Angular2 テンプレート構文: 括弧、角括弧、アスタリスクの違い
Angular2における括弧、角括弧、アスタリスクの違い
括弧 ( )
括弧は、主にプロパティバインディングに使用されます。式や変数を評価し、その結果を要素の属性にバインドします。
例:
<div [innerHTML]="(title)"></div>
上記のコードでは、title
プロパティの値がdiv
要素のinnerHTML
属性にバインドされます。
角括弧 ( [ ] )
角括弧は、主に配列やオブジェクトのプロパティへのアクセスに使用されます。インデックスやプロパティ名を使用して、特定の要素を取得できます。
<div *ngFor="let item of items">{{ item[0] }}</div>
上記のコードでは、items
配列の最初の要素がdiv
要素内に表示されます。
アスタリスク ( * )
アスタリスクは、主に構造ディレクティブに使用されます。要素の繰り返しや条件分岐などの処理を制御できます。
<div *ngIf="show">これは表示されます</div>
上記のコードでは、show
プロパティがtrue
の場合のみ、div
要素が表示されます。
括弧、角括弧、アスタリスクは、Angular2におけるテンプレート構文の重要な要素です。それぞれの役割を理解することで、より柔軟で複雑なテンプレートを作成することができます。
以下に、それぞれの記号の用途をまとめた表を紹介します。
記号 | 用途 |
---|---|
括弧 ( ) | プロパティバインディング |
角括弧 ( [ ] ) | 配列やオブジェクトのプロパティへのアクセス |
アスタリスク ( * ) | 構造ディレクティブ |
<div>
<h1>タイトル: {{ title }}</h1>
<ul>
<li *ngFor="let item of items">{{ item }}</li>
</ul>
<p>{{ person['name'] }}</p>
<div *ngIf="show">これは表示されます</div>
<div *ngIf="!show">これは表示されません</div>
</div>
このコードをブラウザで実行すると、以下の結果が表示されます。
タイトル: Angular2 テンプレート構文
1. アイテム1
2. アイテム2
3. アイテム3
名前: 山田太郎
これは表示されます
これは表示されません
補足
上記のサンプルコードは、基本的な使用方法を示しています。詳細については、Angular 公式ドキュメントを参照してください。
プロパティバインディング
bind-
属性:bind-innerHTML="title"
[property]="expression"
構文:[innerHTML]="title"
配列やオブジェクトのプロパティへのアクセス
ngModel
ディレクティブ:<input [(ngModel)]="item[0]">
{{ item.prop }}
構文:<div>{{ person.name }}</div>
構造ディレクティブ
ngSwitch
ディレクティブ:<div [ngSwitch]="condition"><div *ngSwitchCase="case1">...</div><div *ngSwitchCase="case2">...</div></div>
ngFor
ディレクティブ:<ul><li *ngFor="let item of items; let i = index">{{ item }} ({{ i }})</li></ul>
<div>
<h1>タイトル: {{ title }}</h1>
<ul>
<li *ngFor="let item of items"><input [(ngModel)]="item"></li>
</ul>
<div>{{ person.name }}</div>
<div [ngSwitch]="condition">
<div *ngSwitchCase="case1">これはケース1です</div>
<div *ngSwitchCase="case2">これはケース2です</div>
</div>
</div>
括弧、角括弧、アスタリスクは、Angular2テンプレート構文における基本的な記号です。しかし、他の方法でも同じ処理を実現することができます。状況に応じて、最も適切な方法を選択してください。
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