Angular の @ViewChild デコレータの read パラメータとは?

2024-04-09

Angular の @ViewChild デコレータの read パラメータとは?

read パラメータを使用する主な理由は、テンプレート内で直接参照できない要素やディレクティブへの参照を取得するためです。例えば、以下の例では、MyComponent コンポーネントは MyDirective ディレクティブへの参照を取得できません。

<div myDirective></div>
@Component({
  selector: 'my-component',
  template: `
    <div myDirective></div>
  `
})
export class MyComponent {
  // MyDirective への参照を取得できない
}

この問題を解決するために、read パラメータを使用して MyDirective 型を指定できます。

@Component({
  selector: 'my-component',
  template: `
    <div myDirective></div>
  `
})
export class MyComponent {
  @ViewChild(MyDirective, { read: MyDirective })
  myDirective: MyDirective;
}

これで、myDirective プロパティを使用して MyDirective ディレクティブへのアクセスが可能になります。

read パラメータの使用例

  • テンプレート内で直接参照できない要素への参照を取得する
  • 異なる型を持つ要素への参照を取得する
  • サービスなどのカスタムオブジェクトへの参照を取得する

read パラメータに関する注意事項

  • read パラメータは、@ViewChild デコレータが要素の参照を取得する際に使用する型を指定します。
  • read パラメータは、テンプレート内で直接参照できない要素やディレクティブへの参照を取得するために使用されます。
  • read パラメータは、異なる型を持つ要素への参照を取得するためにも使用できます。



Angular の @ViewChild デコレータの read パラメータのサンプルコード

サンプルコード 1: テンプレート内で直接参照できない要素への参照を取得する

<div #myDiv></div>
@Component({
  selector: 'my-component',
  template: `
    <div #myDiv></div>
  `
})
export class MyComponent {
  @ViewChild('myDiv', { read: ElementRef })
  myDiv: ElementRef;
}

サンプルコード 2: 異なる型を持つ要素への参照を取得する

<input type="text" #myInput />
@Component({
  selector: 'my-component',
  template: `
    <input type="text" #myInput />
  `
})
export class MyComponent {
  @ViewChild('myInput', { read: HTMLInputElement })
  myInput: HTMLInputElement;
}

この例では、@ViewChild デコレータの read パラメータを使用して、テンプレート内の #myInput ディレクティブへの参照を取得しています。

サンプルコード 3: サービスなどのカスタムオブジェクトへの参照を取得する

@Injectable()
export class MyService {
  // ...
}

@Component({
  selector: 'my-component',
  template: `
    `
})
export class MyComponent {
  @ViewChild(MyService)
  myService: MyService;
}



@ViewChild デコレータの read パラメータの代替方法

テンプレート変数を使用して、要素への参照を取得することができます。

<div #myDiv></div>
@Component({
  selector: 'my-component',
  template: `
    <div #myDiv></div>
  `
})
export class MyComponent {
  myDiv: ElementRef;

  ngAfterViewInit() {
    this.myDiv = this.myDiv.nativeElement;
  }
}

この例では、#myDiv テンプレート変数を使用して、myDiv プロパティに ElementRef への参照を格納しています。

@ContentChild デコレータは、コンポーネントの子要素への参照を取得するために使用されます。

<my-component>
  <div #myDiv></div>
</my-component>
@Component({
  selector: 'my-parent-component',
  template: `
    <my-component>
      <div #myDiv></div>
    </my-component>
  `
})
export class MyParentComponent {
  @ContentChild('myDiv')
  myDiv: ElementRef;
}

サービスを使用して、要素やディレクティブへの参照を取得することができます。

@Injectable()
export class MyService {
  private myDiv: ElementRef;

  constructor(private elementRef: ElementRef) {
    this.myDiv = elementRef;
  }

  getDiv(): ElementRef {
    return this.myDiv;
  }
}

@Component({
  selector: 'my-component',
  template: `
    `
})
export class MyComponent {
  constructor(private myService: MyService) {
    const myDiv = myService.getDiv();
  }
}
  • テンプレート変数を使用する方法は、最も簡単で効率的な方法です。
  • サービスを使用する方法は、複雑なロジックが必要な場合に使用します。

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