React テストにおける act() の使い方

2024-10-10

ReactJSにおける「update was not wrapped in act()」警告の解決方法

問題
ReactJSのテストでtesting-library-reactを使用している場合、以下のような警告メッセージが表示されることがあります。

Warning: update was not wrapped in act()

これは、Reactの内部的な状態の更新がテストの実行中に非同期的に行われているため、テスト結果が不安定になる可能性があることを示しています。

解決方法

testing-library-reactact関数を使用して、Reactの内部的な状態の更新を同期的に実行します。


import { render, screen, act } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';

test('MyComponent renders correctly', () => {
  // Render the component
  render(<MyComponent />);

  // Simulate an asynchronous update
  act(() => {
    // Code that triggers an update, e.g., a button click
    fireEvent.click(screen.getByRole('button'));
  });

  // Assert the updated state
  expect(screen.getByText('Updated text')).toBeInTheDocument();
});

説明

  1. act関数の引数に、更新をトリガーするコードをラップします。
  2. act関数の実行が完了すると、Reactの内部的な状態が更新されます。
  3. 更新された状態に基づいてアサーションを行います。

注意点

  • act関数を適切に使用することで、テストの安定性を向上させることができます。
  • 他の非同期操作(例えば、setTimeoutfetch)は、act関数内で実行する必要はありません。
  • act関数は、Reactの内部的な状態の更新を同期的に実行するために使用されます。



React テストにおける act() の使い方

act() の役割
React テストにおいて、act() 関数は、React の内部的な状態の更新を同期的に実行するための関数です。これにより、テストの安定性と信頼性を向上させることができます。

基本的な使い方

import { render, screen, act } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';

test('MyComponent renders correctly', () => {
  // Render the component
  render(<MyComponent />);

  // Simulate an asynchronous update
  act(() => {
    // Code that triggers an update, e.g., a button click
    fireEvent.click(screen.getByRole('button'));
  });

  // Assert the updated state
  expect(screen.getByText('Updated text')).toBeInTheDocument();
});

解説

具体的な例

``javascript import { render, screen, act } from '@testing-library/react'; import Counter from './Counter';

test('Counter component increments correctly', () => { // Render the Counter component render(<Counter />);

// Find the increment button const incrementButton = screen.getByRole('button', { name: 'Increment' });

// Simulate clicking the increment button act(() => { fireEvent.click(incrementButton); });

// Assert that the counter value has increased expect(screen.getByText('Count: 1')).toBeInTheDocument(); });


**注意点:**

- `act()` 関数は、React の内部的な状態の更新を同期的に実行するために使用されます。
- 他の非同期操作(例えば、`setTimeout` や `fetch`)は、`act()` 関数内で実行する必要はありません。
- `act()` 関数を適切に使用することで、テストの安定性を向上させることができます。

**まとめ:**
`act()` 関数は、React テストにおける重要なツールであり、適切に使用することで、テストの安定性と信頼性を向上させることができます。



  1. 直接的な状態更新

    • React コンポーネントの内部で直接状態を更新する場合は、act() を使用せずに直接更新することができます。
    • ただし、この方法を使用する際には、テストの安定性を確保するために、更新後の状態が適切にレンダリングされていることを確認する必要があります。
  2. useEffect または useCallback

    • useEffectuseCallback を使用して、コンポーネントのレンダリング後に非同期操作を実行する場合には、act() を使用せずに直接実行することができます。
import { render, screen } from '@testing-library/react';
import MyComponent from './MyComponent';

test('MyComponent renders correctly with direct state update', () => {
  // Render the component
  render(<MyComponent />);

  // Directly update the component's state
  MyComponent.setState({ count: 1 });

  // Assert the updated state
  expect(screen.getByText('Count: 1')).toBeInTheDocument();
});

test('MyComponent renders correctly with useEffect', () => {
  // Render the component
  render(<MyComponent />);

  // Simulate an asynchronous update using useEffect
  // ...

  // Assert the updated state
  expect(screen.getByText('Updated text')).toBeInTheDocument();
});
  • useEffectuseCallback を使用する場合、テストの安定性を確保するために、非同期操作が完了する前にアサーションを行わないように注意してください。

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