React Router v5 の新機能で前のページに戻る:useNavigation フックを試してみた
React Router v4 で前のページに戻る方法
ブラウザの戻るボタンを使用する
これは最も簡単で直感的な方法ですが、SPA(シングルページアプリケーション)の場合は、意図した前のページに戻れない場合があります。例えば、ユーザーが同じページ内で別のセクションに移動した場合、ブラウザの戻るボタンを押すと、そのセクションではなく前のページに戻ってしまう可能性があります。
history.goBack()
メソッドを使用すると、プログラム的に前のページに遷移できます。これは、ブラウザの戻るボタンの動作をより細かく制御したい場合に役立ちます。
import React from 'react';
import { useHistory } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const history = useHistory();
const handleGoBack = () => {
history.goBack();
};
return (
<div>
<button onClick={handleGoBack}>前のページに戻る</button>
</div>
);
}
上記のコードでは、handleGoBack
関数が history.goBack()
を呼び出して前のページに戻ります。
useNavigate() フックを使用する
React Router v6 では、useNavigate
フックを使用して前のページに戻ることもできます。
import React from 'react';
import { useNavigate } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const navigate = useNavigate();
const handleGoBack = () => {
navigate(-1); // 1つ前のページに戻る
};
return (
<div>
<button onClick={handleGoBack}>前のページに戻る</button>
</div>
);
}
補足
history.goBack()
とnavigate(-1)
は、どちらも前の履歴エントリに遷移します。つまり、ユーザーが同じページ内で別のセクションに移動した場合、これらのメソッドを使用するとそのセクションではなく前のページに戻ります。- 特定のページに遷移したい場合は、
history.push()
またはnavigate()
メソッドを使用して、そのページのパスを指定できます。
これらの方法を状況に応じて使い分けることで、React Router v4 で前のページに効果的に戻ることができます。
React Router v4 で前のページに戻る:サンプルコード
この例では、シンプルな App
コンポーネントと2つのサブコンポーネント (Home
と About
) を定義します。各サブコンポーネントには、別のサブコンポーネントに遷移するためのリンクが含まれています。
import React from 'react';
import { BrowserRouter, Routes, Route, Link } from 'react-router-dom';
const App = () => {
return (
<BrowserRouter>
<div>
<ul>
<li><Link to="/">ホーム</Link></li>
<li><Link to="/about">詳細情報</Link></li>
</ul>
<Routes>
<Route path="/" element={<Home />} />
<Route path="/about" element={<About />} />
</Routes>
</div>
</BrowserRouter>
);
};
const Home = () => {
return (
<div>
<h1>ホーム</h1>
<Link to="/about">詳細情報へ</Link>
</div>
);
};
const About = () => {
return (
<div>
<h1>詳細情報</h1>
<Link to="/">ホームへ戻る</Link>
</div>
);
};
export default App;
このコードを実行すると、ブラウザに http://localhost:3000/
と入力すると Home
コンポーネントが表示され、http://localhost:3000/about
と入力すると About
コンポーネントが表示されます。各コンポーネントには、別のコンポーネントに遷移するためのリンクが含まれています。ユーザーがブラウザの戻るボタンをクリックすると、前のページに戻ることができます。
history.goBack() を使用する
この例では、Home
コンポーネントに history.goBack()
を使用するボタンを追加します。このボタンをクリックすると、プログラム的に前のページ(About
コンポーネント)に戻ります。
import React from 'react';
import { useHistory } from 'react-router-dom';
const Home = () => {
const history = useHistory();
return (
<div>
<h1>ホーム</h1>
<Link to="/about">詳細情報へ</Link>
<button onClick={() => history.goBack()}>前のページに戻る</button>
</div>
);
};
この例では、Home
コンポーネントに useNavigate
フックを使用して navigate(-1)
を呼び出すボタンを追加します。これもプログラム的に前のページ(About
コンポーネント)に戻ります。
import React from 'react';
import { useNavigate } from 'react-router-dom';
const Home = () => {
const navigate = useNavigate();
return (
<div>
<h1>ホーム</h1>
<Link to="/about">詳細情報へ</Link>
<button onClick={() => navigate(-1)}>前のページに戻る</button>
</div>
);
};
これらの例は、React Router v4 で前のページに戻るための基本的な方法を示しています。実際のアプリケーションでは、状況に応じてこれらの方法を組み合わせて使用する必要がある場合があります。
追加の例
useHistory
またはuseNavigate
フックを使用して、現在のページの情報にアクセスしたり、履歴を操作したりすることもできます。
これらの詳細については、React Router v4 ドキュメントを参照してください。
React Router v4 で前のページに戻る:その他の方法
状態管理ライブラリを使用する
Redux や MobX などの状態管理ライブラリを使用して、アプリケーションの状態を管理できます。これらのライブラリを使用して、ユーザーがどのページにいたかを追跡し、必要に応じて前のページに復元することができます。
カスタム フックを使用して、前のページに戻るためのロジックをカプセル化できます。このフックは、他のコンポーネントから簡単に呼び出すことができます。
React Router v5 では、useNavigation
フックが導入されました。このフックを使用して、goBack()
メソッドを含むナビゲーション API にアクセスできます。React Router v4 アプリケーションで v5 のフックを使用するには、react-router-dom@v5
パッケージをインストールする必要があります。
import React from 'react';
import { useNavigation } from 'react-router-dom@v5';
const MyComponent = () => {
const navigation = useNavigation();
const handleGoBack = () => {
navigation.goBack();
};
return (
<div>
<button onClick={handleGoBack}>前のページに戻る</button>
</div>
);
};
URL パラメータを使用して、ユーザーがどのページにいたかを追跡できます。必要に応じて、このパラメータを使用して前のページにユーザーをリダイレクトすることができます。
クエリ パラメータを使用する
これらの方法は、状況に応じて役立つ場合があります。どの方法を使用するかは、アプリケーションの要件と好みのアーキテクチャによって異なります。
React Router v4 で前のページに戻るには、さまざまな方法があります。最良の方法を選択するには、アプリケーションの要件と好みのアーキテクチャを考慮する必要があります。
javascript reactjs react-router-v4