzyme, { shallow } from 'enzyme';

const MyComponent = () => {
  return (
    <div>
      <input type="text" id="myInput" value="Hello, world!" />
      <button onClick={() => alert('Current value: ' + document.getElementById('myInput').value)}>Get Value</button>
    </div>
  );
};

test('Enzyme で非制御コンポーネントの `<input>` 値にアクセスする', () => {
  const input = shallow(<MyComponent />);
  const value = input.find('#myInput').prop('value');
  expect(value).toBe('Hello, world!');
});

test('Enzyme で非制御コンポーネントの `<input>` 値を設定する', () => {
  const input = shallow(<MyComponent />);
  input.find('#myInput').simulate('change', { target: { value: 'New value' } });
  const newValue = input.find('#myInput').prop('value');
  expect(newValue).toBe('New value');
});
import React from 'react';
import Enzyme, { shallow } from 'enzyme';

const MyComponent = () => {
  const [value, setValue] = React.useState('Hello, world!');

  const handleChange = (event) => {
    setValue(event.target.value);
  };

  return (
    <div>
      <input type="text" value={value} onChange={handleChange} />
      <button onClick={() => alert('Current value: ' + value)}>Get Value</button>
    </div>
  );
};

test('Enzyme で制御コンポーネントの `<input>` 値にアクセスする', () => {
  const input = shallow(<MyComponent />);
  const value = input.find('input').prop('value');
  expect(value).toBe('Hello, world!');
});

test('Enzyme で制御コンポーネントの `<input>` 値を設定する', () => {
  const input = shallow(<MyComponent />);
  input.find('input').simulate('change', { target: { value: 'New value' } });
  const newValue = input.find('input').prop('value');
  expect(newValue).toBe('New value');
});

説明

  • 上記のコードは、非制御コンポーネントと制御コンポーネントの両方における <input> 要素の値のアクセスと設定をデモンストレーションしています。
  • shallow() 関数は、React コンポーネントをシャローレンダリングするために使用されます。
  • find() メソッドは、特定のセレクターに基づいてコンポーネント要素を検索するために使用されます。
  • prop() メソッドは、コンポーネント要素のプロパティを取得するために使用されます。
  • simulate() メソッドは、コンポーネント要素でイベントをシミュレートするために使用されます。
  • setState() メソッドは、制御コンポーネントの state を更新するために使用されます。
  • expect() 関数は、Jest テストフレームワークの一部であり、期待される値と実際の値を比較するために使用されます。

補足

  • このサンプルコードは、基本的な例のみを示しています。実際のテストシナリオでは、より複雑なロジックや検証が必要になる場合があります。



Enzyme で <input> 値にアクセスして設定するその他の方法

at() メソッドは、特定のインデックスにある要素を取得するために使用できます。

const input = shallow(<MyComponent />);
const value = input.at(0).prop('value');
console.log(value); // "Hello, world!"

render() メソッドは、レンダリングされたHTML文字列を取得するために使用できます。その後、正規表現や DOM 解析ライブラリを使用して、<input> 要素の値を抽出することができます。

const input = shallow(<MyComponent />);
const html = input.render();
const match = html.match(/<input.*value="(.*?)"/);
const value = match[1];
console.log(value); // "Hello, world!"

このコードは、MyComponent コンポーネントをシャローレンダリングし、レンダリングされたHTML文字列を取得します。その後、正規表現を使用して <input> 要素の value 属性を検索し、値を抽出します。

debug() メソッドは、コンポーネントのデバッグ情報を取得するために使用できます。この情報には、<input> 要素の値を含むプロパティが含まれています。

const input = shallow(<MyComponent />);
const debugInfo = input.debug();
const value = debugInfo.props.value;
console.log(value); // "Hello, world!"

このコードは、MyComponent コンポーネントをシャローレンダリングし、デバッグ情報を取得します。その後、props オブジェクトから value プロパティを取得して、<input> 要素の値を取得します。

上記で紹介した方法は、Enzyme で <input> 要素の値にアクセスして設定するほんの一例です。状況に応じて、最適な方法を選択してください。

  • 複雑なコンポーネントや深いネスト構造の場合は、at() メソッドや render() メソッドよりも find() メソッドの方が効率的に使用できる場合があります。
  • debug() メソッドはデバッグに役立ちますが、テストコードを肥大化させる可能性があるため、本番環境では使用しないことをお勧めします。

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